随心院・御住職のお話の続きです。
経緯はこちら

何故、小町は六歌仙に選ばれたのか?
何故、小町は日本一の美人とされているのか?

天皇家を廻る陰謀に目を向けてみましょう。
桓武天皇と早良親王、嵯峨天皇と高岳親王(後の真如法親王)、文徳天皇と恒貞親王(後の恒寂法親王)、清和天皇と惟喬親王などの件に見られるように、当時の天皇や権力者(藤原氏)は怨霊に怯えていました。
・桓武天皇は早良親王の怨霊を恐れて都を捨てます。(長岡京から平安京)
・平城天皇は伊予親王の怨霊に悩まされて常軌を逸します。
・嵯峨天皇は薬子の乱以降、死刑を廃止します。(平治・保元の乱まで死刑なし)
・仁明天皇は承和の変で亡くなった橘逸勢の怨霊を恐れ、彼を三筆(嵯峨天皇・弘法大師・橘逸勢)の一人に祀りあげます。
・文徳天皇は第一子の惟喬親王を皇太子にしようとしたが、かなわず、わずか八ヶ月の惟仁親王(後の清和天皇)を皇太子とします。
ここに、怨霊の可能性が発生している?

個人的には橘逸勢が、怨霊回避のために三筆にされた!と知ってびっくりしました。

『源氏物語』も藤原氏の紫式部が源氏の物語を書いているので、怨霊を鎮める作品ともいえます。

六歌仙は惟喬親王の関係者と思われます。
惟喬親王の母親は紀氏出身の紀静子。奇しくも六歌仙の選者は同門の紀貫之。
歴代天皇で〝徳〟の字のつく天皇は怨霊の可能性があります。
小町を取り巻く環境は決して穏やかなものではなかった

確かに、
あの世に逝かれて今は神様かもしれませんが、
歴史上でのイメージは滝汗
文徳天皇、仁徳天皇、安徳天皇、順徳天皇、崇徳天皇…天皇じゃないけと聖徳太子も⁈

結び
小町伝承地は33都府県、260ヶ所以上で、これは弘法大師の大師信仰に匹敵する数です。
日本各地にはお米の〝あきまこまち〟や新幹線〝こまち〟鎌倉の〝小町通り〟など、〝小町〟を冠した商品や名前は多い。
小町を演目にした能や歌舞伎も多く存在します。(以前は10ありましたが、現在は5つだとか)
能の登場人物は幽霊なのだとか。幽霊の目を見たら呪われるから、お面で隠しているのです。
小町は多くの人に愛され、そして妬まれている

ちなみに小町の〝町〟は更衣の部屋の一画を指します。
位の高い天皇の妻だと、部屋を与えられ、御付きの者たちもいましたが、〝更衣〟はそれ程高い位ではありません。なので、広い部屋を几帳などで区切って使っていたそうです。

そして最後に知った小野小町の名前が
漢字は違いますが、私の名前と同じ読み方の音でしたびっくり

昔、国文を学んでいた頃、私、山科に住んでおりまして、
彼氏は深草在住だったので、
自分の容姿は棚の上に上げ、いや、宇宙の彼方ぐらいにぶん投げて
この〝百夜通い〟の伝説に惹かれた記憶があります。
伝説では99夜目に深草少将は亡くなってしまうのですが、私は深草の彼氏に貰って頂き、
今に至っておりますウインク

なんてオチだ…滝汗小町さんごめんなさい(笑)