(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/669203

 

 
 

時代が変わっても、作品や商品やサービスを届ける時の本質は変わらない

 
最近はすっかりアメリカにかぶれた放送が続いてしまいましたので、反省の意味も込めて、そこそこ役に立つような話をしたいと思います。
 
最近のオンラインサロンの記事は『生成AI時代に、僕らは何を作り、どう届けていくのか?』というキレッキレのマーケティングの話を(具体例を交えながら)ブチ込んでいるのですが、時代が大きく変わっても、作品や商品やサービスを届ける時の本質は変わらなくて…
 
・誰に届けるか?
・何を届けるか?
・どう届けるか?
 
の3つです。
 
このうち「誰に届けるか?」の「誰」が明らかになっていないと、何を届ければいいか明らかにならないし、どう届ければいいか明らかにならない。
 
「ターゲットは20代男性」と言われても、金持ちも貧乏もイケメンもブサイクも高学歴も低学歴も明るいヤツも暗いヤツもいるわけで、「20代男性」だけでは、何を届ければ喜んでもらえるか全く分からない。
 
なので、この「誰に届けるか?」の「誰」をより詳しく、より鮮明に知る必要があって、マーケティングの世界では、これを「顧客理解」と言ったりします。
 
「顧客理解のフレームワーク(顧客を理解する為の考え方)」は、検索すれば素晴らしいものがいくらでも出てくるので、ここでお話しするつもりはありません。
 
そして、繰り返しになりますが、マーケターの方が凄く凄く「顧客理解」を重要視している理由は、やっぱり「顧客を理解しないと『何を届ければいいのか?』『どう届ければいいのか?』が分からないから」で、「だから、顧客のことを理解しましょうね」というメッセージに着地するわけですが、それも検索すれば、マーケターの方が懇切丁寧にお話しされている記事や動画が出てきますので、僕がここでお話しすることではないと思っています。
 
今日は、それとは全く別角度から(別の理由で)「顧客を理解しておいた方がいいよ」というような話をしたいと思います。
 
 

ゼロ距離で話を聞いていると分かること

 
ありがたいことに僕は業界の一線で活躍されているクリエイターさん達とお仕事をご一緒させていただいております。
 
来週からまたニューヨークに行くのですが、ニューヨークでも本当に素晴らしい才能と実績を持ったクリエイターさん達とお仕事をご一緒させていただいております。
 
一方で、僕は全国各地で講演会もしておりまして、講演会終わりは各地のサロンメンバーさん達と飲み会をしています。
 
今も『ボトルジョージ』のクラウドファンディングのリターンで、講演会主催者さん限定で「西野亮廣を囲む飲み会を開催できる権」みたいなのが出ていて、そこで、連日のように酒に溺れています。
 
それとは別で、地元・川西のオジちゃんオバちゃんらと今も呑んでいます。
 
ブロードウェイのクリエイターさん達とクリエイティブ合宿をした翌日に、川西のオジちゃんオバちゃん達と呑んだくれているので、会話のギャップが凄いんです。
 
そもそも使っている言語も違うし。
 
そんな感じで、僕の場合はリサーチ会社に依頼しているわけではなくて、実際に酒場に足を運んで、素人のオジちゃんオバちゃんらと潰れるまで飲み明かして、彼らの悩みとか、彼らが求めているものをゼロ距離で聞いています。
 
もっとも信用できるリサーチですね。
 
その一方で、クリエイターさん達の声も聞いています。
 
品川庄司の品川さんが僕のことを「極上のキャバ嬢」と呼んでいましたが、どうやら僕は「聞き上手」らしくて、それが高じて、やたら相談を受けるんです。
 
「西野先生、ちょっと話を聞いてよ〜」というアレです。
 
人の話を聞くのは好きなので、「うんうん」と話を聞かせていただくのですが、クリエイターさんの話をゼロ距離で聞いて、お客さんの話をゼロ距離で聞いていると、「クリエイターが作りたいモノ」と「お客さんが欲しているモノ」がズレていることがザラにあるんです。
 
まぁ、そりゃそうですよね(笑)
 
なので、クリエイターは「作りたいものを作っても売れない」みたいなところに陥って、「お客さんにどこまで譲歩するか?」みたいなところに向かってしまう。
 
「本当は、そんなものは作りたくないけど、食っていく為には仕方がない」といった妥協案ですね。
 
それって、ちょっとツラいじゃないですか?
 
 

顧客を理解することにコストを割いてみてください

 
そこで僕から世のクリエイターさんにお伝えしたいのが、「顧客を理解してください」です。
 
一回、騙されたと思って、顧客を理解することにコストを割いてみてください。
 
城下町に降りてきて、場末の酒場で素人のオジさん達と呑んで、なんなら彼らの愚痴とかを聞いてみてください。
 
そもそも、「『自分がやりたいこと』と『お客さんが求めていること』がズレている」がこの問題の出発点だったと思うのですが、お客さんの声を聞きまくっていると、たまに「自分がやりたいこと」が変わるんです。
 
たとえば、僕の場合だと、オンラインサロンというコミュニティーを作って、そこで知り合ったサロンメンバーさん同士が、大人になってからできた友達を宝物のように扱っていて……それこそ、先日の幕張メッセのイベントで、サロンやDAOで知り合った人同士が一緒に出店を出して、ワーワーキャーキャー言ってて、「めちゃくちゃ楽しかった〜!」「次回も絶対に出店を出す〜」とか何とか言ってて、そんな姿を見ると、こういう人達が出会い、仲良くなる機会や作品を作りたくなってくるんです。
 
もともと、そんな気持ちは1ミリもなかったハズなのに。
 
顧客を理解すればするほど、顧客が求めているものを天然で作りたくなってきて、そうなってくると「自分が作りたいもの」と「お客さんが求めているもの」の間のズレが無くなって、気持ちの折り合いをつけずに済むので、超オススメです。
 
兵庫県川西市の滝山駅前にある「満天」という居酒屋で地元のオジさん達と呑んでいるので、気が向いたら顔を出してみてください。
 
ポテトサラダがオススメです。
 
 
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