僕が信じたエンターテイメントは戦争を止めるのか?


どうも、キングコング西野です。
戦争を止めにきました。

昨日、僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の中で、「罪を償った人間の社会復帰」について議論がおこなわれました。 

「犯罪者が簡単に社会復帰できるところを見せてしまうと、犯罪を助長することになる」という意見もよく分かります。
「見せしめ」が犯罪の抑止力になるという考えですね。

一方で、社会復帰できない人の生活を負担するのは社会だし、「社会復帰できない」という絶望的な状況は次なる犯罪に繋がるとも考えられます。

意見が分かれるところですが、僕は「罪を犯した人間」「罪を償った人間」を同列で扱う(特にここ最近の)風潮には疑問を抱いていて、近々、罪を償った人間が社会復帰できる場を作ろうとしています。
昨日は、そういった場所を設けることについての是非をサロンメンバーに問いかけたわけです。


興味深かったのが、罪を償った人間の背景を語った途端に、「やったことはいけないことだけど、罪を償った人間がいつまでも許されない社会というのもどうなんだ?」という、『罪』と『人』を分けて考える声が増えたこと。
その人の顔が想像できた瞬間に、少しだけ考えが変わったのです。




▼僕らができる「戦争反対」は何だろう?

国同士のイザコザも、この延長にあると思っています。
国境の向こうの人間の顔が想像できないと、ついつい「◯◯人は…」とレッテルを貼り、攻撃に走ってしまう。
「復讐」というアクションが「恨み」を拡大再生産するということを頭で理解できていても、復讐を止めることができない。



僕もすっかりオジサンで、子供達と触れ合う度に「この子達に、どんな未来を渡そうかなぁ?」と考えるようになりました。
そして、いつも辿り着くのは「戦争がある未来だけは渡したくない」という結論です。

その時、国境の向こうに住む人達の顔が想像できる人が増えたら、そこに家族があることを具体的に想像できる人が増えたら、僕が迎えにいきたい未来が今よりも少しだけ近くなるんじゃないかなぁと思い、行動しています。



2019年12月25日。
フィリピンの子供達3000人にクリスマスプレゼントを渡してきました。
このプロジェクトに協力してくださった全ての方に感謝します。
今回のプロジェクトを一本にまとめましたので、それを活動報告とさせてください。

今回、フィリピンと日本を繋いだのは、ご協力くださった皆さんの想いと、絵本『えんとつ町のプペル』というエンターテイメントです。

これからも、平和を祈り、エンターテイメントの力を信じ、具体的に行動していきたいと思います。
引き続き宜しくお願い致します。


西野亮廣


2019年12月25日の様子はコチラ↓



【新作情報】


舞台『えんとつ町のプペル』でソールドアウト回が増えてきています。
先日、舞台稽古を見学させていただきましたが、本当に素晴らしい舞台なので、お見逃しなく。
ちなみに僕は…1月21日の神戸公演、2月1日&
2月3日の東京公演を観に行きます。
客席ロビーでウロウロしておりますので、気軽にお声がけください。







【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
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