キンコン西野のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数が6万人を突破。「リーダーに求められる力」とは?
 
 
タイトルそのままなんですが、僕がやっているオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のサロンメンバーが昨日、6万人を突破しました。
 
そこで今日は(参考になるか分かりませんが…)「いやいや、サロンメンバーが6万人って、すごい数だけど、いったい西野は何をやったの?」という、皆様が薄っすらと抱いているかもしれない疑問について、お答えしたいと思います。
 
本題に入る前に、まず、現在の『西野亮廣エンタメ研究所』の概要をお伝えします。
 
月額は1000円です。
 
で、会員は中学生から80代のお婆ちゃんまで幅広くいて、層として分厚いのは20代、30代、40代の男子ですね。
男女比は、男性65%、女性35%といったところ。
起業家さんやクリエイターさんが多めですが、絵本なんかも描いているのもあってか、主婦の方も多い印象です。
 
コンテンツは、基本、メルマガです。
 
僕が毎朝、自分が手掛けている最新のエンタメビジネスに関する2000文字~3000文字の記事を投稿しています。
地域によって受け取れるコンテンツの差が出てしまうのがいやなので、基本は「メルマガ」。
なので、「ROM専」と呼ばれる、読むだけの人、読み物としてサロンを楽しんでいる人がほとんどです。
 
で、ときどき、僕は国内外で個展やイベントを仕掛けるのですが、その時は手伝ってくださるスタッフをサロン内で募集しています。
 
募集の仕方は様々です。
ボランティアスタッフとして募集する場合もあれば、
PVを作ったり、テレビCMを作ったり、する場合は、まとまった予算をお渡しして製作をお願いする場合もあれば、
特別な経験…たとえばエッフェル塔の個展の設営みたいなのは、参加費をいただいて働いていただく場合もあったりします。
 
このうち、世間的な理解がされないのは、最後の、「お金を取って働かせる」という、お客さん側からすると「お金を払って働く」という、超絶ブラックな労働環境だと思うのですが、これに関しては、「お金を払って、火をつけて、肉を焼いているBBQ」を想像していただけるといいかもしれません。
 
あれの凄い版です。
 
 
 
エッフェル塔で作業するのは、大変だけど、一生に一度経験できるかできないかの、バッチバチに思い出に残る体験です。
過去には、夜中の東京タワーで作業をすることもありました。
基本的には、この「参加費をいただいて働いていただく仕事」は、いつも取り合いになります。
 
この辺(※お金を払って働く)は、今、脊髄反射的に批判してしまう人も、あと3~4年すれば、普通にやっていると思います。
国民総発信時代においては、「面白い仕事をしている」というのは、何物にも変えがたい自分ブランディングなので。
 
 
仕事を発注するときは、もうサロン内にしか発注しないようになりました。
毎朝、2000文字~3000文字の記事を共有している間柄なので、仕事を外注する時に毎度発生する「世界観のすり合わせ」みたいなのが要らないので、話が早いんですね。
僕の会社のインターン生を募集するときも、サロン内で募集をかけます。
 
ちなみに、今、世に出ているのでいうと、先日、キングコングで出演した『えんとつ町のプペル』のカバーソングのPVとか、
今、テレビでも流れている『キャリオク』のCMとかは、サロンメンバーさんの仕事っす。

 

 

最近は、広告代理店みたいな仕事の依頼も増えてきていて、企業さんと組んでおこなう「どう広告をしかけていくか?」というところも、サロンメンバーさんと共有していて、「広告ができる裏側」もサロンのコンテンツになってきています。
 
 
あと、これはコンテンツと呼べるものではないのですが……サロンの売り上げから、皆の胸が踊る挑戦の支援もさせてもらっていて、たとえばホリエモンロケットだとか、それこそ、サロンメンバーが仕掛けているブロードウェイミュージカルなんかはベーシックインカムという形で、毎月50万円の支援を続けています。

 

 

