※とっても大切なことなので、YouTubeでも同じことを話させていただいております。


新型コロナウイルスの影響により、開催予定だったイベントの中止/延期が相次いでいます。
イベントには半年~1年の準備期間があり、場合によっては、準備に2年や3年を費やすこともあります。

たくさん悩んだ末の中止/延期の判断の全ては正しいものだった思います。
しかしながら、それだけの時間が白紙になってしまったことによる経済的ダメージ、精神的ダメージは計り知れず、連日のニュースに胸を痛めております。

そんな中、昨日、僕がやっている音声メディア『Voicy』のコメント欄に、こんな「お悩み」が届きました。
「ナオト」さんという方からの「お悩み」です。

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いきなりの質問でごめんなさい。

僕は6月に舞台への出演を控えています。

本来なら、早め告知をしていきたいのですが、僕の周りにいる『3月の公演が中止せざるを得なくなった。』人たちの顔を見ると告知する勇気が出ません。

「今告知されるのは、周りの方々にはキツイのでは?」とも感じます。

自己が肥大化した告知はしたくありません。

でも少しでも多くの方に6月に来ていただきたいです。

「こうなる前の準備不足」と仰られれば、それまでですが、どうすべきか悩んでいます。

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コメントありがとうございます。

ナオトさんに向けて、そして、全てのイベントの関係者様に向けて、お返事したいと思います。


あなたのイベント(舞台)に関わっているのは、あなたや、あなたのチームだけではありません。

あなたが利用する劇場には、支配人がいて、スタッフがいて、そして、その先には家族がいます。
会場というものは「キャンセル料」だけでは回りません。

劇場に足を運んでもらって、「劇場に足を運ぶ」という習慣を作り、そして、その劇場で開催されている他のイベントにも興味を持ってもらわなければなりません。

劇場オーナーは、中止/延期が続いているこの時間も家賃を払い続け、スタッフに頭を下げ続け、いつ終わるとも知れない不安の中、日常が一日でも早く戻ってくることを願い、戦っています。


もちろん、劇場を運営する人間だけではありません。

音響さんも照明さんも衣装さんも美術さんも、
劇場の帰り道にある喫茶店も居酒屋もコンビニも、
交通機関も、チケット販売サイトも、
そして、その御家族の方々にも、
生活があって、
あなたのイベントは、僅かながら間接的に彼らの生活を支えています。

そして、彼らは一日も早く日常を取り戻したいと願っています。
もちろん、蓄えに余裕などありません。
日常が帰ってきたら、その時は、これまでの分を取り返さなければなりません。

つまり、コロナショックが終息してしばらくは、これまで以上のお客さんに足を運んでもらわなちゃいけないわけです。



告知を止めてはいけまけん。


6月のイベントなら尚のこと。
あなたは、あなたの業界や、その界隈に住む全ての人の為に、イベントにお客さんを呼ばなくてはなりません。

この御時世ですから、心ない声を浴びることもあるでしょう。
あなたが守ろうとしている人からの批判もあるかもしれません。
皆、余裕がないんです。

ですが、「人を守る」ということは、同時に、そこにまつわる一切の理不尽を引き受けるということです。
周囲の目を恐れないでください。
経済活動を止めてはいけません。

「コケたら、立ち上がる」が基本です。
立ち上がる準備を怠ってはいけまけん。


最大の配慮と、覚悟をもって告知をしてください。


あなたの舞台が素晴らしいものになるよう願っていてます。



西野亮廣(キングコング)






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ニッポン放送開局65周年記念公演
 
◆脚本・演出:上田 誠(ヨーロッパ企画)

◆キャスト:西野亮廣 戸塚純貴 鈴木絢音(乃木坂46) 今井隆文
石田剛太(ヨーロッパ企画) 諏訪 雅(ヨーロッパ企画) 土佐和成(ヨーロッパ企画)
町田マリー 市川しんぺー 小島 聖


【東京公演】4月9日~19日 
SOLD OUT

【名古屋公演】4月22日(水)

【高知公演】4月25日(土)

【広島公演】4月28日(火)

【大阪公演】5月2日~3日(土・日)




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