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「教育で全ての人が変えられる」というのは幻想

 
昨日はYouTubeチャンネル『西野と学ぶ○○』の収録がありました。
 
昨日は二本撮りだったんですけども、一本目は、東証プライム社長兼現役マーケッターの木下勝寿(きのしたかつひさ)さんから『マーケティング』を、そして二本目は、(株)SHIFT AI代表で、いろんな企業のAI顧問を努められている木内翔大(きうちしょうた)さんから、『最新AI』をそれぞれ教えていただきました。
 
二本ともメチャクチャ面白かったので、是非、ご覧いただきたいのですが、その中で、木下さんが言っておられた「二つの言葉」が心当たりがありすぎたので、皆さまにも共有させていただきたいと思います。
 
耳が痛いかもしれないけれど、これが現実だよなぁというところなんですけども、一つ目は、企業において「採用」と「教育」はどっちが重要か?という話です。
 
「良い人材をとるか?」それとも「育てあげるか?」という。
 
これに関しては、木下さんもリクルート時代に考えたことがあったそうで、上司に質問したところ「100%、採用」と返ってきたそうです。
 
木下さんは「いやいや、100%は言い過ぎでしょ」と思ったそうなのですが、リクルートから独立され、ご自身が会社をやられる中で出たのは「98%は『採用』」という結論だったそうです。
 
木下さんはそういう言葉を使ってはいませんでしたが、これというのは「教育で全ての人が変えられる…というのは幻想である」という結論ですね。
 
木下さん曰く、「優秀か否か、ではなくて、向き不向き(適材適所)は確実にある」と。
 
「優秀だけど、この仕事には全然向いてない」が存在する世界で、時に僕らは「教育」で、そこの帳尻を合わせようとするけれど、それはやめた方がいいよね…という。
 
これ、本当はもっと深い(もっとエグい)話になっているので、今のうちからYouTubeの西野亮廣チャンネルをフォローしておいてください。
 
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「ファンの数=動員力」ではない

 
そして、二つ目なんですけども、PtoC(person to consumer)…つまり、僕らの身近なところでいくと、インフルエンサーが企画・制作した商品やサービスを、直接消費者に販売するアレのことです。
 
木下さん曰く「PtoCだと、売上はウン億、ウン十億までは速いですが、もう一桁上を狙うのはチョット難しい」ということでした。
 
これには心当たりしかなくて、やっぱり「個人の影響力」だけで届けられる量(ファンの方が買ってくださる量)には確実に限界があって、そして、いつも思うのは、「皆、インフルエンサーの力を過信しすぎてないっすか?」というところです。
 
それを強く感じたのは『映画 えんとつ町のプペル』を公開した時なんですけども、映画プペルは本当にありがたいことに約200万人が映画館まで足を運んでくださったんです。
 
その時によく耳にした批判は、「あれは、西野のオンラインサロンメンバーが何度も行ってるから、ヒットしたんだ!」というもの。
 
コロナ禍で、皆のフラストレーションがたまりまくっている時で、とにかく、この時期は皆、怒りの矛先を探している時で、「少しでも上手くいってそうなヤツはとにかく叩く」みたいな時期だったので、『理屈』ではなく、そういった『感情』から来た批判なのかなぁと思っていたんです。
 
だって、「ファンを抱えているから、映画がヒットした」という数式が成り立つのであれば、たとえば嵐さんのファンクラブの会員数なんて、僕のサロンの100倍ぐらいの人数がいるわけで、その理屈でいくと、嵐のメンバーが出演する映画は毎回僕の映画の100倍…つまり二億人を動員していなきゃ辻褄が合わない。
 
この時点で「ファンがいればヒットする」が成り立っていないことは明らかで、当時批判していた人達も勿論そのことぐらいは分かって(完全な嫌がらせで)批判していたと思っていたのですが、ワンチャン、本気で「西野の映画はサロンメンバーがいるからヒットした」と思っている人がいるんじゃないか説です。
 
これ、DJ社長さんも言っていたのですが、レペゼンさんが福岡ドームでのライブを成功させた後、勢いにのりまくっている時におこなったライブのチケットが全然売れなかったんですって。
 
分析した結果、「どのタイミングで、どういう物語をのせて、チケットを販売するか?」がメチャクチャ大事で、そこを、おざなりにした瞬間にまるでチケットが売れなかった。
 
つまり「レペゼンの商品なら何でも買いますよー」という人なんて、そんなにいなかった…ということです。
 
映画やミュージカルのキャスティング会議でも、この違和感を感じる機会が多くて、結構多くの人が「ファンの数=動員力」と考えているフシがあるのですが、「それが正しいならアイドルが出演する映画は全て特大ヒットしていますよ」ということを再度お伝えしておきます。
 

 
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