オンラインサロンに向けて発信を続けていると、ときどき、「内にこもっていないで(身内に向けて発信をしていないで)、外に出てきて戦えよ」的な御意見を頂戴するのですが、これに関しては少し異論があって、僕は海外でもチョコチョコと表現活動をさせてもらっているのですが、海外で面白がっていただいている僕のコンテンツは、どれもオンラインサロン内で生まれたものばかりです。
※去年、エッフェル塔で開催した個展は、オンラインサロンの売り上げを使い、オンラインサロンメンバーと共に作りました。
反対に、誰でも議論に参加できる空間で生まれたコンテンツは、(少なくとも僕の場合は)多くの方の意見を反映する結果となり、表現が丸く収まってしまい、海外に持っていったところで、まるで相手にしてもらえません。
この現代で『太陽の塔』を作ろうとすると、作っている過程で、きっと「あんな変なモノに私達の税金を使うな!」という声が上がり、制作反対の署名運動が起き、完成前に潰されてしまうでしょう。
今では年間100万人の観光客が訪れるノイシュバンシュタイン城(ドイツ)を建てたルードヴィヒ2世も、当時のあだ名は「狂王」です。
世界中に轟き、後世まで残る「大衆による多数決(議論)で生まれた作品」というものを僕は知りません。
今、僕らが手にしている海外の作品は、どれも「狂人」の暴走によって生み出されたものです。
「出る杭は打たれる。出過ぎた杭は打たれない」とはよく言ったもので、大衆というのは「評価される前の狂人」を殺しにかかるので、「エッジの効いた表現を初期段階から表に出そう」とする動きは生産的じゃないなぁと思っております。
コロナが世界を襲ってからというもの、SNSのタイムラインは怒りに満ちています。
生活の不安や政府の対応、そういった様々なものが引き金となりフラストレーションが生まれ、吐き出し口を探しているように見えます。
目立った表現は、いつも以上に攻撃されてしまう状態にあり、それによって表現活動までが自粛しなくてはならないようになっています。
今、ちょっと、「新曲出しまーす!ウェーイ!」は、やりにくいですよね。
ただ、(月並みですが)こんな時だからこそ気持ちの拠り所となるエンターテイメントが必要だと思っています。
今日は、このあと僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』で、チョットした発表があります。
昨夜、急に思い立って、すぐに動いてみました。
エンターテイメントを届けることを生業としている僕らが今やるべきことは何なのか?
今日のサロンに投稿する記事では、その想いを語り、語った直後から、実現に向けて動きます。
とびっきり明るいニュースを届けるので、ちょっと待っててね。
お互い頑張りましょう😃
キングコング西野亮廣