我が家に初めて猫がやって来たのは8年前。

 

そろそろ子供は諦めようか、と考えていたころだ。

近くのホームセンター横。

小さなペットショップ。

 

そこにアメリカンカールの姉妹がいた。

1匹は”らしくない”立ち耳。

そのせいか投げ売りに近い値段だったと思う。

 

僕らが近づくと、早速アピールを始める姉の後ろで、

立ち耳はこちらをじっと見つめていた。

 

控え目で可愛い。

 

とはいえ飼うつもりはさらさら無く、

外に出て嫁さんと昼ご飯を食べることに。

 

嫁「さっきの猫、可愛かったね」

僕「そうやな」

 

嫁「・・・〇〇」

僕「なにそれ?」

嫁「名前。さっきの子の」

 

 

うそん。

名前決まってるやん。

 

 

子猫時代の愛猫1号

 

 

 

我が家に来た頃。

スリッパに隠れてオモチャを狙うチビ助。

 

もはや天使。

 

 

カメラ目線のちび愛猫1号。

 

いや、可愛すぎて変な声出たわ。

 

大人しくて賢い。

鏡もすぐ看破するし、

TVに映った鳥も追いかけたりしない。

悪さはしないし、

ちょっと離れたらミャァミャァ鳴いた。

 

もうおじさんはメロメロだ。

 

甘え方はとても控え目で

昔実家で飼ってた犬とは大違い。

おしとやかな、お嬢様猫である。

 

 

 

 

現在の愛猫1号

 

あれから8年。

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この迫力である。
 
すっかり熟女となった愛猫1号。
我が家最強の哺乳類として、頂点に君臨する女王様。
 
一時期は明らかに僕を避けていて、
嫁さんにべったりだった。
 
当時は「猫にも思春期があるんだなぁ」
と思うことにしてた。
 
不思議なもんで、避けられるとちょっかいをかけたくなる。で怒られる。世の娘さんを持つ父親はこんな気持ちなんだろうか。
 
そんな愛猫1号も今では立派に「お姉ちゃん」をやってる。
 

 

妹猫を守る愛猫1号。

我が家におてんば愛犬がやってきた日、

愛猫2号が絡まれると、間に入ってこの顔である。

 

猫同士、普段は付かず離れずの距離感だが

いざとなったら体を張って守る。

「こいつを殴っていいのはアタイだけ」

の精神。

 

今では愛犬もビビりちらし、大好きなオモチャでも愛猫1号の前に転がると取る事もできない。

 

こうして最強となった愛猫1号。

それでも甘えたくなる日もあるわけで…

 

 ジーッ…

 

目で訴える愛猫1号。

健気すぎて泣ける。

 

そんなこんなで、楽しく過ごしてきた8年。

8歳と言えば立派なシニア猫でもある。

コイツと過ごす当たり前の日常は、いつか必ず終わりが来る事も意識している。

 

だからこそ、今日も追いかけて

僕はいつだって味方なんだと、

全身全霊で伝えようと思う。

 

本物の愛情ってのは、ただただ与えるもんだ。