データを取ったわけではなく、僕の感覚値を元にして本日の書かせてもらっていることを先にお伝えしておきます。
タイトルにありますとおり、ここ最近、有名人の評判を悪戯に落とすようなネガティブニュース(サイト)のオワコン感というか、ジリ貧感が、いよいよ凄味を増してきた感じがしています。
実際、写真週刊誌の売り上げ部数は減り続けているようです。
原因の一つに、ネガティブニュースは、「ニュース」に人が集まっているだけで、「サイト」に集まっているわけではないので、お客さんとの関係が一回ごとの取引きで終わってしまう(フロー型ビジネス)になっていることが考えられます。
こうなると編集部は次のスキャンダル探しに躍起になるしかなくなり、加えて、有名人(インフルエンサー)が、そういったニュースをシェアしてくれないので、ファンを抱えていない自分達の僅かな宣伝力をフル稼働し続けなければなりません。
僕なんかでも(小さな話ですが)、番組や講演会で話した内容なんかを悪意を持って切り取って、「キンコン西野、タレントの◯◯をコケにする!」という記事を出されたりするのですが(※僕は人をコケにしたりしないよ)、もちろん、そんなニュースはシェアしないんですね。
一方で、建設的なインタビュー記事などは、こうきてリンクを貼って、宣伝したりします。
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こういった建設的な話題ばかりを取り上げている情報サイト『新R25』は、影響力やファンを持った人間を広告マンとして使えていて、フロービジネスをしながら、確実にストック(サイトのファン)を増やしているので、スキャンダルに飛びつかなくてもいい体制がとれています。
もっとも、ネガティブニュースの、「『サイト』ではなく『ニュース』で人を集める体制」は今に始まった話ではありません。
昔からある形なのに、にも関わらず、ここ最近は調子が振るいません。
どうやら他に原因がありそうです。
▼ 日本は今、「希望」を求めている。
当たり前の平和・安全・生活が当たり前にない国や地域の人達と触れ合う度に、彼らが強く「希望」を求めていることを思い知らされます。
彼らが待っているのは「他人の不幸」や「噂話」などではなく、「大丈夫」「いける」という前向きな言葉であり、その具体的な方法です。
その時、毎度思うのが、「成功している人が堕ちていく姿」がエンタメとして成立する為の条件は『国が裕福である』ということ。
昔の日本がそうです。
これも僕の感覚値ではありますが(ごめんなさいね)、日本が裕福だった時代に生まれ育った世代は、頼まれてもいないのにコメンテーターとしてタレントの不祥事などに積極的にコメントをします。
場合によっては、自宅コメンテーターとしてテレビ画面に話しかけます。
オンラインサロンなんかをしているので、日本が貧しい時代に生まれ育った大学生と話す機会が多いのですが、彼らの口から千原せいじサンの不倫の話など聞いたことがありません。
話題を振ったとしても、おおよそ返ってくる言葉は「マジで、どうでもいい」です。
厳密に言うと、「そんなことに時間を使う余裕はない」でしょう。
日本が貧しい時代に生まれ育った若い世代は希望に飢えていて、日本が裕福だった時代に生まれ育った世代の最近のもっぱらの興味は、「タレントの不倫」よりも、「健康」や「終活」です。
つまり、「今の日本には、有名人の評判を落とすニュースを待っている人がゴッソリといなくなっている」というのが僕の見立てです。
ネガティブニュースを懸命に発信しているサイトを見ると、誰も住んでいない場所に店を出しているように見えて、「イイ思いをしたかったら、今すぐ、その市場は捨てた方がいいよ」と個人的には思っています。
僕はイイ思いをしたいし、守りたい人達がいるので、今日も明日も前向きで具体的な言葉を選び続けます。
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