【提供】みんなでプペル見ました。最高でした。宮城県サロンメンバー有志一同


 

 

本題に入る前にお知らせをさせてください。

本日(3月5日)より、以下の映画館で『映画 えんとつ町のプペル』の上映がスタートします。



長野県伊那市
『伊那旭座』
http://www.ina.janis.or.jp/%7Easahiza/ 



兵庫県赤穂市
『プラット赤穂』
http://www.plat-ako.jp/cinema/ 



鳥取県倉吉市
『倉吉シネマエポック』
http://www.purpletown.com/cinema 




以上、3館です。

 

映画公開から2ヶ月が過ぎて、上映終了する映画館もあれば、こうして新しく上映が始まる映画館もあって、本当にありがたい限りです。


あと、上映終了日が決まっていた映画館が、ここにきて、「やっぱり上映延長」というのがポコポコ出てきていて(いやはや本当にありがたい!)、是非、一度、地元の映画館の情報をチェックしてみてください。


宜しくお願いします。

 

 

 

さて、そんなこんなで本題です。
 

 

 

僕は今、沖縄・宮古島に来ています。


昨日、スタッフが「ビーチでご飯を食べよう」と声をかけてくれて、そこで、ものすごく久しぶりに海を観たんです。
去年の正月にインドに行った時に観た時ぶりかも。
去年の春も夏も秋も、たぶん何回かは視界に入っていたと思うのですが、認識してなかったです。
とにかく本当に久しぶりに「あ、海だ」と思いました。

そこで、あれは学生さんなのかチョット分かりませんが、何やら男の子が数人、カヌーで遊んでいたんです。

きっと、あの瞬間の彼らは、目の前のことと全力で向き合っていて、他のことは考えていなかったと思います。

勝手な推測ですが。

で、その直後に自分を見てみたのですが……沖縄・宮古島まで来て、映画館の館長さんや、映画の実行委員会さんとのご挨拶の時間以外は、ずっとホテルに籠って仕事をしてるんです。


11月におこなうミュージカル『えんとつ町のプペル』の脚本の手直しだったり、サロンメンバーさんと進める事業の交通整理だったり。



『映画 えんとつ町のプペル』という大きな大きな勝負(国内戦)がまもなく終わろうとしていて、一息ついても良さそうなもんですが……たぶん、休みをいただいても、一日も持たずに仕事に戻っちゃうと思います。


カヌーをしていても、カヌーに集中できない。

「あの脚本、どうしよう」とか、「あのプロジェクトは、どうすれば上手くいくんだろう?」とか、そんなことを考えてしまいそうです。

「過ぎたるは、なお及ばざるが如し」という言葉がありますが、何事も「ほどほど」が良いらしいんです。
いき過ぎると、それがどんなに良いことでも、不足感を覚えるそうです。
昔、先輩から「お前は、ずっと海水を飲んでる」と言われたことがあって、たしかに、飲んでも飲んでも喉が渇きます。

映画が終わっても、まったく満足できない自分がいて、「じゃあ、お前は、どこまでやれば満足するんだよ?」という質問の答えは持ってません。
だから昨日、カヌーに乗ってハシャいでいる子達がすごく眩しく見えたし、自分は人生があんまり向いてないなぁと思いました。

 

ただ、その一方で……

 
昨日も宮古島にある島に唯一の映画館『よしもと南の島 パニパニシネマ』の館長さんのところにご挨拶に伺って、いろいろと話を聞かせていただいたんですけども……そこで、自分の作った作品が、決して少なくない人達の支えになっていることを知りました。



本当にありがたいことに、たくさんの方が『映画 えんとつ町のプペル』を島の映画館まで観に来てくださっているみたいです。

その話をされている時の館長さんの顔がまたキラキラしていて、海水を飲むような毎日も無駄じゃないなぁと思いました。

誰かみたいになろうと思っても無理で、きっと僕には「中庸」と言いましょうか……ほどほどに生きるセンスは無いので、引き続き、自分がやれることをやるしかない…というか、作品を作っていれば、こうして人と接点が持てるなぁと思った南の島です。





そんなこんなで、本日、僕の新作絵本『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』がAmazonに並びました。
「もう新作かよ!」ですよね(笑)


そうです、まだ映画は終わってないんです。
でも、このペースでしか知らないので、受け止めてください。

 

 



昨日、『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』の〝あらすじ〟を少し話させていただいたのですが、今日は、もうちょっと踏み込んだ内容をお話ししたいと思います。

 


『みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~』は、『映画 えんとつ町のプペル』の3年後の「えんとつ町」が舞台です。


この「3年後」というのがミソで、(まだまだ映画公開中なので、ちょっとどこまで言っていいのか分からないのですが)「えんとつ町」って、長い長い間、煙で覆われた町なのですが、あるタイミングで、町を覆っていた煙が晴れるんです。


つまり、煙を吐いていた多くの煙突の稼働が止まるんです。

 



てことは、いくつかのお仕事が無くなるんですね。

たとえば「煙突掃除屋」さん。


煙突の稼働が止まれば、煙突が汚れることはありませんから、当然、煙突掃除の仕事は極端に減ります。


次に、煙を出さなくなるわけですから、煙を出す元となるエネルギーを採掘する仕事も無くなります。

 

その調子で仕事を失ったのが、今回の主人公の「マルコ」という一匹もモンスター。

彼が就いていたのは「地下でエネルギーを採掘する仕事」でした。

 


薄暗い地下で仕事をしていた時には隠せていたのですが、地上に出た時に隠せなくなったことがあって…それが彼の容姿です。


暗くて分からなかったのですが、マルコは、とっても醜い見た目をしていたんですね。


その見た目なので、マルコの再就職先は、なかなか見つからなかったのですが、「天才万博」という見世物小屋だけは、彼を面白がってくれます。

 


その見世物小屋で出会ったのがヒロインの「ララ」です。


醜いモンスターの「マルコ」は、「ララ」に想いをよせるのですが、ご覧の見た目ですし、これまで、まともに人と喋ったことがないので、上手く想いを伝えられない。



そのマルコの想いを代弁してくれるのが、今回の副題にもなっている「花」です。

 

さっき「3年後」がミソという話をさせていただきましたが、長い間、煙に覆われていた「えんとつ町」には、まだまだ草木が生えそろっていないんですね。

「花」なんて滅多にないもんですから、「花」の価値がメチャクチャ高いんです。



「花」は、えんとつ町を取り囲む4000メートルの岸壁の中腹に咲いていて、とてもじゃないですが、人間はそんな場所にいけません。が、マルコは、その大きな腕を使って、どうにかそこまで行くことができて、摘んできた「花」をプレゼントすることで想いを伝えるのですが……というのが今回の〝あらすじ〟です。

 



長くなりましたが、これ、表現者の話なんです。


表現者とは名ばかりで、表現を生業にしている人間って、一生懸命崖をよじ登って、そこに咲いている花を摘んでプレゼントすることでしか自分を表現できないんです。

人と接点を持てないんです。


自分の周りにも、その類の人間が何人かいるんですけれど、そういう彼らの話を描きたいなぁと思って、今回の作品に至ります。

 

本日、アマゾンで予約がスタートしました。

リンクを貼っておくので、是非、買ってください(笑)

 


ご予約いただいた方は、ツイッターでAmazonリンクと、「#みにくいマルコ」を付けて呟いていただけると、西野が確実に見つけだして飛んで生きますので、宜しくお願いします。

 

そんなこんなで、映画もまもなく一段落つくので、またゼロから頑張ります。

宜しくお願いします。

 

 


 

 

 

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