本題に入る前にお知らせをさせてください。
私、西野亮廣の絵本最新作『みにくいマルコ  〜えんとつ町に咲いた花〜』のご予約が各書店さんで始まっております。


 


早いところだと、すでにチョコチョコ届き始めておりまして、Twitterで検索かけていただけると、絵本の感想が見つかると思います。


僕の言葉よりも、そっちの感想の方が信用できると思うので、「みにくいマルコ」で検索してみてください。

こちらの作品はサイン本のご予約も承っておりまして、お求めの方は『キンコン西野のサイン本屋さん』で検索してみてください。

宜しくお願いします。

 


 

 
そして、お知らせがもう一つあります。

月に2回、隔週で、僕の友達を自宅に招いて、酒を呑みながら、「今やっていること」や「これから仕掛けること」などを話す月額590円のYouTubeのメンバーシップ『スナック西野』をやっております。

 



結局、僕の場合は、お酒の席の話が、どこよりも本音だし、なんてったって一次情報なんです。

なので、それを産地直送でお届けしようというのが『スナック西野』の趣旨です。

前回のゲストは僕の先輩のダイノジ大谷さんです。
このコロナ禍で、劇場で食っている芸人がどのような状況にあるのか、そして、その打ち手について、かなり踏み込んだ話をさせていただきました。

最初から、最後までメチャクチャ面白いので、是非、ご覧ください。

 

先々のゲストのラインナップは「IT評論家・尾原和啓さん」「堀江貴文さん」、そして、「美容室NORA代表・広江一也さん」となっておりおります。

 

興味がある方は、僕の公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の動画の画面の下にある「メンバーになる」をクリックしてください。

 


 

 

さて。

そんなこんなで本題です。

 


 
「オンラインサロンって何をやってるの?」と、よく訊かれるのですが、青臭い言葉を使うと「冒険の共有」なんです。

目的地を決めて、そこに向かう為のルートを議論して、必要なアイテムを揃えます。

時に、それがサロンメンバーさんがやられている事業だったりもして、その場合は業務提携などをおこないます。

歩き始めると、まもなく問題が発生して、その問題を事細かに共有して、解決策を考えて、仮説・検証・失敗・改善を繰り返して、どうにかこうにか問題をクリアして、再び歩き始めたら、また問題が起きて、またまた皆で解決策を考えて…みたいな運動を、毎朝2000文字〜3000文字の記事で共有しています。


たとえば、『映画 えんとつ町のプペル』の損益分岐点(黒字化のライン)って、「観客動員数120万人」だったわけですが、「アニメ原作でもない、テレビ放送もされていない作品で、そこをどう突破するんだ?」という。

「どう宣伝していくんだ?」「どう集客していくんだ?」という問題と向き合い、対策を講じるわけですが、その時の「打ち手」というのが、たとえばパン屋さんを営んでいるサロンメンバーさんの活動に転用できたりするわけですね。

「あ、その集客方法、うちのサービスでも使えるじゃん」といった感じで。

冒険を共有することで、ドキドキハラハラしながら、同時に、リスクや対策を一緒に学んでいます。

 



先日のVoicyで「世界戦のチャンスは『頑張っていれば、いつか降ってくる』ものではない」という話をさせていただいたのですが、やはりオンラインサロンでは、「自分達のチャレンジを世界戦に繋げる為にはどうすればいいのか?」という議論を結構頻繁におこなっているんです。
 
世界戦は仕掛けなきゃ始まらないし、世界戦の始め方なんて、学校やテレビは教えてくれないんですね。

「ヨーロッパの映画祭に自分達の作品がノミネートされる為には…」といった議論って、聞いたことないですよね?

 
だって、「世界を獲る」という目的を持った人なんて、ほとんどいないし、多くの作品やサービスのマーケットって「国内」なんだもん。

なまじっか人口がいるもんだから、韓国とかと違って、「外に売っていく為には…」という話になりにくい。


でも、僕は「ハリウッド」とか「ディズニー」といったモンスター達を見て見ぬフリをするのは嫌なんです。

絶対に見えてるわけじゃないですか?

下北沢の小さな劇場で演劇をしている人にしたって、劇場に足を運んでもらわなきゃいけないわけで、その時間帯は自分達の作品を選んでもらわなきゃいけないわけで…そう考えると、すべての表現者にとって、『アラジン』も『アナと雪の女王』も競合なわけじゃないですか?

ここに競り方ないと観てもらえないわけですよね?

 

『映画 えんとつ町のプペル』を公開した時も、同時期に、『ポケモン』とか『ドラえもん』とかありましたが、『ワンダーウーマン』も同じトラックを走っていて、そこに競り方なきゃいけない。

お客さんからすると「処女作」とか知ったこっちゃなくて、制作の裏側や、「かけられた予算」なんて関係なくて、シンプルに、面白そうな方を選ぶので。

 

なので、表現活動する以上は、やっぱりハリウッドもディズニーもライバルなんですね。

これを言うと、日本人からは鼻で笑われますが(最近は笑われないようになって来ましたが)、鼻で笑ってる場合じゃないんですよ。同じ商品棚に並んでいるんだから。

ちなみに、「ディズニーを倒す」とか言っていますが、言っときますけど、僕、大のディズニーファンですよ。

ディズニーランドに行ったら、ミッキーの耳を付けるレベルのファンです。

「だからとってライバルからは外さない」という話です。

当然、ディズニーさんから「ウチに来ないか?」と言われたら、秒速で「お願いします」と頭下げて、アンチの人から「ディズニーを超えろよ!」という謎の批判をされるところまでがワンセットだと考えています(笑)

 

そんな世界戦は、多くの人にとって他人事なのかもしれませんが、「巨人と戦う」という問題って基本的には全員が抱えている問題だと思うんですね。

国内向けにサービスをおこなってもそこにはそこの「巨人」がいるわけじゃないですか?

YouTuberとして活動しようと思ったら、そこには、HIKAKINさんとか、カジサックとか、オリラジの中田君とかがいて、どこかの分野で彼らに勝っていないと、自分のチャンネルは観てもらえないわけじゃないですか?

 

そういった巨人と戦い方はキチンと議論した方がいいと思うんですね。

僕のサロンでは、そういう話をよくするのですが……基本的には全ての分野において、「巨人との戦いで確実に負ける方法」というのがあって、それが「巨人が力を出せる場所で戦う」なんです。

僕、スナックをやっているサロンメンバーによく起こるんですけど、彼らって、インフルエンサーの真似事をして、ネットでバズろうとするんです。SNSで集客しようとするんです。

ウン千人や、ウン万人を動員しなきゃいけない事業なら、まだ分かるのですが、スナックってそうじゃないじゃないですか?

「1日に呼ばなきゃいけないお客さんの数」や「その見込み客がどこにいるか?」ということを考えたら、一番のマーケティングは「ご近所付き合い」で、SNSにうって出たら、今度は、SNSにウジャウジャと湧いている巨人達に競り勝たなきゃいけない。

ご近所マーケティングの中には、フォロワーがウン百万人のインフルエンサーはいませんよね?

彼らは、そこには入って来れないです。

 

そういったところ見つけるのが非常に重要だと思います。

僕が世界戦の主軸に「絵本」を選んだのは、「絵本」であれば、ハリウッドやディズニーといった巨人が、彼らの最大の武器である「資本力」を使えないからです。

自分の活動にとってのソレは一体何なのか? 探してみてください。

 
『映画 えんとつ町のプペル」は今日から韓国でスタートします。よろしくお願いいたします。


 






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