自分のポテンシャルや時代の流れと相談した結果、「こっちの戦い方の方が向いている」と判断し、そこに可能性を見出だしたから、今日の活動に至るわけですが、当時、世間は「テレビに出ていない=オワコン」という実にシンプルなルールで回っていました。
さすがに最近は言われなくなりましたが、つい1~2年前までは、「オワコン」「オンコン」と念仏のように毎日繰り返し言われたものです。
僕は今も当時も同じようにテレビには出ておりませんので、「オワコン」という声が止んだ理由は、「さすがに世間の皆様に届くぐらいの一定の結果が出たからだ」とばかり思っておりましたが……どうやら、それだけでもなさそうです。
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▼ 武道館アーティストを誰も知らない時代
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僕が学生の頃は、武道館で単独公演をするアーティストの名前は国民全員が言えたものですが、2019年現在は、武道館を満員にするアーティストの名前を、国民の9割は知りません。
このことに関して、僕らは取り立てて違和感を覚えることもなく、「エンタメが細分化されたから、それは、そういうものだよね」という感じで、なんとなく決着をつけています。
少し解像度を上げて、このことを言語化すると、「認知の時代から人気の時代に移ったことを世の中が受け入れた」ということだと思います。
今、あまりテレビに出ていないカジサックのことを「オワコン」と言う人はいませんし、当時に比べてテレビ露出が極端に減ったオリラジ中田君のことを「オワコン」と言う人はいません。
「YouTubeが市民権を得たから」という見方も勿論できますが、それほどYouTubeに出ていない僕やピースの又吉君を「オワコン」と言う人がいないところを見ると、「ただ知られているだけ(フォロワー数が何となく多い)」がオワコン化し、「濃く支持されている(アクティブユーザーを抱えている)」がスタンダード化していることを世間が受け入れ始めている……僕は、そのように分析しています。
起き抜けのトークで申し訳ありませんが(ガチ寝起きで、頭も舌も回っていない)、今朝のVoicyでも、そのことについて少しお話させていただきました。
【Voicy】『スターの作り方』
まず間違いなく、ここから、中規模のスターが乱立する時代が始まることでしょう。
そこから頭一つ抜けようと思ったら、まずは、この時代の流れを受け止めて、その上で別競技を始めなければなりません。
個人的には望むところで、結構、興奮しています。
今朝は、テレビに出ていないのに「オワコン」と言われなくなった時代を分析してみました。
オンラインサロンの方では、もっと込み入った話をしていますので、是非、覗いてみてください。
西野
【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
今朝は『数字を計上する場所をデザインしろ』というテーマで書かせていただきました。
面白いと思います。
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