本題に入る前にお知らせをさせてください。

まだ観られていない方は、もう絶対に観ていただきたいのですが、僕はYouTubeのメンバーシップ(月額590円)で『スナック西野』というのをやっているのですが、これは2週に一度、僕の友達を僕の家に呼んで、ただ呑んで語るだけのチャンネルなのですが、「友達とただ呑む」と言っても、その友達は、国内外で活躍するその業界のトップランナーで、やっぱり話が面白いんですよ。


昨日は、アパレルブランド「♯FR2」を牽引する石川涼さんにお越しいただいて、コロナ禍をどう乗り切ったか?という話や、次に仕掛けるコトについて、あれやこれやと話していただいたのですが、これがもう、本当にメチャクチャ面白かったので、もう一度言いますが、まだ観ていない方は、絶対に観てください。

10分間の無料版がアップされていますので、それを観て「おお、なんか面白くなりそうだなぁ」と思ったら、是非、続きをご覧ください。
 
そして、その石川涼さんが、『えんとつ町のプペル』の超絶可愛いマスクを作ってくださいました。


付けたら、「それは何?」と絶対に話しかけられるプペルマスクです。
とりあえず僕はソッコーで買いました。



気になる方は、動画の概要欄にリンクが貼っておりますので、YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所」の一番最新の動画(涼さんとの対談動画)をチェックしてみてください。
 
 (※こちら↓)




そんなこんなで今日の本題です。
今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のコメント欄に届いた相談に答えたいと思います。
 
  


 
 
【鈴木さん】
Q.『子供たち(中学生)に将来に通じる『芸術』を身に付けさせる上で、西野さんだったら、どんな『美術』の授業をされますか??時間は50分間です^^*』
 
 
A.
「将来に通じる芸術」の捉え方を間違っていたら申し訳ないのですが、ここでは一旦、「食っていける(活動を続けていける)芸術」と受け取って、答えさせていただくと、もう、本当のことを教えてあげた方がいいと思うんです。
 
生徒達が逆立ちしたって作れないメチャクチャ素晴らしい作品を3~4点見せた後に、
「これは、有名美術大学を卒業して、芸術家として食っていけなくなった作家達の作品です」と言ったら、目が覚めると思います。
「技術さえ持っていれば食っていける……というわけではないんだ」ということを美大を卒業した後に知らされる子達は不幸ですよ。
 
なので、学校にいる間にそこを教えてあげるといいと思います。
 

 
【亮太さん】
Q.『ビジネスを始める上でまず最初にやるべきことは何ですか??』
 
A.
「自分には最低何人のファンがいれば、活動が続けられるのか?」を割り出すことだと思います。
ときどき、スナックのママがお店の集客の為にYouTubeをやったりしているのですが、30人のコアファンを掴まえていれば回る店であれば、YouTubeで宣伝などせず、町内会の催しにボランティアスタッフとして積極的に参加した方がよっぽど効率的だと思います。
 
抱えておかないといけないファンの人数と、集客方法のミスマッチって結構いろんなところで起きているので、まずはご自身の活動に必要なファンの数を割り出してみてください。
 



【谷出さん】
Q.『飲食店や実店舗経営におけるVIP席のデザインの仕方を聞きたいです!』
 
A.
……こちらは、ラジオをお聴きの方の為に、少し手前から御説明させていただきますね。
 

航空会社って、航空輸送事業と、非航空輸送事業で成り立っているんですね。呼び方が間違ってたら、すみません。

航空輸送事業というのは、「お客さん」や「荷物」を目的地まで運ぶ事業のことです。

一方、非航空輸送事業ってのは、旅行代理店とかホテルとかです。ほら、『ANAホテル』とか聞くじゃないですか? あれです、あれ。

で、売上のほとんどが航空輸送事業なんですけども、その中のほとんどが、プレミアムシートのお客さんが担っているんです。
ビジネスクラスや、ファーストクラスのお客さんです。
 
少し乱暴な整理の仕方になりますが、飛行機って、ほぼプレミアムクラス……つまりVIPの売上で飛んでるんです。
あれ、全席、エコノミークラスだったら、ビジネスが回らないんです。
 
もっと分かりやすい例でいうと、ライブがそうですね。
B席、A席、S席で値段だ違っていて、売上の大半を占めているのはS席なんです。

最近だと、SS席とか、VIP席とか、VVIP席とかがあって、楽屋に行けたり、シャンパンが出たりするのですが、当然、その分、高額です。
そして、そういったイベントもやっぱり、VIPの売上が支えているんですね。
 
「これを、他のビジネスにも転用した方がいいよね?」ということを僕はよく言っていて、それに対して、「飲食店や実店舗経営のVIP席の作り方は?」という質問ですね。
 
前置きが長くなってすみません。
 
実店舗経営はちょっと定義が広すぎるので、一旦、おいておいて、「飲食店」に関していうと、『ギフト需要』は確実にあると思います。
 
お金と引き換えに受け取りたいものが「モノ」じゃない人っているんですね。
「ありがとう」という言葉や、元気に頑張っている姿を見れることが、お金を支払う対価なる人もいて、ちなみに僕は結構そっちよりの人です。
 
むしろ、モノは要らないんで。
 
たとえば、僕が好きで通っている飲食店があって、その飲食店の近所に住む「厳しい環境で頑張っている子供達20人」に、そのお店の料理を御馳走できるのであれば、僕は全然出します。
 


そんなことで、その子達の笑顔が増えるのであれば、僕は十分すぎる対価をいただいているし、「明日から、仕事をもっと頑張ろう」と思える。
 
あとは、マッチングだけ、お店の方でやってもらえれば。
これ、僕、実際にサロンメンバーさんの飲食店やキッチンカーでやらせてもらっていて、いつも気持ち良い思いをさせてもらっているので、そこそこ需要があると思いますよ。
 
 
 
【武藤さん】
Q.『借金以外悩み無いですが、コレから副業選ぶ上で重点すべきポイントが分からないです。』
 
 
これ、先日、お話した「行動経済学」の延長の話になるのですが、人って、得をした時の嬉しさよりも、損をした時のツラさの方が大きいので、基本的には、損を回避するような判断をするんですけども、負けが込んでくると負債を全て清算できるような一発逆転の大勝負に出るんです。
 
「プロスペクト理論」で検索してみてください。
 
「負け倒した競馬の最終レースで大穴に賭ける」みたいな感じです。
今、武藤さんは借金があるということで、状態としては、一発逆転の大穴を狙ってしまう状態にある……ということを、まずは把握した方がいいと思うんですね。
 
で、当然ですが、大穴は大穴なんで、やっぱり負けるんですよ(笑)。
 
なので、副業を始める時に重きをおくべきは「一発逆転を狙わない」ということだと思います。
メチャクチャ面白味のない答えですが、「マクドナルドでアルバイトをする」が正解じゃないでしょうか。
 
応援しています。
頑張ってください。
 
 
そんなこんなで、また来週日曜日にサロンメンバーさんの御相談に本気で乗りたいと思います。



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