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【白熱教室 #11】選択肢が増えた未来の大きな落とし穴 | 西野亮廣(キングコング)「#西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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さて。
 
9月1日でございます。
 
新しい月をということで、今日はいつもと趣向を変えまして、「僕がいつもVoicyのプレミアム放送でやっている『白熱教室』って、こんな感じだよ〜」という紹介回にしようと思います。
 
いつも『白熱教室』は、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した記事をベースに喋っているのですが、今回は8月27日にオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した『選択肢が増えた未来の落とし穴』という記事をベースにお話したいと思います。

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

今回は、ビジネスを仕掛けていく上で役に立つ話というよりも、もっともっと根幹の、「人としての姿勢」にあたる部分です。
 
でも、ここを押さえておかないと、良いサービスなんて絶対に作れないので、なんだか「道徳」のような内容になりますが、どうかお付き合いください。
 
本題に入る前にお知らせを一つさせてください。
 
 

お知らせ!サーカスの第二弾チケットの抽選開始

 
11月8日に日本武道館で開催する学校イベント『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』の第2弾チケットの抽選が開始しました。
  
エントリーは、9月6日までです。
   
『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』は、各業界のトップランナーが先生となって、一人あたり持ち時間20分で、とびっきり面白くて、学びのある授業をするイベントなのですが、ちなみに言っておくと、私、西野の授業はすでに仕上がっております。
 
僕の講演テーマを先にお伝えすると、日本人が最も苦手とする「生き延びる為のV I P戦略」です。
 
これは僕のオンラインサロンでもお話ししていない内容なのですが、もうバッキバキに仕上がっておりますので、お客さん、スタッフ、共演者全員をビチョビチョにしてやります。
  
イベント料金は西野の20分だけでモトが取れます。
  
そしてそして、古い仲なので、本人の性格を僕はよく知っているので、これも間違いないですが、オリラジの中田先生も、バッキバキに仕上げてくると思います(笑)
 
出演は、私、キングコング西野と、オリエンタルラジオの中田君。
 
そして、OWNDAYS代表の田中さん、ROLANDさん、
そして、堀江貴文さん…となっております。
 
たぶん、堀江さんがトップバッターを務めることになるのですが、「一曲歌うかも」という不穏な噂が流れております。
 
ご注意ください(笑)
  
もう、どう考えたって面白いイベントになるので、この機会をお見逃しなく。
 
チケットの詳細等は『OWNDAYS サーカス』で検索してみてください。
 

世界で一番楽しい学校 サーカス! × OWNDAYS | メガネ通販のオンデーズオンラインストア (眼鏡・めがね)

https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus

 
よろしくお願いします。
 
 
 
それでは本題に入りたいと思います。
 
【白熱教室 ♯11】
 
スタートです。

放送一覧 | 西野亮廣(キングコング)「#西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/all?premium=1


 

西野亮廣の10年

 
これまで、「ただの知識不足が原因で、死ななくて済んだ夢が、死んでいく瞬間」を何度も何度も何度も見てきたんですね。
 
クラウドファンディング、
オンラインサロン、
プロセスを販売する、
デジタルデータを販売する、
不採用バージョンのMVでマネタイズする……などなど、サロンメンバーさんからすると、これらの選択肢は当たり前のようにありますが、その環境というのは一般的ではありません。
 
先日は、「eluでQRコードを出品して、オンライン勉強会をサクッと販売する」ということをしましたが、これも、一般的ではありません。
 
おそらく、「eluでQRコードを販売する」という日本語が伝わりません。
 
クラウドファンディングを上手く利用すれば救えた店はゴマンとありましたし、
販売できるプロセスが手元にあるのに、「お金がまわらない…」と頭を抱え、ついには夢を諦めた表現者はゴマンといます。
 
もう一度、言うと、それらは「知識」さえあれば救えた命なんです。
 
できれば、そんな場面を僕は見たくないので、「まだ、よく分からないモノ」に手を出して、「お! 結構、使えるじゃん!」となった打ち手に関しては、積極的に世間に共有するようにしているのですが……どっこい、「知らないものを叩く」が世の常。
 
「クラウドファンディング?何かよく分からないけど、詐欺でしょ?」「オンラインサロン? あれは『会える会える詐欺』でしょ?」という始末。
 
多くの人が、自分や、自分の身の回りの人の選択肢を、
夢を、命を、
自分で奪ってるんです。
 
たぶん、この白熱教室を聞かれている方の中にも、その昔は、「キンコン西野って、なんか怪しい商売をしてるよね」と吹聴(ふいちょう)されていた方もいると思います(笑)
 
全然いいんです。
 
ただ、ここからの話をよ〜く聞いてください。
 

 
#もういいんだよ
 
 

自己責任論が加速する未来

 
「クラウドファンディング」なんて10年前からあったし、
「プロセスエコノミー」も6年前(※おとぎ町ビエンナーレの頃)からあって…
 
【自分から情報を取りに行くことをしなかった人】が知らなかっただけで、学ぶ意志がある人は、当時から普通に選択肢として持っていました。
 
 
なので…
 
クラウドファンディングを知っていれば夢を諦めずに済んだ人や、
プロセスエコノミーを知っていれば夢を諦めずに済んだ人に対して、「自業自得じゃん」という結論がチラつくんです。
 
「選択肢の多い未来」というのは、「言い訳がしづらい未来」でもあって、
「調べれば済んだのに、何も調べずに、バカみたいにアンチ活動に励んで、バカみたいにタレントの不倫問題に首を突っ込んで一喜一憂して、これまで何も勉強してこなかった自分の責任でしょ?」という『自己責任論』が加速してしまいます。
 
だって、目の前にあったのに、それを選ばなかったのは、自分だからです。
 
ちょっと努力すれば良かっただけ。
 
ちょっと努力すれば、いくらでも補えた。
 
…と言った感じで、“努力で補える割合”が増えれば増えるほど、「結果が出ている人=努力をした人」「結果が出ていない人=努力をサボった人」という図式が成り立ちやすくなります。
 
 
「俺は努力をしたから今があるんだ。お前らは努力を怠ったから、そんな場所にいるんだ」的な。
 
 
「これが本当に危ないよ」というのが今日の話です。
 
警鐘を鳴らしています。
 
 

結果には「運」が必ず絡んでる

 
僕は、努力によって切り開ける未来があることは一切否定しません!
 
