(※こちら記事は音声メディア『Voicy』の音源を文字起こししたものです)


 


※提供=目指すはみんなの給食おばちゃん コニー



昨日、YouTube講演家の鴨頭嘉人さんのVoicyを聴いていたら、冒頭の個人スポンサーさんの名前を、Voicyの中タイトルのところに入れておられて、それ、最高にイイなぁと思ったので今日から丸パクリさせていただこうと思います。


Voicyってタイトルを入れたあと、チャプターごとに中タイトルを入れられるようになっているのですが、僕、いつもワンテーマで最後までダーッと喋っちゃうので、中タイトルに何を入れたらいいのか、いつも迷っていたんです。


やってみて「ちょっと違うかも」となったら変えますが、とりあえず今日からしばらくは中タイトルのところにも個人スポンサーさんの名前を入れさせていただきます。

「個人スポンサー枠はどこで買うの?」と毎回聞かれるのですが、「BASE 煙突屋」で検索すると出てくると思うので、そちらから突撃してみてください。


https://nishino73.thebase.in/items/24850039 


 


さて、本題に入る前にお知らせをさせてください。


昨日もお伝えしましたが、『えんとつ町のプペル「こどもギフト」』という活動をさせていただいています。


これはもともとウチの会社が細々とやっていた活動なのですが、僕らは国内外の子供達に、ずっと絵本を贈っていたんですね。


それこそコロナ前は、フィリピンのスラム街にも足繁く通って、そこの子供達と遊んだり、一緒にご飯を食べたり、そして、絵本を手渡しでプレゼントしたりしていたんです。

もちろん国内の子供達に向けても同じことをしていました。


そんな活動をしていたら、ある時、「自分は毎月ウン百冊もプレゼントすることはできないけれど、毎月、一冊ぐらいなら、世界中の子供達に絵本を贈りたい」と声をかけてくださった方がいて、「もしかすると、他にも同じような人がいたりするのかなぁ?」と思って、絵本を支援するグループを作ったところ……なんと800名以上の方が手を挙げてくださって、今も、毎月800冊以上の絵本を、いろんな地域の子供達に贈らせてもらっています。



そして、この2月は、そのメンバーの皆さんと話し合って、「絵本ギフトじゃなくて、コロナ禍で窮地に立たされている映画館と、いろんなことをず〜っと我慢してきた沖縄・宮古島の子供達に映画をプレゼントしよう」ということでまとまりまして、映画のチケットをプレゼントさせていただきました。


昨日、その感想動画が上がっていて、そこには島の子供達のとびっきりの笑顔が映っていて、青臭い台詞ですが、「この顔が見れるのなら、あらゆる理不尽を受け入れて、いくらでも頑張れる」と本気で思いました。

 

 

いつもいただいているのは僕の方で、本当にありがとうございます。
子供達と、映画館と、宮古島の皆様が健やかに過ごされることを心から願っています。


※こどもギフト→https://salon.jp/child_gift


 

さて、今日の本題です。

昨日、YouTubeでライブ配信をしていたら、二つ質問をいただいたんです。


一つ目は、「『スナック西野』という有料チャンネルの方が一時停止していますが、何かあったんですか?」というもの。

これに関してはトラブルがあったわけでも何でもなくて、運営方法が変わるので「バックオフィスのお引越し作業中」というだけです。



YouTubeさんの仕様上、お引越し中は一時停止になるみたいですが、お引越し作業が済み次第、普通に再開しますので、「あらためて手続きをしていただく」みたいなことはございません。数日間、ご不便おかけしますが、宜しくお願いします。



そして、もう一つの質問が今日のメインなのですが、

「西野さんのクラファンのリターンで『目を合わせて【ありがとう】を言う権』や『支援者さんのことを意識する権』みたいなのがあるのですが、あれは詐欺ですか?」という質問をいただきました。



「支援してくださったら『ありがとう』と言います」というリターンを出して、それを承知で支援してくださる方がいて、それが「詐欺」になってしまう理屈がちょっと分からないのですが……おそらく、「支払った金額に対しての対価が足りてないだろう」という違和感だと思うんですね。


「『ありがとう』と一言言うだけで、3000円を支援してもらうなんて!」というところですかね。
「3000円あったら何ができると思ってるんだ〜!」という怒りだと思います。



これ、そう思っちゃっている人に対して、どこから説明したらいいのか、ちょっと難しいのですが頑張って説明すると……そもそも大前提として「支援」ということですね。

 

 



クラウドファンディングを利用されたことがある方は分かると思うのですが、リターンには「3000円をただただ支援する」というのもあったりするんですね。

そこに対価・見返りなんてないんです。


何故なら「支援」だから。


……あの、くれぐれも、僕は今、上手くまるめこんでいるわけじゃないですよ。
ゆっくりと「支援」の説明をしています。



でね、


次に考えて欲しいのが、たとえば「フィリピンの子供達に絵本を贈りたい」というクラウドファンディングがあって、そのプロジェクトに共感して、2000円支援したとするじゃないですか?



その時に、リターンで「オリジナルTシャツ」と「オリジナルステッカー」と「オリジナルシール」と「オリジナルポストカード」のセットが届いたら、どう思います?

あなたが支援した2000円の内訳は、リターン品の原価が合計1500円&サイトに支払う手数料が400円みたいな感じです。


残りの100円がフィリピンの子供達に贈る絵本代に使われる。


100円じゃ絵本が買えないし、配送費のこともありますから、25人〜30人の支援が集まって、ようやく1冊贈れます。


…ていうクラウドファンディングに支援します?



「Tシャツが欲しかったら、自分で好きなブランドのTシャツを買うから、私が支払った2000円はフィリピンの子供達に使ってよ」と思いません?



クラウドファンディングに関しては、たぶん僕、日本で一番説得力を持って話せると思うんですけども……クラウドファンディングに支援する人の中には、「リターンの商品が欲しい人」と「プロジェクトに支援したい人」がいるんです。


で、当たり前のことを言いますが、「支援したい人」というのは、支援したいんです。


自分が支援にしたお金は、自分が共感したプロジェクトに使って欲しいんです。


つまり、、


その人からすると、〝商品が届くと満足度が下がる〟んです。


クラウドファンディングをしたことがない人の為に、もっと分かりやすい例で説明すると……


あるところで大きな地震があって、自治体が義援金を募集していたので、3000円募金したところ……募金してくれたお礼として「鬼滅の刃の10巻セット」が届いて、そのお礼品にお金を使っちゃったから、被災地には1円も届いていない。


これ、どう思います?


支援したい人に「ありがとう」と言うだけのリターンに対して、「搾取だ〜」と騒いでいる人は、「義援金として3000円募金してくださった方に対しては、せめて『鬼滅の刃の10巻セット』ぐらいは送れ〜!」と言っているような感じです。


「そんな人、ホントにいるのかよ」と思われるかもしれませんが、今、このことが理解できていない日本人は普通にいます。


そして、、


僕はクラウドファンディングをずっと見てきているので分かりますが、プロジェクトオーナーになった人で、「なるべく支援金額相応の商品を返そうとしている人」って少なくないんです。


それは、「商品を求めている人」に対しては正しいですが、「支援したい人」に対しては、あまりにも不親切なので、「人のフリ見て我がフリ直せ」というやつです。


 

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