の続きです。


寺伝によれば
松尾寺の創建は、約1300年前。
唐の僧・威光上人が母国の霊山・馬耳山に似た、
京都府と福井県の境に聳える、青葉山に登り、
松の大樹の下で馬頭観音を感得し、そこに庵を結んだのが始まり。
和銅元年(708)のことと伝わります。


のちにこの奇瑞を聞いた元明天皇が本堂を建立、
松尾寺と名付けた。


養老年間(717〜724)には、
加賀国の白山を開いた泰澄が来山し、
山頂に妙理大権現を祀った。


平安時代には
鳥羽天皇と后の美福門院が行幸。
寺坊65を数えるほど栄えたが、
戦国末期、織田信長の兵火にかかり、
堂塔伽藍を消失した。


その後、歴代の丹後田辺(まいずる)城主により、
現在の寺観が整えられた。
ちなみに、舞鶴は昔は田辺と言ったが、
紀州の田辺と区別するために、
田辺城が鶴が羽を広げているように見えるため
〝舞鶴城〟と呼ばれていることから
舞鶴と言うようになったのでした。