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今日は『キングコングで「しゃべくり007」に出たよ』というテーマでお届けしたいと思います。ただの日記のような内容です(笑)
 

 

 
 

本日、日本テレビさんの『しゃべくり007』のゲストに“キングコングで”出させていただきます。



 
収録日がまた武道館ライブの翌日だったので、コンビとしても、いい感じに温まっているタイミングだったと思います。
 
放送前なので、内容に関しては詳しくは言えませんが、すでに予告で流れているところだけを少しお話しすると、今回は、くりーむしちゅーさん、ネプチューンさん、チュートリアルさんといった先輩方に「キングコングから本気の相談があります」という建て付けになっているんです。
 
で、その相談内容は何かというと、「こうしてコンビでテレビに出させてもらった際、梶原君がウケているところを一度も見たことがない」というものです。
 
「コンビでテレビに上手に出る方法が分からない」という(笑)
 
ホント、「なんちゅう相談をしとんねん」という話なのですが、僕らがそれで悩んでいるかどうかはさておき、「事実」としてはあるんですね。
 
『毎週キングコング』(圧倒的ホーム)の梶原さんったら、すこぶる面白いのですが、外に出ていった時の梶原さんは、お正月に親戚の集まりに参加した思春期の男の子みたいな感じで、もうメチャクチャ過ごしにくそうにしてるんです(笑)
 
個人的には、この梶原さんもこのモードも好きだったりするのですが、なんで好きかというと、本人からすると「切実な問題だから」だと思うんです。
 
 
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「台本」のなぞりは、現場で生まれるものには敵わない
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つまり、企画によって無理矢理作らされる感情ではなくて、圧倒的にリアルであると。
 
これは、打ち合わせの時にスタッフさんとお話しさせていただいて、スタッフさんもそこに真正面から応えてくださったのですが、番組の企画によっては「無理矢理作らされる感情」というか、「プロレスが過ぎる」みたいなことがあって、正直、そんなに嫌じゃ無いのに、企画を成立する為に「いや〜! やめて〜!」と言わなきゃいけないことって、あるんですね。
 
僕はもう何年も、そういった仕事をしていませんが、実際、あるんです。
 
なぜ、そんなこと(台本をなぞるようなこと)をするかというと、そういう感じで企画しておくと「ある程度の撮れ高が分かる」からだと思うんです。
 
台本通りに進行していくのって、どう転ぶか分からないアイドルさんや、モデルさんや、俳優さんを、事故らせないやり方として、実はとっても正しいと思うのですが、やっぱり、どこまでいっても「台本」で……現場で生まれるものには敵わないんですね。
 
 
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『「信頼」があるから「頑張って期待に応える」』そういう現場が楽しい
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『ゴッドタン』とかは本当に楽しくて、おそらくスタッフさんが、いろいろ考えてくださっているのですが、「劇団ひとりが、ここで○○と叫ぶ」とか、「西野が、ここで○○を嘆く」みたいな台本は一才なくて、あるのは、「熱が込められそうな設定」だけなんです。
 
『陰毛移植対決』としか書かれてないんです。
 
互いの陰毛を移植し合う(交換し合う)ことで、どんなやりとりが生まれるのか、そもそも、どの部分が「対決」なのか、何も書かれていない。
メチャクチャ盛り上がるかもしれないけど、めちゃくちゃスベるかもしれない。
 
だけど、一つ確かなことは、それに対して僕は「これは一体、なんなんだよ」と本気で言えるし、ひとりサンは正しく狂える。
 
そこで、おぎやはぎサンや現場のスタッフさんにハンドリングしてもらいながら、温泉を掘り当てるような作業が楽しくて、せっかくテレビに出させていただくなら、どうせなら、その方向がいいなぁと思って、『しゃべくり007』の打ち合わせでは、「台本上は面白くはないかもしれないですが、しかし、キチンと熱を載せられるテーマでいかせていただきたいです」とお願いしました。
 
 
そして、それをそのままやらせてもらえたので、もうね…メチャクチャ楽しかったです。
 
くりーむしちゅーサンと、ネプチューンさんと、チュートリアルさんと一緒に、「ココを掘ればいいのかな? それとも、コッチかな?」と探す作業です。
 
実際に汗をかいているのもそうですが、脳内でもキチンと汗をかいていて、そういった仕事は、やっぱり楽しいですね。
 
 
で、そろそろお時間なので、話をまとめると……ゴッドタンにせよ、今回の『しゃべくり007』にせよ、楽しかった理由を言語化すると、おそらく「信頼してもらったから」だと思うんです。
 
スタッフさんが丁寧に土台を作ってくださって、そして、「あとは任せた。なんとかしてね」とバトンを渡してくださった。
 
この時、そこには「お前なら、なんとかできるでしょ?」という信頼があるわけじゃないですか。
 
それがなかったら、行間つめつめの台本になるわけで。
 
だから、頑張って期待に応えたくなる。
 
これはテレビのお仕事に限らず、どんなお仕事にでも置き換えられますね。
 
やっぱり「信頼」というものがある現場の方が、楽しい。
 
僕も、後輩スタッフに仕事を投げる時に、この「信頼する」という部分を、もっと強く意識しようと思えた収録でした。
 
梶原と西野が楽しそうにキャッキャとやっておりますので、明後日(月曜日)の『しゃべくり007』は是非、ご覧ください。
 
放送当日は、ちょうど時間が空いているので、僕もオンエアを観ようかなぁと思います。
 
オンエアが始まったら、「#しゃべくり007」で感想を呟いていただけると、皆様からのリアクションを見ながら、一緒にオンエアを楽しめるので、もし気が向いたら、感想を呟きながら観ていただけると嬉しいです。
 
 
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