オンラインサロンの中の内容が不透明すぎるのも怖いと思うので、10日に1回ほど、オンラインサロン内に投稿している記事をブログにアップしているのですが、今日がその日です。
今日は5月19日にサロン内に投稿した「リーダーはどうかるべきか?」を無料公開します。
読んでみて面白かったら、是非、シェアしてください。
それでは、どうぞ、
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それでは、どうぞ、
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リーダーはどうあるべきか?
【投稿者】西野亮廣
おはようございます。
昨日、「公立高校に落ちたら、親から働くように言われています。どうしたらいいですか?」と相談されたので、「公立高校に受かればいいと思うよ」とアドバイスをしてみたキングコング西野です。
さて。
今日は『リーダーはどうあるべきか?』というテーマでお話ししたいと思います。
できれば僕はクリエイティブに専念したくて、本音を言うと、今からする話の中には、「あまり話したくないこと」も混じっていたりします。
しかし、これは(僭越ながらリーダーを務めさせていただいている)僕の口から話した方がいいことだと思うので、一生懸命お話ししたいと思います。
できるだけ丁寧に。
このことが、現在、リーダーを務められている方や、これからリーダーになられる方、そして、家族のリーダーたるお父さんやお母さんのヒントになると嬉しいです。
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「システム」との向き合いかた
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現在、僕はたくさんのプロジェクトを同時に進めていて、そのほとんどの現場で陣頭指揮を執らせていただいています。
たくさんのスタッフさんの想いや生活を背負い、また、そのプロジェクトを応援してくださるファンの方の想いを背負い、自分の未熟さを思い知らされる毎日です。
僕が止まってしまうと、たくさんの人の夢が終わってしまうので、そのリスクを回避する為に、大好きだった車の運転をやめて、あと、毎年「人間ドック」に通っています。
偉いでしょ(笑)?
ちなみに健康です。ご安心ください。
チームをまとめる時の方法は様々。
環境も、個性も、人数(規模)も違うので、二つとして同じ方法はありません。
とりわけ、「人数(規模)」の問題は大きくて、5人のチームをまとめる時と、50人のチームをまとめる時と、5万人のチームをまとめる時の、リーダーの立ち居振る舞いはまるで違います。
人数が少なければ「一人一人と膝を付き合わせて話す」ということが可能ですが、50人、100人…といった調子で人数が増えてくると、物理的に不可能になり、その時、「システム」が必要になってきます。
ご存知の通り、僕が指揮を執らせてもらっているチームで一番大きいのは、このオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』です。
現在、約5万8000人のメンバーが在籍しています。
もともと、このサロンも50人ぐらいからスタートして、人数が増えていくにつれて、「システム」の改善を繰り返してきました。
ただ、最近(…会員数が3万人を超えたあたりから)、「システムの改善で問題と向き合っていくのにも限界があるなぁ」と思うようになりました。
いや、厳密には、「システムで管理しなければ回らないコミュニティーは、それはもう『コミュニティー』とは呼ばない」と思うようになりました。
「登山」を想像してみてください。
山にゴミを捨てる登山者を「システム」でゼロにしようと思ったら簡単です。
「監視ドローン」を飛ばし続ければいいので。
でも、本当に、そんなことをしなきゃいけないっけ?
だって、皆、そもそも「山」を愛してるから登山しにきたんじゃないの?
ドローンに監視され続ける「登山」って楽しい?
…それまで、ずっと「システムの改善」で問題を潰してきたのですが、サロンメンバーが3万人を超えたあたりから、いよいよ「監視ドローン」のようなものを飛ばさなければならなくなってきて…そこで、たくさんたくさん考えたのですが、やっぱり僕は、「そんなものは飛ばしたくない」と思いました。
「システムで管理する」という結論は、
考えることを放棄しているような気がして、
サロンメンバーの皆さんと向き合うことを放棄しているような気がして、
逃げているような気がして、
…やっぱり、僕は嫌だったんです。
僕がシステムで管理することに逃げたら、僕と皆さんの間に距離ができちゃうじゃないですか。
僕は、そんなコミュニティーを望んでいません。
「システムに頼らない」と覚悟したのなら、じゃあ、どうやって5万8000人のチームをまとめるのだろう?
メンバーに道を外させない為のガードレールは何になるのだろう?
そこで出した答えが、「文化」でした。
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「文化」の力を信じる
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朝は「おはよう」と言って、
優しさの意味をはき違えず、誰かが間違っていたら、ちゃんと叱って、
叱った後のフォローもちゃんと入れて、
挑戦する人を応援して、
痛んでいる人がいたら寄り添う。
たとえば、そういったことは「システム」や「制度」などを設けなくても、できるはずで、何より、まず最初に僕が「できるよ」と信頼しなければ始まらないな、と。
…ここからの話は、あまり言いたくないですが、包み隠さずに言いますね。
昨日、このサロンを運営する「株式会社NISHINO」の予算会議に参加させていただきました。
そこでスタッフが頭を悩ませていたのは、サロン会費の「未納問題」。
「カードの期限切れ」等で、もう何ヶ月も「未納」になっているメンバーさんが結構な数いて、その都度、スタッフの方からメールを送らせていただいているのですが、スルーされるそうです。
「そもそもメールに気づいていない」というケースがほとんどだと信じています。
僕は、
「これって、そもそも督促しなきゃいけないことなんだっけ?」
「一人一人が気をつけていれば、起こらない問題じゃないっけ?」
と思いました。
そして、それより何より、
「エンタメをしたくて集まったスタッフに、こんな仕事をさせたくない」
と思いました。本音です。
未納分を回収しようと思ったら簡単です。
これまでの未納分を請求して、それに応じなければ、相応の対応をすればいいので。
未納問題を改善しようと思ったら簡単です。
未納が2ヶ月続いたメンバーを強制退会させればいいので。
でも、僕は、スタッフに そんな「取り立て作業」をさせたくありません。
未納が続いたメンバーの退会させる手続きをして、また再入会の手続きをして…といった作業をさせたくありません。
もっと、エンタメと向き合う時間を増やしてあげたいです。
そして、
サロンメンバーに「罰」を与えるようなことはしたくありません。
昨日の会議の中で、「未納問題」の対策があれやこれやと練られていましたが、その場でスタッフに「一旦、僕の方からサロンの皆に話してみる。たぶん伝わると思う」と伝え、今に至ります。
もし良かったら、以下の作業に御協力いただけると嬉しいです。
▼こちらから『salon.jp』のマイページにログインして「未納」になっていないか御確認ください↓
▼もし未納になっていた場合は、こちらからクレジットカードを登録しなおしてください↓
…以上です。
断言をしておきます。
僕はペナルティーを課すようなことは致しません。
伝わらなければ、伝わるまで、今後、何度でもお話しします。
サロンがこの規模になった以上、僕らのサロンの見本となるサロンは世の中に存在せず、僕らは手探りで、この場所を作っていかなければなりません。
守っていかなければなりません。
その時、「システム」はあくまでサポート的な役割にとどめておいて、このサロンで起きる様々な問題は「文化」で解決していくことを僕は望みます。
これが、『西野亮廣エンタメ研究所』のリーダーとしての僕の覚悟です。
今日は説教臭い内容になっちゃって、ごめんなさい。
でも、言いたいことは全部言ったのでスッキリしました。
今後とも宜しくお願いします。好きです。
現場からは以上でーす。
西野亮廣(キングコング)
【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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