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「そんなところ」で働いていたらツラいよな

 
もうタイトルで結論を言っちゃいましたが、よかったら、お付き合いください。
 
「『仕事がツライ、ツライ』と言っている人の仕事が何故、ツラいのか?」という話です。
 
さっそく本題です。
 
「仕事がツライ」という人を見ていると、「そりゃ、そんな働き方をしていたらツラいよな」と思うことがたくさんあります。
 
もっと言うと「そんなところで働いていたらツラいよな」と思うことがたくさんあります。
 
この、「そんなところ」についてお話しさせていただきます。
 
たとえばマラソン大会だと、たくさんのギャラリーに観られている先頭集団を走るのと、もうギャラリーが去ってしまった後方集団を走るのとでは、どっちの方がツラいと思います?
 
やっぱり先頭集団の方がスピードが速いから、先頭集団を走る方がツラいですかね?
 
理屈で言えばそうなんですが、ただ先頭集団には「ギャラリーに観られているから気持ちが乗る」というドーピングは明らかにあって、僕、こう見えて意外とランナーなんですけども、やっぱりギャラリーに応援されている時の方がラクなんですね。
 
TBSの『オールスター感謝祭』ってあるじゃないですか?
 
昔、何回か出させていただいたのですが、あの番組の目玉企画で「赤坂5丁目ミニマラソン」というのがあって、僕、出れば優勝してたんですけども、トップを走っているのでメチャクチャ声援が集まってシンプルに気持ちが良いから、普段よりもラクにスピード出るんですね。
 
ジムで一人で黙々と走っている時の方が、スピードが遅くてもツラい。
 
マラソン経験が無い人もいると思うので、イメージしやすいところでいうと、運動会のリレーってどうでした?
 
ほとんどの人にとって、運動会のリレーは気持ちが重かったと思います。
 
全校生徒に観られているし、好きな娘にも観られている。
 
だけど、自分はそこまで足が速くない。
 
そりゃ、そんな条件ではリレーは楽しめないですよね。
 
だけど、もし、自分が学年で一番足が速かったら、話は違うでしょ?
 
好きな娘のことを横目でチラチラ観ながら、「早くリレーの時間、やって来い」と思っているし、リレーが始まったら、走る距離は他の皆と同じなのに、シンドイどころか、「この時間がもっと続けばいいのに」と思う。
 
白状なもんで、結局、自分が活躍できてチヤホヤされるのならば、どこまででも頑張れる。
 
活躍できないのであれば、たとえトロトロ走ったとしても、シンドイ。
 
これは、まぁ、全員に心当たりがあると思います。
 
仕事も全くそれで、仕事がツラいわけじゃなくて、活躍できていないからツラいんです。
 
ここ、すっごいシンプル。
 
 

「努力するタイミング」を完全に間違っている

 
そんな中。
ウチは定期的にインターン生をとっているのですが、彼らは完全に2種類に分かれるんです。
 
『最初に「量」をこなして先頭集団に入って、チヤホヤされて、そのまま活き活きと働く子』と、『最初に「量」をこなすことから逃げて、後方集団に入って、チヤホヤされることなく、ツラそうに(面白くなさそうに)働く子』です。
 
「ラクをしたい」という気持ちって多くの人にあると思うのですが、インターン生や若手スタッフを観ていると、先頭集団に入っている子の方が(たとえ仕事量が多くても)遥かにラクそうなんです。
 
マラソンやリレーと同じように。
 
マラソンで先頭集団に入る為には、あるいは運動会のリレーを楽しみにする為には、どうすればいいですかね?
 
本番当日までに、走り込めばいいですよね。
 
本番当日までに、人より努力すればいいですよね。
 
そうして本番を迎えたら、あとは勝ちムーブで、あとは、そんなに頑張らなくてもいい。
 
「仕事がツラい」と言っている人や、いわゆる「仕事ができない人」は、「努力の量が少ない」というよりも(それもあるけれど)、「努力するタイミング」を完全に間違っているんです。
 
努力は最初にまとめてやるんです。
 
「ブラック上等」で最初にまとめてやっちゃう。
 
そうして、先頭集団に入りさえすれば、あとは、環境が後押ししてくれるから。
 
逆に、最初に人と同じ分だけしか努力せずに、後方集団に入っちゃったら、大変。
 
後方集団を走る労力って半端ないんです。
 
いちいち、自分のヤル気スイッチを押し続けなきゃいけないので、めちゃくちゃコスパ悪いんです。
 
自分の足を自分で動かしているからツラいんです。
 
そうじゃないの。
 
最初に狂うほど努力をして、他の人よりもちょっとだけ足を速くして、他の人よりもちょっとだけシュート力を上げて、その状態で試合に臨めばラクなんです。
 
「ギャラリーのいない後方集団を走っているからシンドイ」は明らかにあって、「ラクをする為にはどこを走ればいいのか?」「その為には何をすればいいのか?」を今一度考えてみてください。
 
 

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