本題に入る前に近況報告をさせてください。
一昨日、「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜」の募集を開始したのですが、コチラが大変好評で、現時点で「1000名」を超える受講者が集まっております。
(※こちら↓)
コチラの講演会のチケット代は5300円となっているのですが、実は、ここには映画『えんとつ町のプペル』のオンラインムビチケ(前売券)が「3枚」付いてきます。つまり、受講料は、ほぼタダです。
売り上げからクラウドファンディングの手数料を引いて、チケットを3枚プレゼントさせていただくので、利益は無いのですが、僕的には全然構わなくて、そんなことよりも映画『えんとつ町のプペル』が一人でも多くの方に届くと嬉しいです。
すでにチケットをお持ちの方で、この講演会に御参加される方は、今回の3枚のチケットをご家族かお友達にプレゼントしてあげてください。
「西野亮廣オンライン講演会 〜マーケティング講座【上級編】〜」では、今現在、僕が仕掛けていたりする一歩踏み込んだマーケティングについて、お話ししたいと思います。
興味がある方は是非、御参加ください。
というわけで、本題です。
今日は「ノブレス・オブリージュ」について、お話ししたいと思います。
もしかすると、初めて聞かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、「ノブレス・オブリージュ」というのは、「財産や権力を持った者は、それ相応の社会的義務を負わなければならない」という考え方ですね。
「立場のある人間は社会の模範となるように振る舞うべき」という話なのですが、もっと具体的に言うと、「お金を持っている奴は、お金を分配しろよ」です。
もともとはフランスの貴族か何かの考え方なのですが、「そうだそうだ」と思う反面、ちょっと乱暴ですよね。
もし貴方がお金持ちになった時に、「お金は皆の為に使うべきだ」と言われたら、「いやいや、リスクを背負って挑戦し、皆が眠っている間も努力し続けたから、今の富を手に入れたわけで、なんでこれを配らなきゃいけないんだよ」と思ったりしません?
思うよね。
ただ、よくニュースで、アメリカの有名人がとんでもない額の寄付をしたりしてるじゃないですか?
「皆のおかげで今の自分があるから」という感じで「富の再分配」がおこなわれているのですが、ところが日本ではあまり見られない。
この違いは何かというと、「ノブレス・オブリージュ」って、法的な力は一つもないのですが、【富を持っているのに、その富を分配しないヤツ】って、かなり立場が悪くなっちゃうんです。
時代が時代なら、命を狙われる。
富を持つ者による「富の再分配」って、社会的立場を維持する為(身を守る為)に必要な活動なんですね。
金持ちの生存戦略です。
でも日本は違うんです。
富を持っている人が、富を再分配すると、「偽善者ですか?」と叩かれてしまう。
要するに、日本では、金持ちが身を守る為には富を再分配しない方が安全なんです。
こう聞くと、「偽善者ですか?」とか、震災の時に寄付したことを公表した有名人に対して、「寄付するならコッソリ寄付しろよ。所詮、売名行為だろ」と言っている日本人が、めちゃくちゃバカに見えてきません?
そうなんです。
めちゃくちゃバカなんです(笑)
富を持たない人間が、「富の再分配」を否定してしまっているんです。
僕は、寄付オタクで、加えて、好感度なんて1ミリも要らないただのヤリチンなので、「偽善だ」と言われようが大無視して、働いていただいたモノは再分配しまくりますが、普通のハートを持っている人からすると、寄付をしたら叩かれてしまう国に寄付なんてしませんよ。
その結果、日本では裕福な人がどんどん裕福になって、貧しい人はどんどん貧しくなる。
その原因を作っているのが、「偽善ですか?」という謎のツッコミです。
あれは本当に辞めた方がいいと思います。
あのせいで、日本では富の再分配をする際に「やらない善より、やる偽善」みたいな言い訳を一つ作らなくちゃいけなくなっている。
いちいちブレーキがかかっちゃうんですね。
「ノブレスオブリージュ」の本質は、「立場を守る為の行動」なので、お金持ちに対しては「富の再分配に舵を切った方が、あなたの身は守れますよ」と表明した方がいいと思います。
くれぐれも「富の再分配をしたら、危険な目に遭わせるぞ。この野郎!」としちゃダメ。
ここは絶対に押さえておいた方がよくて、「富の再分配をするか否か」の決定権は、富を持っている人にあるわけではなくて、富を持っていない人にある。
富を持っていない人が「再分配OK」とすれば、富を持つ人間は再分配しますし、
富を持っていない人が「再分配したら殺す」とすれば、富を持つ人間は再分配しません。
日本人は後者です。
しっかりしてー。
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2020年12月25日公開!
映画『えんとつ町のプペル』
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