====

『えんとつ町のプペル』の舞台化が決定しました。


『えんとつ町のプペル』という物語を書いたのは今から8年前。
構想がまとまった瞬間に、それまで経験したことがない類いの手応えを感じ、興奮そのまま担当編集の袖山さんに「いい物語が書けました」と電話を入れたことを今でも鮮明に覚えています。

「星を知らない煙の町」は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる現代社会の風刺で、
その町に生まれる誹謗中傷、絶望、希望、妬み、挫折、恐れ、再起、出会い、勇気のイチイチが、読者一人一人に心当たりがあるモノであるという確信がありました。

たくさん努力もしましたし、たくさん傷も背負いましたが、こういった作品は、時代や環境といったたくさんの偶然が重なって出会えものなので、「ツイてたな」というのが正直な気持ちです。

他方、形にするのがとても難しい物語だとも思いました。
『えんとつ町のプペル』は、とても長い物語で、とても一冊の絵本では収まりきらないスケールだったのです。

結果、『えんとつ町のプペル』という物語の全てを描くのは「映画」に託して、絵本『えんとつ町のプペル』では物語の一部を切り取ってお届けすることにしました。

これを言うと、驚かれるのですが、世間にはまだ『えんとつ町のプペル』の主人公を出していません。

そんなこんなで、絵本制作をスタートさせたあの日から、「『えんとつ町プペル』の全てのストーリーは映画まで明かすことはない」と思っていたのですが、ヒョンなキッカケから舞台化のお話をいただくこととなります。

※舞台化発表直後、エッチに挟まれてトレンド入りした『えんとつ町のプペル』

実は、これまでも舞台化の話を何度もいただいていたのですが、僕か書いたオリジナルストーリーを形にするのは技術的にも難しく、僕が舞台化に関わることはありませんでした。

今回、ネルケプランニングさんから舞台化のお話をいただいた時の条件は「西野が脚本を書く」で、チームの挑戦は「西野のオリジナル脚本を、なんとしてでも形にする!」というものでした。

準備期間が少ないことが逆に作り手魂に火をつけて、現在、スタッフ一同、ものすごい熱量で作品と向き合っています。
かなり期待していただいて問題ありません。
僕自身、かなり期待しています(*^^*)

はたして、あの世界を、どうやって形にするのでしょうか?
劇場でお待ちしております。


西野亮廣





【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
今日は『コミュニティーを安く見積もるな』というテーマで書かせていただきました。
興味がある方はコチラ↓
Instagramで楽しみたい方はコチラ↓