キングコング西野亮廣です。
僕の友人の尾原和啓さんが書かれた新刊『あえて数字から降りる働き方』が今の時代を見事に捉えていて面白かったので、尾原さんに「『はじめに』を無料公開しちゃっていいっすか?」と訊いたところ、「いいっすよー」と返ってきたので、今日は、新刊『あえて数字から降りる働き方』の冒頭部分を御紹介します。
西野から頼まれて、断るに断れない尾原さんがあまりにも可哀想すぎるので、これを読んで「おもしろかったー」と思った方は、この記事をシェアしてあげてください。
最後にAmazonリンクを貼っておきます。
それでは、どうぞ。
『あえて、数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』
→https://www.amazon.co.jp/dp/4815605378/ref=cm_sw_r_tw_apa_i_KUhXEbWHDS4VG
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いつか何者かになりたいと思っているすべての人と
自分は何者にもなれないと思っているすべての人と
変化できない中で錆びてしまうことに不安に思っている人へ
まずあなたが、
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◇◆はじめに◇◆
令和に入って私たちは昭和の間違いを認められるようになりました
日本企業のトップであるトヨタや、経団連会長は「
織が個人を一生守ってくれないということを吐露しました。
これからは「個人」で生き残っていかなくてはならない。
そんな空気とともに、
「自分に力をつけなければならない」
「人脈を増やさなければならない」
「有名に、何者かにならなければならない」
と焦って躍起になっている人もいるように思います。
でも、多くの場合、なかなかうまくいかない。「
ないでしょうか。
恐らく、そういう方のほとんどは、「逆」
では、人生が100年時代になり、
どうすれば、この激動の時代に組織に依存せず1人でも、
ができるのでしょうか?
▼「役に立つ」から「意味がある人」が生き残る時代
山口周さんの『ニュータイプの時代』に出てくるこの言葉は、
た。
4K、8Kのテレビを思い出してもらうとわかりやすいですが、
で勝負しようとしても、
を切っていてもあっという間に追いつかれ、
これは人も同じです。「役に立つ」だけのスキルは、
るので競争過多になります。たとえば、米国のコールセンターは、
の時給が半分から3分の1でも英語が話せ、
替されてしまいました。これは 10 年以内にリアルタイム自動翻訳で日本でも起こることですし、
そんな中で大事なことは「他の誰かではなく、
とって意味がある存在になることです。
自分が誰かにとって「意味のある」存在になる。その積み重ねで、
ある」存在となり、最終的に人は「何者かになる」のだと、
▼小さくても「ありがとう」と言われること
商いの基本は物々交換です。
物を、海の民が魚を、と自分にとってはありふれていても、
しい」ものを、お互い交換し合うのです。だからこそ、自然と「
僕は日々、見かけたニュース、読んだ本など、
毎日 20 通のGIVE(ギブ)メールは 私にとっては日々の習慣ですが、
つまり、毎日のメールは友人にとって「役に立つ」
して、私はその友人が何を欲しているのかがわかるのです。
は、彼にとって、その旅にほんの少し同行する「意味のある」
きます。
▼お金は便利を増やした分、有り難うを減らした
「老後の貯金、2000万円じゃ足りないらしいから、
「インフルエンサーの時代だから、
今僕たちは、変化の時代がもたらす不安と焦りに煽られるあまり、
ばかり追ってしまって〝目の前の人”よりも”自分のこと”
では、
しょう。
それは「お金」の発明が関係していると私は思っています。
先に書いたように商いの基本は「有り難う」の物々交換でした。
でも、物々交換はお互いに相手を探し出すことが大変で、
したがって、お金という「価値を数値化」するものに一回換えて、
野菜なら八百屋さんと、
こうして、お金の発明によって、
くことができるし、贅沢もできるようになりました。便利ですね。
でも、それによって誰かから「有り難う」
難い「意味ある」存在になれる機会を減らしてしまいました。
▼「いいね!数」と「フォロワー数」
いいね!数とフォロワー数も同様です。お金と同様で、「いいね!
に変換してしまうと、一人ひとりからの「有り難う」
んの「いいね!」
仕組みを提供する企業、組織からすると、そういった数値、貯金、
キになるように加速することも、しばしばあったりします。
我々は「有り難うの意味」を忘れ、「数字のオバケ」
です。
では「数字のオバケ」に負けずに「自分の物差し」
その答えが、
・自分が誰かから「有り難う」
・GIVEを繰り返すことによって、特定の誰かにとっての「
と
・特定の誰かにとって「意味のある」
によって、ある意味の流れの中で特定の人たちに呼ばれる「
つまり、あえて数字を追う世界からおりることで、「
▼離れてもつながれる、変化の時代にゆるがない武器を手に入れる
見えている問題に向けて、
なにか一つに依存してしまってる状態から自立するためには、
これは元々楽天やドコモなど大きな会社に依存してた自分が44歳
大きな会社から飛び立つとき、
・どんな時代でも前向きになれるような自己肯定感を持てること
・自分の能力と可能性を発揮でき、仕事の幅を広げていけること
・転職など変化を、不安からワクワクする冒険に変えていくこと
・独立することを、より広いつながりを得る機会に変えること
・いつでもどこでも、第一線で活躍できる自分でいつづけること
・1人で自由に仕事をしていても、
5年の旅の先にどうにか辿り着けたかなと思います。だからこそ
大きな変化が前提の時代に同じ葛藤を持つ皆さんに
”今日からちょっとでもできる成長の秘訣”
コツをぎゅぎゅっと絞り出し、本書にまとめました。
どうでしょう? 少しでもわくわくしていただけましたか?
もしこの本を読んでくださった方が、
著者としてこれほどうれしいことはないです。
ぜひ、一緒に新しい時代への変化を楽しみませんか?
さあ、一緒にまいりましょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200520/09/nishino-akihiro/9e/4b/j/o0200028914761453146.jpg?caw=800)
『あえて、数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』 (著・尾原和啓)
→https://www.amazon.co.jp/dp/4815605378/ref=cm_sw_r_tw_apa_i_KUhXEbWHDS4VG
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西野亮廣エンタメ研究所