今日は『家族や社員を養っている人に、一言』というテーマでお話ししたいと思います。
 
なんだか、物申す系の内容になっちゃうのですが、ご容赦ください。
 
 
まずは、紹介した事例があるんですけども、昨日、初めてTikTokのライブをやったんですよ。
 
そこで、結構、面白かったのが、以前、カジサックの動画でアップされた『VIP戦略』の話をしたんです。
 
11月の武道館公演の動画ですね。
 
「飛行機はファーストクラスやビジネスクラスが、エコノミークラスの値段をどれだけ下げているか?」という例の話です。
 
プペル歌舞伎のS席の話もしたっけな?
 
「『3万円の席があるおかげで、『3000円の席』を作ることができている』という。



 
高価格帯の商品を出した時に、それを買わない人が「高い!高い!」と批判することがあるけれど、それって、「年収10億円の人と、年収300万円の人の税金を(累進課税じゃなくて)一律にしろ!」と言っているようなもので、それによって苦しむのが誰か考えた方がいいよ…という話をしたところ、「結局、金稼ぎの話かよ」というコメントがチョコチョコ飛んできて、「あちゃー」となりました。
 
この話って、「こうやったら稼げますよ」という話じゃなくて、「こういう風に料金を設定すると、優しい世界になりますよ」という話なんですけども、ただ、それが伝わっていない。
 
…こういう場面って、よく見かけませんか?
 
 
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理解しようとしない人は情報を仕入れる気がない人
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日本だと「お金」の話が絡んできた時に、この現象が起きがちなのですが、「お金」の話以外でも、この現象は起きていて…、昨日、僕のお友達がFacebookで「Web3やメタバースなどの新しいテクノロジーは、理解しようとしない人達への説明は無理だと思う」と書いていて、まったくその通りだなぁと思いました。
 
「理解できる・理解できない」の前に、もう最初から理解するつもりがないんですね。
 
たぶん、皆さんの周りでも、そういう方いらっしゃると思います。
 
頭が良い悪いとかじゃなくて、もう最初から「聞かない!」と決めている人。
 
これって本当に危ないなぁと思っていて、それこそ大昔から「情報」には価値があったわけじゃないですか?
 
「あっちに行くと、水が沸いてるぞ」的な。
「こういう風にすると、米ができるぞ」的な。
 
生きていくために必要な「衣・食・住」を手に入れる為には、「情報」が必要なわけで、「情報」なくして僕らは生きていけない。
 
だから今も、学校とか塾とか本とかに、お金を払って情報を仕入れたりしているわけですよね。
 
ただ、多くの情報は今や、ネットに無料で転がっているので……仕入れようと思えば、仕入れられるようになった。
 
そして、やっぱり「情報」を持っている人が、生活力を手に入れている。
 
ここは、昔も今も変わらないと思うのですが…そんな中、「理解できるorできない」じゃなくて、「理解しようとしない人」がいる。
 
情報を仕入れる気がない人です。
 
 
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守る立場の人間が情報を遮断する罪
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場合によっちゃ、それが、嫁子供を守っていかなくちゃいけない一家の大黒柱であることもある。
 
「南に行くと、水が沸いているよ」という情報を聞かず、家族総出で喉が乾いている…みたいなことをやってしまっていて…ぶっちゃけ、テメエ一人の人生だったら好きにすりゃイイのですが、家族や社員を養っていかなくちゃいけない立場の人間が、情報を自ら遮断するのって、かなり罪が深いと思うのですが、ここの話し合い、もっとした方がよくないですか?
 
残念ながら、このラジオを聴いているような人の中には、そういった人はいないのですが、その人の周りには確実にいます。
 
僕の方にもよくよく被害届が届きます(笑)
 
情報を遮断した夫に養われている嫁子供や、情報を遮断した社長の元で働く社員は、不安で不安で仕方ないですよ。
 
メッセージは一つです。
 
聞く気がない夫や、聞く気がない社長に充てたメッセージなんですけども…
 
「お前には聞く義務があるぞ」です。
 
もう立派な大人だし、守るモノがある立場だよな?
 
お前が「聞かない」という態度を示すことで、誰がお腹を空かせるのか、誰が涙するのかを、よくよく考えろ。
 
めちゃくちゃダサいぞ、お前。
 
「違う」と思って吐き出すのは構わないけど、一旦咀嚼しろ。
家族の為に、社員の為に…といったところです。
 
 
「聞く気がない人」は総じてプライドが高いので、こんなことを言われると、余計にムキーっとなっちゃうと思うのですが、「お前のプライドとお前の家族…どっちを守りたいの?」の一言で黙らせるといいと思います。
 
これだけ「情報がモノをいう社会」で、情報を遮断した父親に育てられた子供の未来って、なかなかハードモードですよ。
 
昨日、今、一緒にお仕事をさせていただいている市川海老蔵さんのインタビュー記事を読ませていただいたのですが、そこで、「子供達には、あらゆる」ことを話しています」とおっしゃっていたんだす。
 
「歌舞伎の話、映像の話、芸能の話、お金の話、投資の話、起業の話、人生の話」、全部話されているそうです。
 
子供を守る為には必要だし、その話をする為には、自分も勉強しなくちゃいけない。
 
でも、世の中には「お金は汚い。投資は詐欺」と子供に教えてしまう親もいるわけじゃないですか?
 
これって、もはや「情報の虐待」で、自分がいかに残酷なことをしているのかを、本当に自覚した方がイイと思います。
 
 
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