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ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は、大小たくさんのプロジェクトを同時に進めています。


スタッフは、年齢も性別も国籍もバラバラなので、文化が全然違うんです。


ある人はそれを良しとしても、別の人がNGであることなんて日常茶飯事で、特に自分は狭間の世代で、僕より上は権利がガチゴチの「所有」の世代で、僕より下は「シェアしましょうよ」という「共有」の世代です。


お互いが住んでいる世界のルールが全然違う中、それをまとめあげないといけない。

大きなプロジェクトになればなるほど、そこには、様々な文化・思惑が絡まってきますから、まとめ上げるのは一苦労です。

 

だけど、当然ですが、まとめあげないと、プロジェクトが前に進まない。

そこで、様々な議論がおこなわれるわけですが、一つだけ絶対にやちゃいけないことがあるんです。

 

それは、「論破」です。

 


たとえ、自分の方が知識があって、自分の解決方法の方が正しかったとしても、相手が乗り気になってくれないと、その問題を解決できるだけのエネルギーが生まれないんです

なので、納得してもらわなきゃいけないのですが、人は感情の生き物ですから、知識でマウントをとってしまうと、言いくるめることはできても、その後の行動が伴わない。


ここ、メチャクチャ大事なんです。

 



大切なのは、「西野が言っていることを実現したい」と思ってもらわなきゃいけない。


その為の手順は、「論破」じゃないんです。


「論破」は相手のヤル気を削いで、手足を止めてしまう作業なので、目的を達成する為のアプローチとしては、一番やっちゃいけないんです。

 

自分の胸に手を当てて聞いていただきたいのですが、ツイッター村に出入りしている人って、ずっと論破合戦を繰り返しているじゃないですか?

それによって、何か解決しました?

結局、着地は「アイツ、ムカつくな」になってません?

 

論破によって得をしているのは「ひろゆきサン」だけだと思います(笑)

あの人は、「論破する」というキャラなんで。それが仕事になっている。

こんなことを言うと、怒られるのかな?

ひろゆきサンの場合は、もう何だっていいんですよ。

 

たとえば、ご本人がそんなことを思っていなかったとしても「『牛乳は身体に悪い』というスタンスで、相手を論破してください」という課題が出れば、「牛乳は身体に良い」という言い分の人を、ニヤニヤしながらタコ殴りにするのが、ひろゆきサンです。

怒られるかな。

いや、好きですよ、僕は。ひろゆきサンのこと。


でも、そういう人……というか、そういう「ショーマン」です。

だから、テレビでは重宝される。

 

でも、「論破」で得をしているのは本当に、ひろゆきサンぐらいで、

Twitter村の論破合戦は、まったく不毛です。

論破できたところで、話が、一つも前に進まないんで。

せいぜい、フォロワーに良いカッコできるぐらい。

 


目の前の問題を解決する時の一番の方法は、相手を言いくるめることじゃないです。

そして、「話し合い」はメチャクチャ大事ですが、それも一番の方法ではないです。


一番の方法は、自分が圧倒的に強くなることです。


強烈な力さえ手に入れれば、右に傾いているものを、左に傾けることができるし、左に傾いているものを右に傾けることができる。

なので、論破に充てている時間を、自分に使った方がいいと思います。

「業界を盛り上げたい」「その為にはこうするべきだ」「いやいや、こうするべきだ」…関係ない。


お前が圧倒的に強くなれば、業界は盛り上がるから。


そこから逃げちゃダメです。

 

 

 


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