(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/397619
 

 

 
 

DAOは非中央集権という認識でいいのか?

 

【Q】

 

「オンラインサロンは中央集権で、DAOは非中央集権という認識でいいですか?」

 

【A】

 

一般的には、そういう風に分けられるかもしれません。

 

ただ、オンラインサロンにもいろんな形があるように、DAOにもいろんな形があるので、言い切れない部分はあります。

 

いくつか認識を整理した方がいいかもしれません。

 

たとえば、非中央集権って「ルールとかをガッチガチに決めてくる、すっごい偉い人がいない」というわけではなくて、「『偉い人』の役を、人じゃなくて、プログラムがやってる」というだけで、中央集権と非中央集権は「人の下につくか、プログラムの下につくか?」という話だと僕は捉えています。


 

次に、世の中のすべてのDAOが「非中央集権的なコミュニティー」かというと、僕は、そう思っていなくて、DAOの中で尖った活動をするとなると、やっぱりそこには中央が生まれてしまう。

 

う〜ん、なんだろ?

 

多数決で作られるものって、ホント、全然面白くないんです(笑)。

 

なので、面白いものを作ろうと思ったら、中央に立つ人が必要で、そうなると「DAOって何だっけ?」みたいな感じになってしまう。


 

一方で、「DAOなんだから、最初から最後まで皆で多数決で決めようよ〜」とか言ってたら、四六時中多数決だけをして何も生み出さないコミュニティーになってしまうので、まもなく過疎る。

 

たぶん、多くのDAOは、Nounsという凄く上手くいっているDAOの背中を追いかけていると思うのですが、以前のVoicyでもお話ししましたが、Nounsは人生をあがった神々達が参加している遊びなので、生活の不安を抱えている僕ら下々の人間が真似できることじゃないと思います。

 

これは、僕自身もまだまだ探っている途中なのですが「自分達のサイズにあったDAO」を開発することが大事なんだと思います。

 
 

DAOから強い作品が生まれる可能性は?

  

【Q】

 

「ぶっちゃけ、DAOから強い作品が生まれると思いますか?」

 

【A】

 

まず、可能性はゼロじゃないと思います。

 

というのも、先々、ゴッリゴリのクリエイターがファンウダー(待ち合わせ場所)になるDAOも出てくると思うので、そこから強い作品が生まれる可能性はある。


 

ただ、今の時点の、多くのDAO発の作品は「ごっこ」の域を超えないと思います。

 

僕、映画とかミュージカルとか作ってますけど、才能あるクリエイターって、取り合いなんですよ。

 

自分もその為にアメリカに来ていたりします。

 

普通に「ハリウッド」とか「ディズニー」とかから引き抜きがあるので。

 

ブロードウェイとかだと、たとえば「ムーランルージュ」とか「アラジン」とかから引き抜きがある。

 

現時点では、強い作品は、そういう人達が作っちゃうんです。

 

なので、それをひっくり返そうと思うのならば、ファウンダーにメチャクチャ求心力のある人間を置くか、大資本以上の予算を用意するか、でしょうね。


 

なので、不可能ではありませんが、「私、結構、ダンスが得意なので、DAO発でダンス作品を作ってみる」みたいな感じで、やっているうちは無理ですね。

 

「ダンスが得意なのに、なんでダンスの世界ランカーに入ってなってないの?」という話なので。
 
 

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