オンラインサロンの中の内容が不透明すぎるのも怖いと思うので、10日に1回ほど、オンラインサロン内に投稿している記事をブログにアップしているのですが、今日がその日です。

今日は直近3月30日にサロン内に投稿した『お客さんを助けた方がいい理由を損得勘定だけで説明してみた』を損得勘定だけで説明してみたを無料公開します。

僕らは何故、僕らのお客さんを助けなければならないのか?

その理由について西野が語ります。

共感いただけたら、記事のシェアをお願いします。

それでは、どうぞ。

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あなたが、あなたの『お客さん』を全力で助けた方がいい理由を【損得勘定】だけで説明してみた



おはようございます。
コロナの影響で週末は外出自粛要請がかかっていたけど、ウイルスに「週末」や「平日」とかいうルールなんてあったっけ?と思っているキングコング西野です。


さて。

新型コロナウイルスが猛威をふるっております。
こんな時期にオンラインサロンなんてものを運営していると、やっぱりサロンメンバーさんの生活が気になって、僕がお手伝いできることを探し、片っ端から実行していく毎日です。
(※同時に本業の方も進めているので御安心ください)




ウイルス研究者ではないので、そっちの方はお手上げなのですが、経済活動に関しては結構得意なので、連日、実験を繰り返しながら、
「美容室は今、こういうものが商品になりますよ」
「お客さんを呼べないスナックは、こういう形で収益を作れますよ」
というような実験結果を4万2000人のサロンメンバーさんに共有しています。

経営者さん(および経営脳がある人)であれば、「なるほど。そのやり方を少しイジれば、ウチでも使えるな」と考えていただけると思って。

ノウハウの共有と同時に、具体的に金銭の支援をさせていただいている方々もいます。

そして、そんなことを繰り返していると、「お客さんを守るなんて、いい人ですね」と言われたりします。

西野亮廣が「いい人」であることは間違いないのですが、「いい人だから、お客さんを守っている」となっちゃうと、「いい人以外は、お客さんを助けない」となってしまいます。


「皆で助け合える世界の方が面白いじゃん」と思っている僕からすると、その結論はあまり嬉しくないので、今日は、『あなたが「あなたのお客さん」を全力で守った方がいい理由』を【損得勘定(※感情は一切抜き!)】で説明したいと思います。

※昨日、サロンに投稿した記事の続きのような内容なので、昨日の記事を読まれていない方は、先にそちらを読んでいただけると、更に深く御理解いただけると思います。



お客さんを守った方が得をする

話を分かりやすくする為に、めちゃくちゃアホな算数で説明します。
※アホなので、細かい指摘は一切受け付けません。

 
あなたは「魚屋さん」で、食品やら、家賃やら、諸経費もろもろ入れて、『1日100円で生きられる世界』に住んでいたとします。

あなたの店では、お魚が一匹100円で売られていて、1日平均「2匹」が売れて、毎日200円があなたの懐に入ります(※アホ算数なので「仕入れ値」や「税金」は、ただちに忘れてください)

1日200円の収入のうち、100円が生活費にまわり、残り100円が可処分所得(※自由に使えるお金になります)。



あなたの店の常連さん「小谷さん」は、毎日、あなたの店で魚を一匹買ってくれます。
つまり、あなたの生涯可処分所得は「小谷さん」が作ってくれています。

生涯の可処分所得なので、1日100円、1ヵ月で3000円、1年で3万6000円、10年で36万円、30年で100万円以上です。


ある時、小谷さんが風邪で倒れて、入院してしまいました。
小谷さんが経営しているステーキハウス「いきなり小谷」は大人気店(ニーズがある!)なのですが、小谷さんが退院するまで、お休み。

ところが、どうやら小谷さんの入院は1ヵ月かかるらしく、1ヵ月も店を閉めてしまうと「いきなり小谷」は潰れてしまいます。

ここは『1日100円で生きられる世界』なので、この1ヵ月で小谷さんには3000円が必要なのですが、お店を閉めている小谷さんには、それを支払う体力がありません。

あなたの生涯可処分所得を作ってくれているのは、小谷さんです。
そして、小谷さんは「いきなり小谷」の売上で、あなたの可処分所得を作ってくれていたので、「いきなり小谷」が潰れると、あなたの生涯可処分所得はゼロになります。


この時、あなたに残された選択肢は以下の2つです。

①「いきなり小谷」を見捨てて、生涯可処分所得を捨てる

②「いきなり小谷」に3000円を寄付して、一ヶ月後から死ぬまで100円ずつ貰い続ける(=30年で100万円以上貰える権利を3000円で買う)


…どう考えたって、②の方が得しません?

ていうか、このシチュエーションで①を選ぶ奴、変態すぎるだろ。 


僕らは一人で生きているわけじゃない

こうして、お金の流れ(経済活動)を可処化すると、「お客さん」が自分の一部だということが見えてきます。

「お客さんを守らない」というのは、自分の腕や足を切り落とす行為で、苦しむのは自分です。
お客さんを守ることにどれだけコストをかけようが、格安です。

自分のリソース(お金や時間)に、まだ余裕があるのであれば、それは「お客さん」に使うべきで、悲鳴を上げている「お客さん」を後回しにしてリソースを貯めこめば貯めこむほど、あなたの店の売上が落ちます。
経済活動は複雑に絡み合っていて、僕らは一人で生きているわけじゃないんですね。

なので、目の前で困っている人がいたら、助けた方が得です。

昨日、今、新型コロナウイルスで大きな大きな打撃を受けているブロードウェイチームを応援する動画をYouTubeにアップしました。


動画の最後にワンコイン(500円)の寄付ボタンを作ったところ、今朝7時の時点で、1645枠分購入されていて、1日で『82万2500円』が集まりました。

ご協力いただき(シェアも含め)本当にありがとうございます。
このお金は全額ブロードウェイチームに寄付させていただきます。






ブロードウェイチームの皆様へ


YouTubeで集まった収益は、この後、株式会社NISHINOから送らせていただきます。

そして、このお金は「活動費」ではなく、「生活費」に使ってください。

心と身体が資本です。
どれだけ才能があっても、倒れてしまったら、作品は生めません。

「活動費」は別で支援させていただきます。

作品で返していただけると嬉しいです。
必ず感動させてください。

ブロードウェイミュージカル『POUPELLE OF CHIMNEY TOWN』の幕は必ず上げましょうね😃💕

応援しています。

現場からは以上でーす。


西野亮廣(キングコング)

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