これが結構ユニークなケースで、このサロンメンバーさんからすると、毎月1000円を払ってサロンメンバーになって、毎月50万円支援してもらっている形です。
 
ただ、彼の挑戦は多くのサロンメンバーの胸を踊らせているので、個人的にはこの50万円は「毎日のメルマガの厚みを増す為の必要経費」として捉えています。
 

あと、最近あついのはサロン限定Twitterですね。

全員実名登録&鍵垢なので、荒れようがないTwitter村です。
これを、チョコチョコっとイジッて、都道府県ごとに繋がれるようにしていて、実店舗の集客だとか、有事の際の救援などの後押しになるように設計しています。
ここに関しては、口で説明されても、「それってそんなに凄いの?」となると思うので、説明はこの辺で止めてときます。
一つ確かなことは、このサロン限定Twitterは、僕、西野亮廣の2020年上半期の最大のヒットです。
かなりオススメです。
 
ザッとではありますが、サロンの中身を紹介させていただきました。
こんなことをしつつ、映画や絵本やミュージカルを作ったり、国内外で個展を展開しているのが『西野亮廣エンタメ研究所』です。
 


さて、そのオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の会員数がこのたび6万人を突破したわけですが、「西野は何をしてるの?」「すごい人数だけど、なんか裏技があるの?」、その返の疑問にお答えしたいと思います。
 
これに関しては、1秒も躊躇わずに胸を張って言えることは、「この6万人の中で僕が一番努力している」ということです。

「何を持って努力と呼ぶか?」という問題があると思うのですが、ここで『成果』と言っちゃうと、何とでも言えちゃうので、『成果』とは言いません。

シンプルに『労働時間』です。
1日平均19時間ほど働いています。

 
でも、そんなの当たり前なんです。
テメぇがリーダーなんだから、テメぇが一番働けよって話です。
ですが、それだけでは、何万人ものチームをまとめるのは不可能です。
 

僕、チームをまとめるには、これまでずっと「強さ」「腕力」が必要だと思っていたんです。
事実、腕力でオラオラやっているうちに、サロンメンバーは増えていったので。

ですが、(僕の肌感ですが)腕力で増やせるのは2万人が限界です。
言い方を変えると、「腕力に魅力を感じる人は、その程度しかいない」ということですね。
 
そこから、今の自分に何が足りていないんだろう?と自問自答する日が始まって、今に至るわけですが、最近になってようやく見えてきた「万人規模のチームをまとめる為に必要な力」、その正体は「一人一人の人生を想像する力」です。
 

サロンメンバーの数は『6万』という記録ではありません。
「そこには一人一人の人生が6万通りある」ということです。
 
そう考えるとね、夜中の3時であろうと、4時であろうと、「宮城県で震度4の地震がありました」といつ速報が入ったら、秒速で安否確認を始めるようになるんです。

宮城県にもサロンメンバーがいて、彼らには、守らなければいけない家族がいるので。
彼らが今、何に困っているか全部聞くんです。
服が無いのか、食料がないのか、寝る場所がないのか、店が潰れかけているのか…その上で、自分ができる限りのことを秒速で全てやる。
 
それを6万通りやるということですね。
 
よく、オンラインサロンは不労所得のように捉えられますが、まったくそんなことなくて、たぶん、普通の人なら1日も持たないと思います。
期待されながら、人の人生を背負うということは、それなりに重労働です。
 
とくに最近はコロナがありましたから、もう心配なんですよ。
「ちゃんと食えてんのか?」とか、父親みたいなことを言い出してる(笑)

ブロードウェイミュージカルに挑戦しているニューヨーク在住のサロンメンバーにしたって、ちゃんと御飯を食べてるか心配で心配で仕方ない。
 
いつからこうなったか分かりませんが、こうならないと6万人のチームはまとめることができないというのが結論です。
 
これは、たぶん、あれだと思います。
6万人ともなると、もう一人でまとめるのは無理なんですよ。
6万人のチームは、6万人でまとめなくちゃいけない。
その時、まずは僕が6万人に対して、その姿勢を見せないと、6万人は、自分達でここを守ろうと思ってくれません。
 
なので、大きなチームのリーダーに必要なのは、一人一人の人生を徹底的に、なんなら寝ているときも、想像し続けることだと思います。

これが今のところの僕の結論です。
引き続き頑張りますので、宜しくお願いいたします。




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