世間からの評判がすこぶる悪いことでお馴染みの「吉本興業」ですが、エンタメを取り扱う事務所としては世界的に見てもトップクラスだと思います。

と言いつつ、僕自身が吉本興業とガッツリ仕事をしているかというと、べつにテレビに出ているわけでもないし、吉本案件の地方営業に行くわけでもありません。

ただ、面白いことには興味があって、吉本興業というコミュニティーは、やっぱりどう考えたって面白いので、片足だけ突っ込んで、応援させてもらったり、応援してもらったりしています。

吉本興業の歴史を振り返ると「劇場→テレビ」「大阪→東京(全国)」といった大きな大きな転換期があり、数年前からは「…そろそろオンラインも無視できないよね。転換期じゃね?」という流れになっていました。

そんな流れの中、よくよく考えてみればキングコング西野はオンラインがメチャクチャ得意だったので、「オンライン化を進める芸能事務所として、ここは絶対に押さえておいた方がいい」と思うところがあり、大崎さん(たぶん今は会長)に直接連絡をして、「吉本興業発のクラウドファンディングのプラットフォームを作りましょう」と提案してみました。

その時の大崎さんが凄かったのは「即決だった」ということ。
提案した翌週には第一回目の開発会議がひらかれました。

僕みたいに「アイデアを出す」ことはバカでもできるのですが、秒速で決断し実行できる人は、ほとんどいなくて、ましては大企業のボスとなると尚のこと。
リーダーとして、シンプルに天才なんだと思います。
#イーロンマスクかよ


吉本興業発のクラウドファンディング『SILKHAT』で、今、本当にたくさんの芸人が働いて、生活をしています。



新型コロナウイルスで活躍の場を奪われてしまった芸人や、そのファンの方からすると、本当にありがたい環境で…でもこれは「当たり前」じゃなくて、あの日、大崎さんや吉本興業が決断してくれたから、プラットフォーム開発のリスクを背負ってくれたから、こういった場があります。

世間や、ときに芸人から、やたらめったら叩かれる吉本興業ですが(※たしかにクソみたいな部分もある!)、素晴らしいところは素晴らしいし、そこに関してはキチンと感謝したいです。

これはテレビにしても、劇場にしても同じで、「働ける場所がある」というのは当たり前じゃなくて、そこには、「『働ける場所』を作り、懸命に守ってくれている人がいる」ということを忘れないでいたいです。

吉本さん、あざす!



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