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以前、「負ける人の共通点」という回で、「取り分が確認できてから動く人は絶対に負けちゃうよね」という話をさせていただきました。


行動を起こす前に「それ、どんなメリットがあるの?」とやたらリサーチする人っているじゃないですか?

石橋を叩いて渡る人ですね。

「この橋は安心できる橋なのか? 過去に何人が渡ったのか?」と。


ただ、ここに大きな矛盾がはらんでいて、「この橋は100人が渡っていて、崩れない橋です」という確認できた時点で、橋の向こう側のシェアは取られているから、今さら橋を渡っても手遅れなんです。


今さら、タレントがYouTubeを始めても難しいじゃないですか?

 

ただ、石橋を叩いて渡って、唯一勝てる人がいます。

それが「大資本」です。

橋の向こう側の土地は取られているというのに、「関係あらへん」といった感じで、4tトラック20台で橋を渡って、資金力に任せて土地を買い上げることができる人ですね。


これが「大資本」の基本的な戦い方なんですけど、僕らの身の回りによくいる「それ、どんなメリットがあるの?」と取り分が確認できるまで動かない人というのは、資本力が無いくせに大資本の戦い方をしちゃってるんです。厳しいです。


 

タレントがYouTubeを始めることは、そりゃ簡単ですよ。

当然、今からでも始められる。


始めるのは簡単ですけど、「始めたところで、どの枠を取るの?」という話です。


家族を前面に打ち出すのはカジサックがやっているし、教育はオリラジの中田君がやっているし、時事を斬るのはホリエモンやDaiGoさんがやっている。


当然、企画モノに関しては、はじめしゃちょーさんや、ヒカルさんや、ラファエルさんが押さえている。

ここから、まくるのはなかなか大変ですよ。

(※可能性はゼロではないと思います。ロザンさんのYouTubeおもろい)


つまり、YouTubeが強固な橋であることは分かっているんだけれども、橋を渡った先はもう土地が余っていない。

こうして「取り分が確認できてから動いちゃう人」は負けていく。

 


この話をした当時、「先行者利益は確実にありますよ」という話をさせていただきました。


先行者は「土地を押さえられる」というのは勿論のこと、誰よりも早くその地に飛び込んでいった人間は「迫害を受けたことがある」というファンの結束力をいただけます。

それが強い。


その力は、後から来た大資本がお金で買える力でなないので。

 

キングコング西野を分解した時に、「日本中から夢を笑われた」というのは、やっぱり一つのブランドになっていて、今現在挑戦をして、笑われ、叩かれている人の精神的な支えになることができる。


「いや、俺もシンドイけど、西野さんは国中から叩かれているのに、それでも前に進んだんだもんな。頑張ろう」という。

 

実は僕には、「はい。準備が整ったので、今日から日本中をひっくり返しますね」と狼煙をあげた日が明確にあって、2016年の9月7日のLINEブログで「反撃ですよ」というタイトルで記事を書いているのですが、そこで書いている内容ってシンプルなんです。


「キングコング西野を叩いていた日本中の皆様、残念ですが、あなた方の負けです」っていう(笑)

恐ろしい記事ですね(笑)


それは、『えんとつ町のプペル』という絵本が完成したタイミングですね。

 

で、ちょうどその時の自分の心境と戦略を綴った「革命のファンファーレ」というビジネス書があるんですけど、今から4年前の本ですが、実は、今なお重版され続けているんです。

肌感でいうと「半年前にでた本」ぐらいのペースで、ず〜っと重版され続けているんです。

(※先週も重版が決まり、さらに今日も重版が決まりました)

https://www.amazon.co.jp/dp/4344031555/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_jkddFb8CPDMN8


『革命のファンファーレ』は「迫害を受けながらも挑戦する人のバイブル」になっているということです。

これこそが「先行者利益」です。

 


で、今回、お話ししたいことはココからです。

それは、「商品と物語、どっちの方が利益を出すんだ?」という問題です。


ちなみに僕は今、まったく違うやり方で新しい絵本を作っています。



著者印税が10%だとして、1500円の絵本が1万部売れたら、著者に入ってくるお金は150万円です。

ちなみに、絵本で「1万部売れる」なんて、なかなか無いですよ。

 


で、僕は、その裏でオンラインサロンをやってます。


ここでは、僕の最新ビジネスに関する仮説・検証・レポートが毎日投稿されているわけですが、現在68000人の会員がいて、月額1000円なので、単純計算すると月の収益は6800万円ですよね。

これを日数で割ると、一日の記事(一記事)の売り上げは約220万円。

この記事というのは、商品ができるまでの物語を書いています。

 

勿論、こんな大金を僕は懐には入れませんよ。

次の制作費に回したり、被災地や国内外の子供達に寄付させていただいたりしています。


ここで、お話ししたいのは、「商品よりも物語の方が利益を出している」ということです。

 

僕のオンラインサロンは大きくなっているので、そのまま参考にすることはできないとは思いますが、この時一つ確かなことは、「石橋を叩いて渡っていたら物語は生まれない」ということです。


僕が実験を続けているから、僕のオンラインサロンは読み物として成立しているけれど、皆が結果を知っていること書いても読み物にならないんですね。

 

つまり、石橋を叩くことによって、もっとも利益率が高い商品を手放すことになる。

石橋を叩く際に、ここは天秤にかけて、判断された方がいいと思います。

 

 

西野亮廣(キングコング)




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