もともとはテレビの世界にドップリと両足を突っ込んでいたのですが、25歳で大きく舵を切りました。

自分のポテンシャルや時代の流れと相談した結果、「こっちの戦い方の方が向いている」と判断し、そこに可能性を見出だしたから、今日の活動に至るわけですが、当時、世間は「テレビに出ていない=オワコン」という実にシンプルなルールで回っていました。

さすがに最近は言われなくなりましたが、つい1~2年前までは、「オワコン」「オンコン」と念仏のように毎日繰り返し言われたものです。

僕は今も当時も同じようにテレビには出ておりませんので、「オワコン」という声が止んだ理由は、「さすがに世間の皆様に届くぐらいの一定の結果が出たからだ」とばかり思っておりましたが……どうやら、それだけでもなさそうです。

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▼ 武道館アーティストを誰も知らない時代
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僕が学生の頃は、武道館で単独公演をするアーティストの名前は国民全員が言えたものですが、2019年現在は、武道館を満員にするアーティストの名前を、国民の9割は知りません。

このことに関して、僕らは取り立てて違和感を覚えることもなく、「エンタメが細分化されたから、それは、そういうものだよね」という感じで、なんとなく決着をつけています。

少し解像度を上げて、このことを言語化すると、認知の時代から人気の時代に移ったことを世の中が受け入れた」ということだと思います。

今、あまりテレビに出ていないカジサックのことを「オワコン」と言う人はいませんし、当時に比べてテレビ露出が極端に減ったオリラジ中田君のことを「オワコン」と言う人はいません。

「YouTubeが市民権を得たから」という見方も勿論できますが、それほどYouTubeに出ていない僕やピースの又吉君を「オワコン」と言う人がいないところを見ると、「ただ知られているだけ(フォロワー数が何となく多い)」がオワコン化し、「濃く支持されている(アクティブユーザーを抱えている)」がスタンダード化していることを世間が受け入れ始めている……僕は、そのように分析しています。

起き抜けのトークで申し訳ありませんが(ガチ寝起きで、頭も舌も回っていない)、今朝のVoicyでも、そのことについて少しお話させていただきました。

【Voicy】『スターの作り方』

まず間違いなく、ここから、中規模のスターが乱立する時代が始まることでしょう。
そこから頭一つ抜けようと思ったら、まずは、この時代の流れを受け止めて、その上で別競技を始めなければなりません。
個人的には望むところで、結構、興奮しています。

今朝は、テレビに出ていないのに「オワコン」と言われなくなった時代を分析してみました。
オンラインサロンの方では、もっと込み入った話をしていますので、是非、覗いてみてください。


西野


【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
今朝は『数字を計上する場所をデザインしろ』というテーマで書かせていただきました。
面白いと思います。
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