オンラインサロンのプラットフォームの仕事内容を聞いてみたところ、プラットフォーム側の仕事はカード決済の処理入退会の手続き(プラットフォームによっては自分でやるケースもある)だけで、あとはFacebookの非公開グループにお任せ(宣伝も基本、各サロンオーナーにお任せ)だったので、「これなら、1~2時間あれば自分で作れる」と思って自分で作ってみました。


現在、会員数は3万2800人
インスタグラム版と入れると、もう少しチョイ。
どのプラットフォームにも属さずに、手作りでシッポリと始めましたが、ありがたいことに国内最大のオンラインサロンとなりました。


んでもって、一人で走っていても楽しくないので、今度はオンラインサロンのプラットフォームを作って、挑戦する人を応援することに決めました。

ここで、「オンラインサロンのプラットフォームの役割」について今一度考えます。
冒頭申し上げたとおり、カード決済処理のシステムや、入退会のシステムなんて、その気になれば誰でも作れるので、「オンラインサロンオーナー(自分)がプラットフォームに期待すること」を考えた時に、結局、『宣伝』だという結論に至りましました。

「プラットフォームを利用することで、自分の集客力以上の集客ができる」というところですね。
オンラインサロンのプラットフォームが向き合わなきゃいけない課題はここで、僕が出した答えは、「キングコング西野が本気でオススメできるサロンしか開設できない」という制限を設けたオンラインサロンプラットフォーム『Salon.jp』を作ることにしました。


Salon.jpのサロンが面白くなかったら、サロンオーナーの責任でも、プラットフォームの責任でもなく、キングコング西野の責任」というシンプルなルールです。

Salon.jpで最初に立ち上がったのは、まさかまさか僕のスタッフがオーナーを務めるサロン。

シンプルに僕が彼女の仕事論とかを聞きたかったので、「オンラインサロンやらない?」と彼女に声をかけました。
現在、会員数は1027人
おそらく、どのTVタレントさんのサロンよりも大きな規模になっています。

次に立ち上げたのは、「けんすうサン」が率いる株式会社アルのオンラインサロン。


基本、オンラインサロンで売らなきゃいけないのは「情報」ではなく「物語」なのですが、株式会社というのは結果を出し続けないと株主に怒られてしまうので(浮き沈みが好まれないので)、物語が極めて描きにくく、オンラインサロンとは相性が良くないのですが、株式会社アルの株主さん達は、その辺も踏まえて(長い目で)面白がってくれる人達ばかりなので、「いける」と判断しました。
これも、やっぱり僕が見てみたかったんです。会社のオンラインサロンの行く末を。
結果、『アル』のオンラインサロンはメチャクチャ面白くて(毎日読んでる!)、現在、会員数は887人。
これまた、大変な規模です。

そして、最近立ち上がったのは尾原和啓さんのオンラインサロン。


僕は自分のオンラインサロンで毎朝、長文を投稿しているのですが、それを受けて、サロンメンバー向けてコメント欄で更に優しく「解説・翻訳」してくれていたのが尾原さんで、その「解説・翻訳」がベラボーに面白くて、それ単体でコンテンツになると思って、独立していただきました(笑)

尾原さんのサロンでは毎朝10分の動画が公開されるのですが、ここでは僕に限らず、他のサロンオーナーや、インフルエンサーのアクションの「解説・翻訳」がエンターテイメントレベルで語られていて、朝ウンコが漏れるほど面白いです。
(#「朝ウンコ」って何?)
現在、会員数は871人
これまた、すごい数です。

結果、salon.jpのオーナーは僕を含めて、たったの4人ですが、会員数でいうと国内トップレベルのプラットフォームに成長しており、ここであらためて思い切らせれるのは、「売りたくないものは売らない」という信用の大きさです。

ダイエット商品でも何でも、インフルエンサーの口車に乗せられて買ってしまった商品がハズレだった経験に、皆、辟易としていて、「売りたくないものであろうと、お金を貰っているから、紹介する」という正義で回っていた日本のインフルエンサービジネスは、まもなく崩壊すると見ています。

バカのひとつ覚えで(口が悪い!)、なんちゃってインフルエンサービジネスをやられている人が踏まえておいた方がいいのが、『影響力=認知度×信用度』だということ。
人口が多い(広告費なんかよりもダイレクト課金をとった方がデカイ!)中国のインフルエンサーは、この辺りに自覚的ですが、日本はまだまだ。
ただ、時間の問題だと思います。
フォロワーの多いタレントに商品を持たせとけば売れる時代が続くほど、世間はバカではありません。

とりあえず、先日、京都市のPRで吉本興業が盛大に事故っていたので、吉本社員を集めて「現代の広告って、そういうことじゃないよ」という呑み会をしたいと思います。
意外と吉本愛の強いキングコング西野でした。

【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
今日は『オンラインサロンという現代の広告代理店』というテーマで書かせていただきました。
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