(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/474398

 

 
 

AIを味方にしないクリエイターの未来は確実に無い

 
色々と順を追って、お話ししていきたいと思います。
 
まず、テクノロジーまわりの動きでいうと、僕個人的には去年を「AI元年」と呼んでいいと思っているんですけども、去年から、とにもかくにもAIの進化がヤバくて、AIを使った自動応答システム『チャットGPT』は、ついに「検索」の時代を終わらせようとしているし、ここにきて、動画もAIで作れるようになってきたし、去年の夏に話題になったAIアートなんかはその後も進化を続けていて、ここにきて『ControlNet』というのが出てきて、これは、AIアートで生成するキャラクターにポーズを指定できるんですけども、「それって、もう…漫画家さんの仕事じゃないの?」という世界線に突入してまいりました。
 
もう、「待ったなし」の様相を呈しております。
 
この時点で一つ分かっていることは、AIを味方にしない(AIとの仕事の棲み分けを意識しない)クリエイターの未来は確実に無いということですね。
 
AIは敵にまわして勝てる相手じゃない。
 
これを受けて僕らは去年の夏からAIと共創することを決め、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』や『CHIMNEY TOWN DAO』でAIの勉強会&情報交換を繰り返し、現在、AIを絡めたプロジェクトでいうと、『CHIMNEY TOWN Landscape』というTwitterのヘッダー(背景)のNFTを生成&販売するプロジェクトと、あとは皆さん大好き『バンドザウルス』というおフザケプロジェクトをやっています。
  

 
ちなみに『バンドザウルス』から派生したアパレルブランド『Plus Sustaina』も「AIの力で世界中の人間をファッションデザイナーにする」というデタラメなことを始めているのですが、すでにフッション関係の方にはお声がけいただいていて、今、僕らまわりが仕掛けているプロジェクトでいうと、圧倒的にエッジが効いたネタを投下できそうです。
 
「西野が何か言うてたなぁ」で終わらすんじゃなくて、『Plus Sustaina』のインスタグラムは絶対にチェックしておいてください。

 

 

 

クリエイティブがコミュニケーションツールになる世界

 
話を一つ戻して『バンドザウルス』の話をさせていただきます。
 
現在、『バンドザウルス』は毎日「21時スタート〜翌日21時終了」のNFTオークションを開催しているのですが、ここで出しているNFT(ミニザウルス)も、日夜AIアートの情報交換を繰り返している CHIMNEY TOWN DAOのメンバーさんが作ってくださったものです。
 
NFTを販売するときは「OpenSea」という市場を利用するのが一般的なのですが、バンドザウルスは「世界観」が命ですから、自分で販売ページを作っちゃってるんですね。
 
なので、いろいろと融通が効くわけですけども、昨日から、ミニザウルスのNFTを出す時に、「このミニザウルスは誰がAIで作ったのか?」という「そのミニザウルスの産みの親」の名前も表記するようにしました
 
「ああ、今日のミニザウルスは長谷川さんが産んだ子なんだ」と全員が分かるように。
 
これによって、どんな動きが生まれているかというと、まず「産みの親」は、自身のTwitterで「ウチの子をよろしくお願いします」と発信していて、ミニザウルスを落札した方は今度「育ての親」として、「産みの親」とやりとりしていたりするんです。
 
NFTやAIを触ったことが一度もない人は、少しイメージしにくいかもしれませんが『バンドザウルス』のNFTって、毎日入れ替わる「産みの親」と「育ての親」、そして、それを見守る人達で、コミュニケーションが生まれているんです。
 

 

  
今日は、『POLO-LON』という名のミニザウルスが出ているんですけども、販売ページには、このミニザウルスのフルネームが表記してあって、その名前が「POLO-LON hinotorihomura Jr.」なんです。
 
つまり、産みの親の名前が「hinotorihomura」さん。
 
今日の21時なると、ここに落札者たる「育ての親」が現れて、ここで「hinotorihomura」さんと繋がるんですね。
 
もしかすると、いつかオフ会とかで会った時に、落札者の方が「hinotorihomura」さんに「POLO-LONを落札したの、僕です」と声をかけるかもしれない。
 
ていうか、目の前にいる人が『POLO-LON』の「産みの親」で、自分が『POLO-LON』の「育ての親」だったら、まず間違いなく声をかけると思います。
 
このへんが今日の話のポイントです。
 
他にも、AIを駆使して『バンドザウルス』あるいは『Plus Sustaina』で恐竜を作ったり、お洋服を作ったりしている人が、同じコミュニティーの中から、色々と声をかけられている現状がありまして、ここから予測できる未来というのは「クリエイティブがコミュニケーションツールになる世界」です。
 
「作ること」そのものが、人との会話を生み、繋がりを生み出す、という世界線です。
 
 

ポイントは「クリエイティブ」とそのクリエイティブを受け入れる「コミュニティー」

 
もともと「コミュニケーションツール」というのは、「電話」や「手紙」や「メール」や「SNS」といった「意志や情報の伝達に利用されるもの」といった感じでしたが、それらが全て出揃い、繋がろうと思えば誰とでも繋がれる現代においての「コミュニケーションツール」というのは、もはや「会話のキッカケ」で、その会話のキッカケというのはAIによって「クリエイティブ」になってきているという話です。
 
ここから「作る人」はどんどん話しかけられて、人との接点を増やしていく。
 
一方で「作らない人」は、話のキッカケ(共通の話題)を見つけられずに、孤独化していく道は全然ありそうな匂いが漂っています。
 
ポイントは「クリエイティブ」、そして、そのクリエイティブを受け入れる「コミュニティー」です。
 
こんなことを言っても、現時点では、ほとんどの人がピンとこないかもしれませんが、AI、NFT、Web3の領域に実際に首を突っ込んでみて見えてきたのは、そんな未来でした。
 
なので、「AIアートとか私には関係ないし」と考えている人がいると思うのですが(ほとんどの人がそう考えていると思うのですが)、それで食っていくかどうかという問題じゃなくて、ここからやってくる未来において「クリエイティブを放棄する」というのは「通信手段を捨てる」ぐらいのインパクトがありそうな気がしています。
 
去年の夏、「みんなでAIアートを学ぼう」みたいなことをやったのですが、そこに参加できなかった人もいるだろうし、これはずっと続けた方が良さそうな気がしてきました。
 
この記事の最後に『CHIMNEY TOWN DAO』という、それこそバンドザウルスとか、プルスサステナとかを作っている1万人ぐらいのグループの参加方法のリンクを貼っておきますので、もし良かったら参加してみてください。
 
そして、『CHIMNEY TOWN DAO』の人達も、今日のこの放送は聴いていると思うので、「AIアート触ったことがないです」という人に向けての場所を用意して、時間がある人は丁寧に教えてあげてください。
 
なんか、50歳になっても、60歳になっても、70歳になっても、「作ることで繋がれる友達」はいた方がいいと思うので、そこのところ、宜しくお願いします。
 
今日は、現代のコミュニケーションツールは「クリエイティブ」というテーマでお話しさせていただきました。

 

  
 
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