スタッフさんが続々とフランス入りする中、糞ニート西野は、まだ日本におります。
先日のブログでも書かせていただきましたが、今回の『にしのあきひろ光る絵本展inエッフェル塔』は、運営の責任者に学生インターンのセトちゃんを置いて、本当に全てをスタッフさんに丸投げしてみました。


こう見えて非常に心配性で、
「ちゃんと告知してるかな?」
「会場の照明は大丈夫かな?」
「会場の音楽のボリュームは大丈夫かな?」
「お客さんの動線に無駄はないかな?」
「レセプションの手配にミスはないかな?」
「今回の個展の意味、次に繋げる設計はできているかな?」
「予算に無駄はないかな?」
「稼働してくださるスタッフさんのケアはできてるかな?」
などなど、不安の種をあげればキリがありません。

モノ作り&マーケティングに関しては鬼のように細部まで追い込む男なので(※鬼って細部まで追い込むの?)、一度でも口を挟むと最後まで全部やってしまいます。

ただ、それだとスタッフさんが成長するチャンスを奪ってしまいますし、仕事の規模が大きくなっていかないので、エッフェル塔の個展は丸投げして、僕はその裏で新作の制作と向き合うことにしました。

特に今回は、圧倒的にエンタメ経験の浅い学生インターンが舵をとっているので、そりゃ、僕が舵をとる時に比べるとパフォーマンスは落ちると思います。
ただ、ここを任せられるか否かが、長期的に見た時の勝負の分かれ目で、僕は基本、「年下の方が優秀」という考えなので、今は経験値で僕が勝っていたとしても、今は一介の学生インターンでも数年死ぬ気でやれば、僕ごときは軽々と超えていくと信じています。
その芽を摘むわけにはいかないので、グッと我慢をして(※大事故が起きないケアだけはして)、次の世代に任せます。


このように、チーム(仕事の規模)を大きくする時には、当然、「自分でやれば、もう少し上手くできるけど、未来のことを考えて、人に任せる」という試練があります。

僕は芸人から絵本作家になったり、そこから会社を作ったり、アレやコレやと転職を繰り返しているのですが、転職をする際にも、「今の肩書きに居座り続ければ、もう少し上手くいくけど、未来のことを考えて、転職する」という試練があります。

その時、必ず、「結果が出ない時間帯」があります。
そこに踏み出しさえしなければ結果は出せる自分が、そこに踏み出すのは、なかなかの試練です。
そして、多くの人が、この挑戦を恐れ、「結果が出せている今」にしがみつきます。

ただ、目を向けなきゃいけないのは、「今」ではなくて、10年後、20年後で、今現在どれだけ大きな船に乗っていても、船底に穴が空いているのであれば、早急に船を乗り換えないといけまけん。
乗り換え先が、救命用のゴムボートであろうとです。

これだけ猛スピードで道徳やルールや需要が変化する時代です。
今、もっとも求められているのは「乗り換える(切り替える)技術」で、その為に必要なのは、結果が出ない時間帯を受け入れる勇気だと思います。

頑張ってね(*^^*)

さて、いよいよ時間が危うくなってきたので、そろそろ荷造りを始めます。
エッフェル塔で会いましょう。


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