(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/1150291

 

 
 

コロナ前にあった「必勝パターン」が通用しなくなっている

 
今日は「海外進出するなら今がチャンス」という話をしたいと思います。
 
くれぐれも言っておくと、「今日が人生で一番若い日だから、今動いた方がいい」とかそういった話ではなくて(あなた個人の話ではなくて)、「業界の流れ的に、仕掛けるなら今ですよ」という話です。
 
それでは本題です。
 
ニューヨークで現在開催中の『NYAFF』と『ジャパンカッツ』という二つの映画祭で、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の上映が先週の金曜日と土曜日にありました。
 
土曜日にはパネルディスカッションも入っていて、「『ボトルジョージ』がどのようにして生まれ、ここからどう仕掛けていくのか?」といった随分込み入った話をさせていただきました。
 
その裏ではミュージカル『えんとつ町のプペル』(ニューヨーク公演)の制作がガンガン進んでおりまして、アメリカの映画業界とミュージカル業界に朝から晩まで浸かる日々を送っております。
 
この二つの業界に共通していることはあって、まず映画業界だとコロナの影響でストリーミングサービスという選択肢が大きくなったことによる影響をモロに受けている点です。
 
映画業界でいえば、去年、ハリウッドで俳優さん達による大規模なストがあったことはご存知の方も多いと思いますが、あれはAI俳優の話とは別で、「ストリーミング時代のギャランティーの支払いを整理しろ!」というのもあって、ストリーミングが無かった時代は、映画化の段階で役者さんにギャラが支払われて、DVD化の時点で、また追加で役者さんにギャラが支払われて…みたいな感じで、言ってしまえば「たくさんの人に観ていただける作品は、その分のギャラが支払われる」みたいな感じだったのですが、ストリーミングだと「100万回観られようが、1000万回観られようがギャラは一律」みたいになっていて、「それは無いだろ!」という声が上がったわけです。
 
これについて「じゃあ、皆にとって、どういう形が一番良いのか?」みたいな議論が起きていて、今も正解を探している感じです。
  
ミュージカル業界はもっと分かりやすくて、ぶっちゃけコロナ前は、お客さんが回っていたから、端的に言うと「つけいる隙が無かった」。
 
「こんな作品どうですか?」「こんなやり方はとうですか?」と提案したところで、「いや、大丈夫です。すでに連日満員ですので」という感じだったんです。
 
ところがコロナで、オンラインのエンタメが増え、ブロードウェイからすると競合が増え、結局、コロナ後はブロードウェイにお客さんが戻りきってないんです。
 
コロナ前は絶対に無理だったのですが、今、『ライオンキング』や『ウィキッド』といった超メジャータイトルですら、当日にチケットが取れたりします。
 
この件について、もっと踏み込んだ話があるのですが、さすがに表では話せないので、今日のオンラインサロンVoicyのプレミアム放送でお話しします。
 
 

「新しい息吹を取り入れなければ!」

 
話を戻すと、ハリウッドも、ブロードウェイも、コロナ前にあった「必勝パターン」が今、通用していないんです。
 
そして彼らは「なんか新しいことをしなきゃいけない」という課題を持っていて、その中には「この答えは自分達の中には無い。外の人の意見を取り入れてみよう」という声が結構あります。
 
この扉は調子が悪い時にしか開かないんです。
 
ここでハリウッドやブロードウェイが調子を取り戻して、再び必勝パターンを獲得したら、この扉は閉じてしまう。
 
この業界は世界のトッププレイヤーが集まっているのは勿論のこと、ビッグビジネスですから、トップの頭脳が集まっているんです。
 
その連中が今のこの状況をなんとかしないわけがない。
 
解決策を出すのは時間の問題で、解決策を出されてしまうと、また扉は閉じてしまう。
 
ハリウッドはハリウッド村の人達の為にあるし、ブロードウェイはブロードウェイ村の人達の為にあって、世界の全てのプレイヤーに平等にチャンスを与えることは絶対に無い。
 
僕が現場レベルで知っている「海外」というのは、この二つの業界に限りますが、聞けば、他の業界でも同じようなことが起きている。
 
言ってしまえば、どの業界も「なんか新しいことをせねば!」「新しい息吹を取り入れなければ!」と思っている。
 
なので、海外村に入り込むなら「今」です。
 
 
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