(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/1146296

 

 
 

ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の座席割のミーティングがありました

 
昨日は2025年8月9日〜30日に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の座席割(各座席のチケット代)のミーティングがありました。
 
公演はまだ1年2ヶ月先なのですが、されど1年2ヶ月先で、僕らのようなベンチャーが挑むには今回の舞台はあまりにも大きくて、そして、僕らは今回のチャレンジでもって勝ちきる(向こう数十年のミュージカルの大定番を作る)つもりでいるので、どれだけ早く準備を進めても時間が足りません。
 
また今回の舞台は、その後に控えている『映画 えんとつ町のプペル』の続編の公開に大きな影響を与えるでしょうから、言ってしまったら「絶対に負けられない戦い」でして…それだけに万全の準備で臨みたく、全西野のスイッチがバッキバキに入っています。
 
昨日も一昨日もお伝えした気がするのですが、とにもかくにも舞台関係者さんは今の西野のオンラインサロンは絶対にチェックしておいてください。
 
ものすごい勢いで実験と検証を繰り返して、新しい打ち手がバンバン出ておりますので、要チェックです。
 
 

「安くしておきました」では完全に消えきらない見切れ席の問題

 
さて。
 
そんなこんなで「ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の座席をどう分けるか?そして、値段をどうするか?」というミーティングが昨夜おこなわれたわけですが、その中で、ちょっとユニークな動きがあったので共有させていただきます。
 
舞台やライブを観に行かれる方なら御存知だと思いますが、舞台には「見切れ席」というものがありまして…これは「ステージのサイド(横っちょの方)」に位置する席で、「他の席に比べてステージの全貌までは観ることができない席っす!」という感じの「申し訳ない席」です。
 
ステージが観れないことはないのですが、上手見切れ席であればステージの上手側は観れないし、下手見切れ席であればステージの下手側は観れないので、その分、ちょっと値段が安かったりします。
 
ミュージカルの場合だと、もう何度かご覧になられて、ストーリーを知っているお客様が「音楽」を聴く為に利用されたりすることもありますが、基本的には、「ステージ全体を観ることができない」という少しネガティブな香りが残る席なんです。
 
僕自身、見切れ席に座ることもあるのですが、「全てを観ることはできなかったんだな」という後味の悪さが残って、それは「見切れ席なので安くしておきました」では完全に消えきらないんです。
 
なので、今回はこの問題をなんとかしたいなぁと思いました。
 
 

ロウソクのニーズが高まった理由がまさに『意味のイノベーション』

 
その時に考えたのが『意味のイノベーション』で、これは凄く有名な話なのですが…ロウソクって今、若干成長産業なんですって。
 
大昔はロウソクが無かったら夜の暗さを凌げなかったわけですが、ロウソクよりも明るくて、そして安定感のある「電気」が出てきたら、やっぱりロウソクはオワコンになっちゃいました。
 
ところが、デスクライトからスタンドライトからスマホやパソコンの液晶から、安定的に明るさを作ってくれるアレやコレやが出てきた時に、ロウソク人気が息を吹き返すんです。
 
ここにきてロウソクのニーズが高まった理由がまさに『意味のイノベーション』で、ロウソクの意味が「手元を明るくするもの」から「ぬくもりを感じさせるもの」になったんです。
 
今、ロウソクを見て、「ロウソクの明かりは弱いなぁ」とはならないじゃないですか?
 
むしろ、その「暗さ」や「ゆらぎ」が心に落ち着きを与えてくれるおかげで、僕らのキャンドル・ジュンが誕生しました。
 
ロウソクは機能商品から、意味商品に変わって、価値が発生したわけですね。
 
 

名前(意味)を変えただけで、価値が生まれる

 
この『意味のイノベーション』を劇場の客席でも使えると思っていて、「ステージが観やすい席か否か?」という機能で議論してしまうと、そりゃS席が一番良くて、A席、B席…見切れ席という順番に順位がついてしまうんです。
 
結果、「見切れ席=ちょっと残念」となるわけですが、今回のファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』では、ラストシーンで客席全体が星空になるんです。
 
こんなことをする人達、世界のどこにもいないので、ちょっとイメージつかないかもしれませんが、とにかく客席全体が星空になるんです。
 
で、面白いことに、この星空は、三階のサイドの見切れ席と、いつもはデッドスペースとしてお客さんを入れていないボックス席が一番綺麗に見えるんです。
 
SS席よりも、普段は「見切れ席」とされてしまっているこの席の方が圧倒的に綺麗に見えるんですね。
 
そう考えると、三階のサイドの見切れ席を『STAR VIEW(星見席)』として、三階のステージに最も近いデッドスペースを『STAR TERRACE(星見桟敷)』として売り出せば、同じ値段でも、「ここはステージが見れない席じゃなくて、星が見れる席なんだ」となって、すっごくお得感が出る。
 
席の形を変えたわけでも、値段を変えたわけでもなく、ただ、名前(意味)を変えただけで、価値が生まれる…という話です。
 
きっと、僕や皆さんが手掛けているサービスの中には、たったこんなことで取りこぼしている満足度があると思うので、一度、自分が取り扱っている商品の『意味』について考えてみてください。
 
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の第一チケット(2025年8月9日~11日)の『STAR VIEW(星見席)』と『STAR TERRACE(星見桟敷)』は近々コッソリと販売を開始しようと思っているので、明日明後日のVoicyは逃さずに聴いてください。
 
この席、本当に超オススメです。
 
 

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