(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6038231
「カレンダー」を「インテリア」として打ち出す「意味変」の儀式
今、ボンヤリと考えていることを共有させていただきます。
8月31日に予約がスタートしたCHIMNEY TOWN初の公式カレンダー『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』は予約開始から4日が経った今もAmazonランキング1位をキープしておりまして、担当したスタッフが完全にチョーシに乗っております。
それもこれも、皆様のおかげでございます。
いつも本当にありがとうございます。
先日の放送でもお話しさせていただきましたが、この『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』は「実用性がない(ただただオシャレなだけの)カレンダーは要りません」や「予定を書き込める場所を作ってください」というお客様からの声をガン無視して(※僕はガン無視してないよ!ガン無視したのはデザイナーのかんかんサン&ディレクションを担当した源田さんです!)、部屋と気持ちを明るくしてくれる「インテリア」に全振りした代物です。
カレンダーを「カレンダー」として打ち出すのではなく、「インテリア」として打ち出したわけですが、僕らのチームは昔からこの手の儀式に「意味変」という名前をつけています。
絵本を「絵本」として売るのではなく、個展会場の「おみやげ」として売ったり、僕世代の方なら共感していただけると思うのですが、90年代後半のCDは「音楽が内蔵されているディスク」という側面も勿論あったけれど、「CDがたくさん刺さっているCDラック」が「インテリア」だったんですね。
CDは自分の部屋を彩るインテリアだったので、高校時分の僕なんかは聴きもしないジャズの中古CDを買ったりしていました。
ビックリマンチョコの意味は「チョコ」じゃなく「シール」だったし、AKBのCDの意味は「握手券」でした。
もちろんチョコは美味しかったし、楽曲は素晴らしかったですが、その上で、その商品が持っている本来の「意味」を変更することで、新たな価値を生み、新たなお客さんを捕まえていました。
そういう風に考えると、「売り場」も変わってきて、インテリアとしての意味を多く含んでいる『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』売り場は、実は「カレンダー売り場」ではなくて、家具屋さんだったり、個展会場(ギャラリー)だったりするのだと思います。
今のところ予定はしておりませんが、たとえば12月頃に個展を開催して、その出口で『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』が売られていたら、おそらくメチャクチャ売れると思います。
「インテリア」としてのカレンダーの届け方は明らかにそっちでしょう。
まぁ、このへんのアイデアは、「カレンダーを『インテリア』として打ち出す」という議題の延長線上に落ちているので、誰でも思いつくと思うのですが、今日の話はここからです。
「売る場所」も変われば、「売る期間」も変わるんじゃないの?
『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』は1月からスタートするので(1ページ目が1月)、通常なら「2024年内〜2025年」のお正月までが販売期間(かきいれ時)になると思うのですが、ただ、『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』が本当に「インテリア」なのであれば、究極「日付け」はそれほど重要ではなくて、そうなってくると理論上、2025年5月であろうと6月であろうと売れるハズなんです。
言ってしまったら、『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』は「リビングを彩る12枚セットのアート集」なので。
しかも、同カレンダーは、ページをビリっと破るタイプじゃなくて、それこそスケッチブックみたいにリングで綴じてあるので、3月のページが気に入ったら、「今月は3月のページにしよう」みたいな感じで「好きな一枚」を何度も選ぶことができる。
意味を「インテリア」にしたことで、「売る場所」も変われば、「売る期間」も変わるんじゃないの?というのが今日の話で、この「売る期間も大幅に変わる」というところは個人的に盲点でした。
今回の結果を受け、『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2026』の発売はほぼ確定になったと思うのですが、それこそ、来年の夏におこなうファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のグッズ売り場が『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2026』の予約をとる最大のチャンスになってくると思うんです。
でも、その時に、「『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』も置いていたらワンチャン売れるんじゃないか説」で、こればっかりは試してみないと分からないので、色々と探ってみます。
商品の「意味」を変えることで新しいマーケットを獲得するというこの儀式は、まだまだ掘り下げシロがありそうです。
『AKIHIRO NOSHINO スケッチブックカレンダー2025』
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