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クリエイターならば、好き嫌いは捨てて飛びつかないといけない

 
【Q】
西野さんは、まわりのクリエイターを見て、「コイツ、たいしたこと無いな」と思うことだらけだと思うのですが、どこでその判断をされていますか?
 
 
【A】
見下している前提、やめてください(笑)
 
「スゲーな!」と思う人もたくさんいます!
 
ただ、この質問では黒西野を求められていると思うので、正直に全部お話しすると、「たいしたことねーな」と思うクリエイターも確かにいます。
 
感情が先に出てしまって、合理的な行動ができないクリエイターさんは、総じて、「たいしたことない」と思うし、実際に作っているモノも文化も、たいしたことないです。
 
たとえば、作品や作者の「好き嫌い」というのは、あって当然だと思うのです。
 
僕だったら、バッドエンドは嫌いだし、小難しいフランス映画みたいなのも好きじゃありません。
 
だけど、それが話題になっていたり、熱狂を生んでいたり、あるいは新しいビジネスモデルや、新しいテクノロジーを絡めていたりしたら、必ず観るようにしています。
 
そこから学べることは必ずあるので、自分や、自分のチームの為に必ず観ます。
 
 
ところが、「すっごく盛り上がっているらしいけど、アイツのことは好きじゃないから、観ない」という判断をするクリエイターって全然いるんです。
 
そこに、自分の「好み」や「感情」を持ち込んでしまう。
 
当然、学びの量が減るわけですから、そういう人は圧倒的に成長が遅いし、なにより、古い。
 
 
それこそ『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』とか、当然、「好き・嫌い」はあると思うんです。
 
だけど、『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』って、出演者を公表していないのに1万2,000枚だか3,000枚のチケットが即完して、大人料金5,500円で、中学生以下550円で、未就学児無料。
 
1億ウン千万円の制作費をかけた大盆踊り大会。
 
出演者350名、スタッフ900名。
 
その大トリを飾るのは生成AIから始まったバンドザウルス
 
それが大変な評判を呼んで、オンライン配信がスタートして1日で、オンライン配信チケットが早くも1万枚売れた。
 
これだけの事実が並んでいる中、クリエイターや表現者を名乗る人達がこの祭りをチェックしないのはあり得ないと思っていて、僕なら「そんな文化を、そんなエンタメのビジネスのモデルをどうやって作ったの?」と必ずチェックします。
 
その仕掛け人が僕が大嫌いな人であってもです。
 
SHOWROOMの前田さんとか、ブレイキングダウンの溝口さんとか、やっぱり観に来てたんです。
 
えんとつ町のプペルに興味がある」というより、「そういうエンタメをどうやって作ったのか?」という興味だと思います。
 
 
で、これは皆さんもよくよく知っていると思いますが、たとえば「俺は西野が嫌いだから、西野のは観ない」というスタンスをとっているクリエイターさんって、数年後に薄ら真似をするんです。
 
だけど、完全に真似をしちゃうと、「西野の真似じゃん」と突っ込まれるから、ちょっと自分なりにアレンジを加えて。
 
でも、アレンジを加えようが何しようが、そんなことよりも「遅い」んです。
 
真似をすることは全然悪くない。
 
だけど「遅い」は罪なんですね。
 
「無料公開」の時に、結構、キツめに言ったんです。
 
「批判するのは、やめとけ。お前の首が閉まるから」と。
 
無料公開で結果が出たのであれば、クリエイターならば、好き嫌いは捨てて、「どうやったの?」と飛びつかないといけない。
 
繰り返しますが、それができないクリエイターは、成長が遅いので…まぁ、たしたこと無いです。
 
 
その逆、「ヒットしているものは全部観ます!」と決めている秋元康さんとか、鈴木おさむさんとかは恐ろしいですね。
 
僕も常にそっち側でありたいです。
 
 

SNSに流れてくるアレやコレやが「世間」ではない

 
【Q】
西野サロン、出戻り組です。1年間、サロンを辞めていたのですが、そこで世間の遅さを痛感しました。世間は今でもAIやNFTを使えていません。
 
一方、西野サロンは、生成AIを駆使して、ムーブメントを作り、気がつきゃ生成AIバンドがトリをつとめる幕張メッセのイベントまで。(続く)
 
他人の揚げ足取りや私刑に時間を使う世間と、そんなものには目もくれず、次から次へと新しい情報を手に入れる西野サロンとの情報感度や民度の違いに、泣きそうになります。
 
その渦の真ん中にいる西野さんは世間に絶望することはないのでしょうか?
 
 
【A】
絶望しかけることはあります。

だけど、勘違いしちゃダメだなぁと思うのは、SNSのタイムラインに流れてくるアレやコレやが「世間」ではないということ。
 
それこそ、SNSには芸能人の不倫に対して「許せない」とか言ってる人がいますが、わざわざ、ああいう発信をする人は極一部で、やっぱり大半は「興味ないっす」だと思うんです。
 
それこそ、先日の『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の会場では、皆が、「面白い」に向かっていて、「ずっと求めていた世界が、ここにあった感」が凄かったんです。
 
映像からも、それは滲み出ていると思います。
 
その光景を観て、やっぱり、ここは生きるに値する世界だと思ったし、それもこれも、SNSのタイムラインで絶望していたら、「その世間」は観れなかったわけで、そこに辿りつくまでには「嫌だな」と思うこともたくさんあるし、何度も失望しかけますが、めげちゃダメだなと思います。
 
 
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