今日は僕が結構肝いりでスタートさせる新しいプロジェクトというか「実験」について、お話しします。

 

一昨日、「アイデアはどこから生まれるのか?」というテーマでお話しさせていただいたのですが、つい先日、この1〜2年、繰り返してきた実験の結果がガチャンと繋がったんです。


本当は、どういう実験結果と、どういう実験結果があって、どういう感じでガッチャンコしたかについて詳しくご説明した方が今回のプロジェクトを立ち上げた意図が伝わると思うのですが、それを話し始めると、ベラボーに時間がかかってしまうので、ここでは、ラストシュートのちょい手前からお話しします。

 



僕が働いている「(株)NISHINO」は、絵本を中心に、映画やミュージカルやVRやスナックやコーヒーショップや美術館やアレやコレやと事業を展開しています。
まぁ、ほとんど後輩がやってくれていて、僕は何もしていないんですけども。




んでもって、その合間に、国内外での支援活動も積極的にやらせてもらっていて、ラオスに学校を作ったり、今は、その学校で学んだ子供達が働ける場所を作ろうとして、今、若干、コロナに阻まれています。

フィリピンのスラム街の支援もさせていただいたり、今だと熊本などの「被災地支援」もさせていただいております。
まぁ、ただの偽善です。

こういうことをしてると、なんかモテそうだし(笑)




支援の内容は様々で、小学校を丸ごとプレゼントさせてもらうこともあれば、水害に遭った地域の方々に「高圧洗浄機」を贈らせてもらうこともあります。
「被災地ボランティアさんの宿代を払う」みたいな金銭的な支援も。



その中で、ZOZOの前澤さんの「お金配り」じゃないですけど、受け取る体制がとれている施設への「絵本配り」もやらせてもらっていて、これが国内外関係なく、現地の子供達にメチャクチャ喜んでもらえるんですね。



配らせてもらうのは「えんとつ町のプペル」なのですが、この作品は「頭の上を煙で覆われた、夢や希望も持てない町で、夢や希望を持つ少年の物語」なんです。

 
自分で言うのは押し付けがましくて嫌ですが、今、「えんとつ町のプペル」のメッセージが本当に求められていて、「互いに監視し合って、少しでも道を踏み外そうものなら、容赦無く叩きのめす」…そんな世界にみんな辟易している。



絵本の出版記念トークショーでコロンビアに行った時に、サイン会に並んでくれたお客さんから、「『夢は叶う』なんて誰も大声で言わなくなった。そんな中、あなたは言ってくれる」と言われて、その時、ハッとしたんです。


コロンビアと日本のネット社会を並べるのはナンセンスですが、皆、根底には同じようなものを抱えていて、「夢は叶う」っていう少年漫画みたいなセリフを求めている。

コロナがそれを加速させて、「えんとつ町のプペル」という作品が、ちょうどそこにハマった感じがします。



だから、会社として国内外の子供達に絵本「えんとつ町のプペル」を届けているのですが、そんな活動を見たある方から、「僕も月に一冊ぐらいなら、子供達に絵本を贈りたい。ただ、都度都度、入金するのが大変で」と言われました。

そこで、もしかしたら、もしかしたらですよ…毎月(引き落としで)絵本代を頂戴して、その人の代わりに株式会社NISHINOのスタッフが国内外の子供達のところに届けにいく「絵本寄付のサブスク」ってあるんじゃないかなぁと思ったんです。


絵本1冊分なので2000円。
毎月、それぐらいの支援を国内外の子供達にしてくれる変な人が、全国のどこかにいるんじゃないかなぁと思ったんですね。


そこで、今のオンラインサロンのシステムを使って、リターンは「絵本を受け取った子供の笑顔」と「活動報告」ぐらいしかありませんが、スタッフ(ときどき僕)が代わりに絵本を届けにいく完全支援型のサブスクリプション「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」というものを立ち上げてみました。


https://salon.jp/child_gift


立ち上げてみたものの、これがどうなるかは分かりません。
すごいことになるかもしれませんし、全く人が集まらないかもしれません。


もっとも、たとえ支援者さんが全く集まらなくても、僕らは続き支援活動を続けていきます。

やっぱり、今のこの世界はちょっと息苦しいので、もっと胸を張って、夢や希望を語れる未来を迎えにいきたいです。

 


ちなみに、昨日は熊本の水害が一番酷かった地域の子供達に絵本「えんとつ町のプペル」を1000冊プレゼントさせていただきました。今日は、炊き出しをしつつ、残り600冊ぐらいを配るそうです。



偽善行為をしまくっているうちに、そこそこ偽善にハマってしまいまして、やっぱ、喜んでいる子供達の顔を見ると、「この顔が見れるのなら、もっと頑張ろう」と思えるんですね。

支援やボランティアをしたことがある人なら分かっていただけると思うのですが、実は、手を差しのべた側の方が貰っているものは大きい。





もし、もしも、「月に絵本一冊ぐらいなら、子供達にプレゼントするよ」という方がいらっしゃったら、最後に「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」のリンクを貼っておくので、少し、覗いてみてください。

面白い未来を迎えにいきます。

西野亮廣(キングコング)
  
 

えんとつ町のプぺル『こどもギフト』
https://salon.jp/child_gift