子供の頃の記憶はもうほとんど残っていませんが、プロレスの巡業が『ダイエー』という近所のスーパーの駐車場に来たことを覚えています。

駐車場のフェンスにはブルーシートが貼られ、残念ながら中を覗くことができなかったのですが、漏れ出てくる歓声に聞き耳を立てることが僕らのエンターテイメントで、生で見たこともないプロレスを想像し、胸を踊らせました。

僕は何か際立った感性を持った天才などではなく、どこの田舎町にもいる子供で、だからこそ、あの日の彼の胸の高鳴りに狙いを定めてエンターテイメントを設計すれば、きっとたくさんの人に届くだろうと思い、今に至ります。

絵本の個展に本腰を入れることを決めた時、まず最初に作ったルールは「個展を東京だけのものにしない」でした。

その為には、『絵』に、東京の土地に根を張った不動産たるギャラリー(美術館)から外に出てきてもらわなくちゃいけなかったので、『絵』を光らせてみることにしました。


絵自体が光を放ってさえいれば、曇りの日であろうが、夜であろうが、シャッター商店街であろうが、トンネルの中であろうが、森の中であろうが、砂丘であろうが、開催場所を問いません。

んでもって、「砂丘であろうが開催できる」は、あの、その…“喩え”といいますか、一種のパフォーマンスだったのですが、それを真に受けた方がいらっしゃって、蓋を開けたら、こんなことになっていました。


『光る絵本と光る鳥取砂丘展』

先日まで、東京タワーで開催されていた『光る絵本展』は、その後、札幌の河原で開催され、その後、鳥取砂丘に来ちゃいました。
ちなみに来週は、エッフェル塔です。


本当に(マジで!)開催場所を選らばなくなった『光る絵本展』ですが、引き続きお高くとまるつもりなどなく、あの頃の僕に届くような発信を続けていきたいと思います。


『えんとつ町のプペル光る絵本と光る鳥取砂丘展』は昨日から始まっています。
是非、遊びにいらしてください。


西野亮廣



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