だけれど、
「結果が出ている人=努力をした人」
「結果が出ていない人=努力をサボった人」
という結論には反対です。
 
 
今の結果には「運」が必ず絡んでるんです。
 
掘り下げると「運が良かったから、努力ができた」ということもある。
 
あのね、フィリピンのスラム街(ハッピーランド)に生まれてみてください。
そこには「努力する」という選択肢すら無い世界があるんです。

教育の機会に恵まれなかった少女が若くして親になり、また教育の機会に恵まれない子を産んでしまって、貧困の連鎖が全然終わらないという世界です。
 
僕らには、当たり前のように学校がありましたが、そんなもん、無いんです。
 
勉強しようにも、勉強の仕方が分からない。そもそも、そんな環境がない。
 
僕、ラオスという国の山奥の村で小学校を作ったんですけど、当時、その村の子達の願い、何だかわかります?
 
「勉強したい」なんです。
 
したくても、できないんです。
 
 
僕らは違いますよね?
 
家の近所に、幼稚園や、小学校や、中学校や、高校がある。
これって、「運」なんです。
 
自分の努力じゃないんです。
 
運が良かったから、勉強という努力ができたんです。
 
 

努力をすれば報われやすい環境にたまたまいた

 
ちょっと浮世離れしているので、もう少し、身近な話をします。
  
 
キングコング西野は、本当に運に恵まれた男です
 
テレビに出演して、全国的な認知を獲得して、テレビの世界から軸足を抜いたタイミングで、SNSやダイレクト課金の時代がやってきました。
 
ちなみに、僕が初めてクラウドファンディングをやったのは、11年間続けた『はねるのトびら』が終わった年です。
 
「全国的な認知を獲得した人間が、ファーストペンギンとして、お客さんとの一対一の付き合いに全振りする」という強烈なアドバンテージがある状態でのセカンドキャリアスタートだったのです。
 
梶原君と出会ったのも運だし、コンビ結成の翌年に、『はねるのトびら』という番組がスタートしたのも運です。
 
1年ズレていたら、たぶん違う人生になっていたでしょう。
 
言っときますけど、メチャクチャ努力しましたよ(笑)
 
「僕より努力している人を知らない」というぐらいの努力はしてきました。
 
 
だけど、僕は「努力をすれば報われやすい環境」にたまたまいたから“努力がしやすかった”だけで、その人間の努力と、「努力をしても報われにくい環境」にいる人間の努力を、並べて比較するのは、やっぱアンフェアだと思います。
 
 

世界には、選択肢の少ない子どもがいる

 
綺麗事でも何でもなくて、好感度を上げるつもりでも何でもなくて(すっごくヤリチンですし!)、僕は、運に恵まれた人間には「社会的弱者」と呼ばれる人達を応援する責任が伴うと考えています。
 
先日のサロンの記事で、「子供達に○○をプレゼントする」という話をしました。
 
キッチリと線を引けるわけではないので難しい問題ではありますが、可能であれば、「事情があって○○を受け取ることができない子供達」に届けたいと思っています。
 
世界には、多くの選択肢を与えられずに育つ子供がいます。
 
そんな子達に「こんな世界もあるんだよ」という選択肢を渡すことができれば、そこから何かが始まるかもしれないじゃないですか?
 
たとえば、映画を観たことによって、ミュージカルを観たことによって、「たくさん勉強して、僕もいつかはエンターテイメントを届ける側の人になろう!」というスイッチが入る子がいるかもしれない。
 
#ちなみに僕はそんな子供でした
 
 
選択肢が増えて、努力でなんとかなる割合が増える未来でありますが、『自己責任論』で片付けたくないし、片付けて欲しくないなぁと思って今日は、こんな話をさせていただきました。
 
サロンに記事を投稿した直後、すぐにCHIMNEYTOWNのインターン生が動いてくれて、『子供施設(グループ)の◯◯プレゼントの申し込みフォーム』の準備が整いました。
 
「○○が欲しい」という子供施設(子供グループ)の代表者の方は、サロン記事に添付している申し込みフォームまで宜しくお願いします。
 
最近は、『オンライン勉強会』なるものを僕はやっているのですが、その売り上げは、今回募集する子供施設に全額寄付(○○プレゼント)させていただきます。
 
 
少人数の『オンライン勉強会(サーカスの練習)』はメチャクチャ楽しいので、たぶん、今後もチョコチョコやると思いますが、その売上もすべて寄付させていただきます。
 
この調子でいくと、どこかのタイミングで西野が食いっぱぐれると思うので、その際は、ハイボール数杯と近場のビジネスホテル一泊分(Wi-Fiが強いところ)を恵んでいただけると助かります。
 
翌日のお昼にお蕎麦を恵んでいただけると、もっと助かります。
 
皆で頑張りましょう。
 
現場からは以上でーす。
 


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