僕は『西野亮廣エンタメ研究所』という国内最大のオンラインサロンを運営しています。
会員数は3万2000人。
メインコンテンツは毎朝せっせと投稿している『記事』で、特典としてサロンメンバー限定で特定の施設が使えたり、あとは僕の作品制作や、個展の運営や、飲み会に参加できたりします。


しかしまぁ、イベント等には事情があって参加できない人(※たとえば地方の人)がほとんどなので、イベント参加は“売り”にしておらず、あくまで、毎朝投稿する『記事』をコンテンツの主軸に設計しています。
ほぼ、メルマガですね。

そのかわり、その『記事』に関しては、もうビックリするぐらい本気で執筆していて(※おかげでビジネス書の出版に興味がなくなった)、そこに合わせて、「毎朝、本気の記事が投稿できるだけのネタがある生活」を過ごさないといけないので、オンラインサロンを始める前と、始めた後では、考え方や生活がガラリと変わりました。

そこで今日は、何が、どんな感じで変わったのか整理してみたいと思います。
最後には、結構おもしろい結論が出るよ(*^^*)


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①レギュラー仕事について

【オンラインサロンを始める前】

レギュラー仕事はたくさん欲しかった。
レギュラー番組の本数こそがステータスで、安心をもたらしてくれるものであった。


【オンラインサロンを始めた後】

なるべくレギュラーの仕事はやりたくない。
足を運ぶ場所や、会う人が固定されてしまうと、入ってくる情報の変化が小さいので、毎朝、有料サロンに投稿でいるネタが採集できない。


②CMについて

【オンラインサロンを始める前】

たくさん欲しかった。
「広告収入」があると嬉しい。
CMの本数こそがステータスで、安心をもたらしてくれるものであった。


【オンラインサロンを始めた後】

CM仕事は基本お断り。
「広告収入」は要らない。
欲しいのは「ダイレクト課金」。
「お金を積めば宣伝してくれる」というイメージが付くと、本当の意味でのインフルエンス(影響)力が落ちてしまい、サロンの退会理由に繋がるので、CM仕事は基本お断り。
CMの依頼は、自分が「本当にイイ!」と思ったものだけをお請けする。
(※新刊の帯コメントも同様)



③住む場所について

【オンラインサロンを始める前】

東京がいい。
優秀なクリエイターが皆、東京に住んでいるので、彼らに会うまでの距離が近くて、イイ!


【オンラインサロンを始めた後】

東京は面白くない。
皆と同じ場所に住んでいると、皆と同じような情報しか入って来ないので、サロンの記事が書けない。
国内外を転々とし、ホテル生活が増えた。


④失敗について

【オンラインサロンを始める前】

そりゃ、なるべく失敗はしたくなかった。


【オンラインサロンを始めた後】

べつに失敗してもオッケー。
失敗はサロンに投稿する記事のネタになるし、成功と失敗の起伏が激しい方がサロンオーナーとして応援してもらえるので(※成功を繰り返していてもダメ。読み物として面白くないから)、緊密に言うと、「失敗」は失敗ではなくて、´「挑戦しないこと」が最大の失敗なので、かなりポジティブに捉えるようになった。

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…まあ、こんな感じです。
オンラインサロンを始める前と後で、これだけの変化がありました(※ホントは、まだまだあるよ)。
言いかえると、これだけ変化させないとオンラインサロンを運営し続けていくことは難しくて、レギュラー番組やら、CM仕事やらをカットしていかなくちゃいけないので、結論、「TVタレントさんがオンラインサロンを運営するのは極めて難しい」です。

「絶対に無理!」というわけではありませんが、ビジネスモデルや生活や思想を根底から再構築しなくちゃいけないので、結構難しいと思います。
逆に言えば、再構築する覚悟さえあれば、「知名度」のエンジンは積んでいるので、死ぬ気で頑張ったらイケると思いまーす。


西野亮廣


【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
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