(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/5460337

 

 
 

イレギュラーなチケット販売のオペレーションはメチャクチャ複雑

 
2025年の8月9日〜8月30日まで上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』では、「シングルファミリー」のお子様と「子だくさんファミリー」のお子様を無料招待することが決まり、あとは「赤ちゃん連れのお父さんお母さん」の為に、客席の通路側席かつベビールーム(防音個室)の近くに『膝上席』というものを設けました。
 
一般チケットの販売前に、まずは、「シングルファミリー」「子だくさんファミリー」(そして赤ちゃん連れ)を応援するべく、子供達の席を無料で提供する『ファミリー応援シート』の販売を昨日から始めたのですが、昨日もお伝えしたとおり、かなりイレギュラーなチケットの販売方法になるので、運営としてはまず「対応に慣れたい」というのがあったりします。
 
昨日、オンラインサロンの方で今回の「ファミリー応援シート」の販売の裏側(オペレーション)をお話したのですが、購入する方はメチャクチャ簡単なのですが、裏側はとにかくメチャクチャ複雑なんです(涙)。
 
なので、まずはトラブルがおきないように慣れなきゃいけない。
 
そして、慣れたら(「もう何がきてもビクともしないぞ!」となったら)、たとえば対象を施設の子供達とかにも拡げていこうと思っています。
 
 

社会的に弱い立場にある人達を見て見ぬフリはできない

 
Voicyを聴いてくださっている方には包み隠さず全て喋りますが、今回のようにオペレーションをゼロから開発したり、何より、「一年前からチケットを売る」というのは、経営的にはワリに合わないんです。
 
「一年前から売り始める」というのは「一年分の人件費がかかる」ということなので。
 
「じゃあ、なんで、そんなことをするの?」という話になるわけですが、まず一つに、ウチが「子だくさんファミリー」で子供の頃にあまりこういったエンターテイメントに触れることができなかったから…というよりも、それによって当時の父ちゃんが母ちゃんが胸を痛めていたら嫌だなぁと思ったので。
 
もちろん過ぎた話なので、当時の父ちゃんや母ちゃんの胸の痛みを取り除くことはできないのですが、そのかわり、今現在、当時の父ちゃん母ちゃんのように「うちの子に色んな経験をさせてあげられてないなぁ」と胸を痛めている親御さんはいらっしゃるわけで、そっちなら今からでも助けることができる。
 
CHIMNEY TOWNというチームは世界でも稀に見る「皆さんに支えていただいている会社」なので、こういう時にコスパを優先して、社会的に弱い立場にある人達を見て見ぬフリすることはさすがにできません。
 
ここは持ちつ持たれつだと思っています。
 
 

古傷を隠しながら踏ん張っている全ての父ちゃん母ちゃんに向けて発信している

 
その上で、今日はすっごく大切な話をしたいと思います。
 
全クリエイター、全経営者に聞いていただきたい話です。
 
ぶっちゃけ、子供席が無料になる『ファミリー応援シート』を用意しても、それでも、いろんな事情から参加できない人は確実にいます。
 
「交通費が出せない」とか、あるいは「子だくさんファミリーだけど、子供がもう皆大きくなってしまって、今回の条件から外れてしまったファミリー」とか。
 
他にも挙げればキリがないぐらい「それでも参加できない家族」はいます。
 
「ああ、ウチ、参加できないじゃん!」となっているお父さんお母さんがいると思うんです。
 
これ(すべてをカバーしきれていない問題)に関しては僕の非力さがすべての原因で、ここでは謝ることしかできないのですが(ごめんなさい!)、でも、こういう時にいつも大切にしていることがあります。
 
それは、「力が及ばず申し訳ありませんが、あなたのことはずっと考えている」というメッセージを発信し続ける…ということです。
 
「 大変だったでしょ?」
「赤ちゃんが泣いちゃって、まわりから睨まれたこともあったでしょ?」
「夏休みに子供をどこにも連れていってやれない痛みもあったでしょ?」
「そのことを今も思い出しては、胸を痛めてるんでしょ?」
とか、そういった。
 
家族を持つことで受けた痛みは全てのお父さんお母さんにあるわけで、たとえファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』に行くことができなくても、「あなたのような人を守る仕組み必死になって作っています!」というメッセージが届いたら、そのお父さんお母さんは幾分救われると思うんです。
 
なので、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の『ファミリー応援シート』は、何も『ファミリー応援シート』を購入してくださるお父さんお母さんだけに発信しているわけじゃなくて、古傷を隠しながら踏ん張っている全ての父ちゃん母ちゃんに向けて発信しています。
 
エンタメ屋にできることは、そういった痛みに寄り添うことぐらいなので、せめてこれぐらいはさせていただこうと思います。
 
あと、仕組みの話ばかりしていると、どうしてもそっちの話が目立ってしまいますが、言うまでもなく内容の方は世界中のクリエイターが白旗を上げるレベルでブッちぎります。
 
結果を出すのは得意です(笑)。
 
楽しみにしておいてください。
 
 
ファミリー応援シート(※該当ファミリーの中学生以下は無料)はコチラから↓
https://chimneytown.net/collections/musical-family-support
 
 
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