緊急事態宣言が延長されるとかされないとか。

これを受けて、「コロナの感染拡大を防ぐ為に、これまで、なんとか店を閉めてきたけど、これ以上は無理だ」と悲鳴をあげている店舗のオーナーさんは少なくないと思います。

 

その中には、「理容室」や「美容室」のオーナーさんもいるはずで、緊急事態宣言の休業要請の対象から外れていた彼らは、そもそも営業を続けることができたのに、「感染拡大を防ぐためにウチは営業しない!」という正義をお客さんや従業員に伝え、これまで休業を続けてきたと思います。

 

その中には、営業を続けている他の美容室を叩いてしまった人もいるかもしれません。

 

今、気がかりなのは、その人達のこと

 

きっと、「今さら、『さすがに、このままだと店が潰れるので、やっぱり営業を再開します』とは言えないよなぁ…」というのが本音だと思います。

営業を続けている他店舗を口撃してしまったのなら、尚のこと。

1ヶ月前に他人に投げた言葉がブーメランとなって自分に返ってくるのは、目に見えているので。

 

 

ただ、

 

今回のような経験は誰もしたことがありません。

正解なんて分かりませんし、正解があったとしても、毎週のように正解が変わっているのが現状です。

考えが変わって当然ですし、たくさんたくさん悩んで下した「一つ前の決断」が間違いだったとも思いません。

 

 

「休業要請の対象から外れている」という中で、「悩んで悩んだ末に営業を続けた店」も、「悩んで悩んだ末に休業を決定した店」も、きっと正しくて、そして…「悩んで悩んだ末に休業を決定したけど、やっぱり営業を再開する店」も正しいと思います。

 

方針を掲げるよりも、掲げた方針を変更することの方が大変なので、変更することに関して「うしろめたさ」みたいなものは感じで欲しくないし、変更した人に対して、「なんだよ。前までと言ってることが違うじゃないか!」と追い込むような世界であって欲しくありません。

 

舵が切れない世界なんて息苦しいじゃないですか。

 

 

この1ヶ月間、営業を続けたことによって散々口撃された店からすると、「ふざけんなよ!」と思うこともあるかもしれませんが、今回の敵は、身内同士で小競り合いをしながら倒せる相手ではありません。

方針を変更せざるをえなかったオーナーの痛みを想像し、寄り添ってあげて欲しいです。

 

僕も、僕なりにできることを考え、秒速で実行していきます。

お互い頑張りましょう。

 

年末には、皆と肩を組んで呑みたいな。

 

 

西野亮廣(キングコング)

 

 



 

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