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今日も最新刊『夢と金』を深掘りしていきたいと思います。
 
 

投資も技術なので、練習しないと身につかない

 
昨日、196ページの『お金のイロハ ~借金は悪いもの?~』というトピックを取り上げましたが、今日も引き続き、そこを取り上げたいと思います。
 
というのも昨日の放送を聴かれたリスナーさんから「『良い借金』と『悪い借金』の違いは分かりましたが、『良い投資』と『悪い投資』の違いが分かりません。教えてください」というご質問をいただいたので、あくまで僕の個人的見解ではありますが、お答えしたいと思います。
 
まずは『良い投資』について。
 
これに関しては、「「本を読む」とか、「体験する」といったことにお金を使う「自己投資」が“ノーリスクでやれる投資”なので正解になってくると思うのですが、それはここで説明するまでもないと思うので、今回は“自己投資以外”で『良い投資』と『悪い投資』について喋ってみます。
 
まず、大前提として、僕は「今は、これがアツイよ」といった“儲け話”はこれまでも、そしてこれからも絶対にしません。
 
「投資は自己責任」とは言うものの、僕が紹介してしまった責任はあると思っていて、そして僕はその責任を取ることができないので、儲け話(特に投棄の話)は絶対にしません。
 
その上で、突き放すようで申し訳ないですが、「お金を使う」というのが技術で、投資も技術なので、これらは基本的には練習しないと身につきません。
 
技術も無いのに甘い話に乗らないでください。
 
カモにされて終わりです。
 
少なくとも僕が知っている限りでは、「ここに張っておけば間違いない」なんて無いです。
 
 

投資は「相性」なので、何に投資すればいいかは人による

 
というのも、投資には「相性」があるからです。
 
お洋服でイメージすると分かりやすいかもしれません。
 
「GUCCIのお洋服は素敵だけど、自分には似合わない」とかあるじゃないですか?
 
それって、これまで自分がいろんな服を着てきて、その経験から割り出した結論ですよね。
 
まだ一度も服を着た経験が無いと「GUCCIの素敵なお洋服」が自分に似合うか似合わないか分からない。
 
投資もそれと同じで「相性」があるんです。
 
たとえば、ビットコイン。
 
目先のお金に走っちゃう人にとっては、時間も精神も削られる代物なので、あんまり相性が良くないかもしれない。
 
一方で、目先のお金に走らない人にとっては、「まぁ、上がり下がりするもんだし、この文化がどうなるのか、暇潰しがてら見てみよう」という感じでビットコインを10年前とかに買って、放ったらかしにして、今、大変なことになってる…というのが普通にある。
 
僕も2015年〜2016年頃に勉強がてらにビットコインをまとめて買って、今の今まで放ったらかしにしていたので、結構な金額になっています。
 
べつに値が上がったり下がったりすることで、感情が動くことはないので、そういう人にとっては相性が良いのかもしれません。
 
このように「ビットコインに賭ける」が正解なわけじゃなくて、ビットコインに賭けて大損した人もいれば、得をした人もいる。
 
それというのは、お金を出した側のリテラシーや性格が大きく影響している。
 
「投資先の事情」と「自分の性格」の両方を把握していないと分からないので、投資なんて一度もしたことがない今の時点で「何に投資すればいいか?」は分かりません。
 
「人による」といったところです。
 
 

日本人の「悪い投資」の代表は「銀行にお金を預ける」

 
ただ、投資経験が無いとは言え、自分が投資した商品の価値がみるみる下がっていたら、「やっちまったぁー」となることは想像がつくと思います。
 
値上がりを期待して、コツコツ稼いで貯めた100万円をその商品に投資したのに、日が進むにつれて、90万円、80万円、70万円…と安くなっていったら、ちょっとゾッとしますよね?
 
「こんなものに投資するんじゃなかったー」となりますよね?
 
仮にこれを『悪い投資』と呼ぶのであれば、多くの日本人がやっている『悪い投資』の代表格は『銀行にお金を預ける(預金)』です。
 
「ええ? 貯金が投資? どういうこと?」となった人が多いかと思います。
 
稼いだお金で土地・物件を買うことを「不動産に投資する」と言いますよね?
 
稼いだお金で会社の株を買うことを「株に投資する」と言いますよね?
 
じゃあ、「稼いだお金を銀行に預ける」は、一体何なのか?
 
これは「日本円に投資する」ということです。
 
「不動産に投資する」という選択肢もあるし、「株に投資する」という選択肢もあるし、
「ドルに投資する」という選択肢もある中、
 
多くの日本人は何も考えずに「日本円に投資」しているんです。
 
それでいて、「円安」でしょ?
 
コツコツ稼いで貯めた100万円を日本円に投資したのに、日が進むにつれて、90万円、80万円、70万円…と安くなっているのが今ですが、それに対してゾッとしていないのが多くの日本人です。
 
自分が投資している商品の価値がみるみる下がっているのに、「こんなものに投資するんじゃなかったー」とはなっていないのが多くの日本人です。
 
多くの日本人は「通帳の残高が増える=自分の資産が増える」と信じきっているんだけど、当然、『100円で1ドルが買えた時代の100万円』と、『135円出さないと1ドルが買えない現代の100万円』の価値というのは全然違うわけで、「通帳の残高が増えていても、相対的に見ると資産が目減りしている」ということはザラにある。
 
このへんの話をすると長くなるので、ここらで話を切ります。
 
とにもかくにも、バッキバキに洗脳されている皆さんのお父さんやお母さん、お爺ちゃんやお婆ちゃんが言っている「お金を稼いだら貯金しなさい(銀行に預けなさい)」は「お金を稼いだら日本円に投資しなさい」と同じ意味なので(つまり彼らは乏しい知識、乏しい選択肢の中で子供達に投資を進めてしまっているので)、話半分で聞いておいた方が身のためだと思います。
 
「銀行にお金を預けることが悪い」と言っているわけじゃなくて、「それも投資だよ」という話です。
 
そして、どうかこのことを日本の子供達に教えてあげてください。
 
最新刊『夢と金』には、生きていく上で絶対に必要に「お金」の話について、机上論ではなく、すべて僕自身が経験したことを元に正直に書いています。
 
是非、読んでください。
そして、大切な人、守りたい人、子供達に贈ってあげてください。
 
 
『夢と金』(西野亮廣)

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