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「余白を作る」を「売れ残る」と捉えると対VIP戦では機会損失

 
今日は『キンコン西野の失敗から学ぶ』というテーマで…まぁ、たいした失敗じゃないのですが、「若干、読み誤った(打ち間違えた)かなぁ」と思ったことが最近あったので、そちらを皆さんに共有して、西野亮廣を反面教師にしていただこうと思います。
 
シンプルな話なのですが、これはほとんどの人ができていないし、頭で分かっていてもなかなかやれないことかもしれません。
 
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今年の5月~8月、表参道にある美容室『NORA』さんで、皆さん大好き“絶滅系アイドル”バンドザウルスの最初にして最後の個展『NORA SAURUS』が開催されました。
 
たしかバンドザウルスのプロデューサーのタケダが「NORAさんで個展をやりましょう!」と持ってきた話だったと思うのですが、その話を最初に聞いた時に、「博打はしたくない」ということと、「『AIネイティブなアイドルならでは』を探りたい」という二つの課題が頭に浮かびまして、そこで、「まずはAIで画像を作って、それをオンラインストアで販売して、注文が入った作品だけをアートパネルにして、NORAさんで展示する」という手を選びました。
 
このやり方だと在庫リスクをゼロにできるので、コケようがない。
 
とまぁ、そんな建て付けでバンドザウルスの個展『NORA SAURUS』をスタートさせて、一点8万円~15万円のアートパネルが個展期間中に60点ほど売れて、「成功」と呼んでもイイぐらいの結果は出ました。
 
応援してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
 
まぁ、「めでたしめでたし」で終わらせても良いのですが、この期間中に一つだけ、僕の心にポツンと墨汁が垂れたような出来事がありまして、それはですね、バンドザウルスのことを何も知らない中国の方が、普通にNORAさんに髪を切りに来られて、そこでバンドザウルスのアートパネルを見つけて、「100万円で、このパネルを買いたい!」と言ってくださったそうなんです。
 
でも、NORAに飾られているアートパネルは全て「すでに売れた作品」ですから、その中国の方にお売りすることはできなかったんです。
 
この話は「100万円を取りそこねたー!」という話じゃなくて……僕の打ち損じを明らかにしたいのですが、僕のミスは「もしかしたら、100万円で買ってくださる方がいるかもしれないのに、その余白を作ってなかった」ということ。
 
安全策を取ることはイイことだと思っていて、あいかわらず博打をやるつもりはありません。
 
ただ、イベントなんて、ぶっちゃけ「損益分岐点」を超えてさえいれば、大胆なチャレンジをしてもいいわけで、それを今回はしてなかったんですね。
 
バンドザウルスのプロデューサーはタケダですが、これに関しては僕が指示を出したので、シンプルに僕のミスです。
 
僕、もう随分前から「脱・完売思考」を掲げていて、たとえば僕は自宅をレンタルスペースとして貸し出しているのですが、目標の稼働率は「20%」です。
 
「20%が埋まれば御の字」という設計にしています。
 
そうしておかないと、急にVIPのお客様が来られた時に対応できないので。
 
レンタルスペースに関しては「稼働率なんて低くていい!」という感じで進めることができているのに、バンドザウルスの個展では、それができなかった。
 
きっと、まだ「SOLD OUT」がカッコイイと思っている。
 
「余白を作ること」を「売れ残っている」と捉えてしまっている。
 
このマインドは、対VIP戦においては確実に機会損失を生むので、今日は皆様に西野の失敗を共有させていただきました。
 
反面教師にしてやってください。
 
 
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