本題に入る前にお知らせをさせてください。


毎度お馴染みとなっておりますが、4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が、すっごい増えて【7300名】を突破しました。


本当にありがとうございます。


こちらの講演会は「学校では教えてもらえないけど、生きていく上では絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基礎知識」について、キングコング西野が、ものすごく分かりやすくお話しします。


お金リテラシーが高い人からすると「そんなの知ってるよ。もっと、新しい情報をくれよ」と思ってしまうような内容だと思うので、そういう方は誤まって受講しないでください。


今回の講演会が終われば、今度は「マーケティングの今」というテーマでゴッリゴリのマーケティングに関する講演会をやろうかなぁと思っておりますので、経営者さんや個人事業主さんやクリエイター達はそっちを選んでください。



今回は小学校高学年〜お爺ちゃん&お婆ちゃんなどを対象にした「お金の基礎知識」についての講演会です。

チケットは800円


視聴にはFacebookアカウントが必要です。
こちら、まもなく締め切らせていただきます。
チケットをお求めの方は、『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。


 https://nishinoinc.thebase.in/items/41731695 





そして、お知らせがもう一つございます。


  


昨日、「渋谷HUMAXシネマさんで『映画 えんとつ町のプペル』の上映延長が決まって、4月22日まで上映されることになりました」というご報告を、驚きと共にさせていただいたのですが……今日は、更にビックリするようなご報告です。。

 

沖縄・宮古島にある『よしもと南の島パニパニシネマ』では3月18日に『映画 えんとつ町のプペル』の上映が終了したのですが……なんと、同劇場で4月26日から、再び上映がスタートすることが決まりました!!



「一度、公開終了した映画が、再び公開する」という初めてのケースでして……最初はデマだと思ったのですが、どうやらデマではないようです。


聞けば、最終日にお客さんが入りきれなくて、『よしもと南の島パニパニシネマ』に「プペルを観たい」という声がたくさん集まったみたいで、館長さんや、実行委員の方が動いてくださったみたいです。 


僕も本当に驚いております。
本当にありがとうございます。


お友達やご家族が宮古島にいらっしゃる方は是非、「4月26日から、またプペルが始まるよ〜」とご連絡していただけると嬉しいです。


映画関係者にメチャクチャ言われるんですけど、『えんとつ町のプペル』って、これまでの映画と動きが違いすぎて、ちょっと読めないですよね。

とにもかくにも、「延長」ではなくて、「再上映」が決定した、今回の顛末は面白そうなので、逐一共有して行きたいと思います。


よろしくお願いします。



さて、本題です。



今日は「損得を考えても仕方がないよね」みたいな話をしたいと思います。


 



一昨日、YouTubeライブで質問されて、咄嗟に返した答えが我ながら意外と良かったので、それをあらためて、丁寧に喋ります。



すっごい単純な話なのですが、たとえば「このまま会社に残るべきか?」「それとも辞めて独立すべきか?」みたいな選択が迫られる場面って、行きていたら、数年に一度やってくるじゃないですか?


僕なんかは、本当にその繰り返しなんです。


芸人としてスタートして、比較的、すぐに売れて大阪でレギュラー番組を持たせてもらったのですが、まずは「このまま大阪で活動すべきか? それとも裸一貫で東京に仕掛けるべきか?」という二択。


その次に大きかったのは、25歳の時で、「このままテレビを続けるか? それともテレビから軸足を抜いて、何か新しく始めるか?」という2択。


その次にあったのは、意外と表には見えにくい部分ではあるのですが、「このまま収入源を広告費にするか、それとも、ダイレクト課金にするか?」という二択。これは大きな大きな選択でした。


あとは、「映画プペルの制作を任せるか、それとも製作総指揮に手を挙げるか?」、最近だと、「吉本興業に残るか、それとも独立するか?」という二択もありました。



こういった、「Aか?Bか?」みたいな二択って、当然、Aである程度結果が出ているから起こるわけじゃないですか?


Aで全然結果が出ていなかったら、迷わずBに進めたわけで。

なので、「『Bに移った時に、やっぱりAのままにしとけば良かった』という後悔が生まれるかもしれない」と考えてしまって、「どっちだ〜?」となるわけですよね。


つまり、「どっちを選んだ方が得なんだ?」という問いを自分に投げかけている。



でも……結局、この「問い」って、両パターン試せるわけじゃないから、「○○を選んだ方が得だった」という答えは最後まで出ないんですよね。


自分が製作総指揮をとって、映画はヒットしましたが、他人に任せていたらもっとヒットしていたかもしれない。



吉本興業を出て上手くいったとしても、そのまま居残っていたら、もっと上手くいったかもしれない。

その逆も然りで、吉本興業を出て上手く行かなかったとしても、そのまま居残っていたら、もっと上手くいっていなかったかもしれない。


「辞めて良かったなぁ」とか「辞めない方が良かったんじゃない?」と周りは言いますが、それは片方(選んだ方)だけを見た評価で、正確には比較できていないんですよね。




考えて答えが出せる場合もありますよ。

たとえば、「このまま電話ボックスを作る職人として生きるか、それとも転職するか?」は、絶対に転職した方がいいじゃないですか?

そういうのは単純に、知識があれば割り出せる問題なので、厳密に言うと「天秤にかけている」とは言えないですよね。



ここで言っているのは、「情報が出揃った上で、『どっちの方が得か?』を考えるのは、答えのない問いなので、不毛だよね」という話です。


結論は、月並みですが、「面白い方」を選ぶのがいいと思います。
もしくは、「全然上手くいかなかったとしても笑える方」。


この考え方だと、結構、選びやすいと思います。
「AもBもどっちもメチャクチャ失敗します。その上で、どっちを選びますか?」という。


数年前、『映画 えんとつ町のプペル』の制作をプロに任せようと思っていた時に、劇団ひとりサンから、「ここで渡してしまうと、映画が上手くいっても、失敗しても、一生後悔するぞ」と言われて、すごいスっと入ってきたんですよね。


こんなこと言うのはアレですが、自分が製作総指揮として映画を作って、たとえば面白くなかったら、たとえばヒットしていなかったら……その時、僕は納得しているんですね。


「失敗した時に納得感がある方」という考え方は、一つ、ヒントになるかと思います。

何か、道に迷った時にでも、参考にして見てください。






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