おはようございます。
今朝の『Voicy』は、「クラウドファンディングのコツ」というテーマでお話しさせていただきました。
5分程度ですので、もしよかったら聴いてください。
さて。
西野亮廣は(株)NISHINOというチームで動いていまして、僕の役割は大きく二つで…
①西野亮廣が今一番興味を持っていることを、最高の解像度で記事にして、オンラインサロンに毎朝投稿する。
②面白いことを思いつく。
①に関していうと、正直誰よりも行動(挑戦)さえすれば、『発見(気づき)』は副産物として出てきますし、伝えることはすこぶる得意なので、生みの苦しみは微塵もありません。
やっかいなのは②です。
(株)NISHINOは僕のアイデアを形にするチームなので、僕がアイデアを思いつかないと、会社もろとも沈んでしまいます。
このアイデアというのは、それこそ「絵本のストーリー」とかになってくると、制作&発表&個展開催に必要な向こう3年間ぐらいのスタッフさんの生活がかかっているので(しかも「ディズニーを超える」とか言っちゃってる)、これはもうブッちぎりに面白くないといけないわけですね。
逆に言えば、西野がブッちぎりに面白いアイデアを搾り出しさえすれば、向こう3年間は様々な挑戦をすることができて、オンラインサロンの記事の内容も充実し、会社は更に大きな挑戦をすることができるので、(株)NISHINOとしては「西野に面白いアイデアを思いつかせる」ということにかなりのコストを割きます。
そんなこんなで、今朝までの3日間。
僕は、ホテルに缶詰になっていました。
ミッションは、「世界中が感動する新作絵本を作れ！」です。
田村Pが「最高傑作を作るには、最高の環境やないとアカンやろ！」と言って、自分では絶対に予約しない高級ホテルをとってくださいました(＝猛烈なプレッシャーを与えられました)。
※ルームサービスがあるのに、コンビニでジュースとお菓子を買い込んでしまうところが、僕が一流の大人になりきれない所以です。
夕方、東京が一望できる高級ホテルの部屋に到着し、「さぁ、やるぞ！」と早速パソコンを開き、YouTubeで『動物の対決シリーズ』を観てしまい、寝てしまいました。
疲れがたまっていたのか、自分でもビックリするぐらいスヤスヤ寝てしまいました。
夜11時頃に目が覚めて、起きた直後に罪悪感にかられたかというと、まったくそんなことはなくて、「まぁ、あと2日半あるし。思いつくっしょ」と余裕をブッこく体たらく。
自分の才能を信じて疑わない地獄的なナルシストです。
その後、『動物の対決シリーズ』の視聴を再開し、「やっぱりアナコンダは強い！」という結論を出して、初日が終わります。
初日を完全に無駄にしてしまったので、二日目は朝から机に向かいます。
ところが1時間経っても、2時間経っても、5時間経っても、15時間経っても、これといったアイデアが何も出てこないのです。
早朝からスタートしたのに、すっかり陽が暮れています。
このあたりから、死にたくなります。
出てくるアイデアはどれもこれも“こねくり回した変化球”で、しかし、変化球では世界は討ち取れないことは百も承知です。
「自分のアイデアの泉は、もう枯れてしまったのか？」という不安にかられ、二日目は結局、朝の6時から夜中の4時まで机に向かいましたが、収穫がないまま終わってしまいました。
3日目は朝から死にたいモードが入っていて、逃げ出そうかと思いましたが、ここは高級ホテル。
「高級ホテルに3日間籠りましたが、何も思いつきませんでした」は、西野の中の貧乏人が許しません。
ヘロヘロになりながらも、「『面白い』はどこだ？」とアチコチ堀り続けます。
『アイデアの出し方』
そうして迎えた3日目の夜11時。
これまでの時間が嘘のように、地中から大量のアイデアか一気に吹き出しました。
掘り当てれば後はコッチのもんで、ものの20~30分で一気に回収。
ギリギリセーフで、無事、東京の夜景を観ながらの晩酌に辿り着けました。
お疲れ様です。
あらためて思ったのは、今回は「言い訳ができない環境」に放り込まれたから“粘り”が生まれたわけで、やっぱり『環境』というのは大切ですね。
田村Pに感謝です。
田村Pは「ホテル代、バカ高いよ」と言っていましたが、新作の制作費としては格安で、また一つ、世界と戦える武器が手に入りました。
死にたかった3日間(実際は2日間)は、これにて終了。
あとはスタッフさんに丸投げをして、今日からはまたニートとして生きていきます(*^^*)
西野亮廣
『西野亮廣エンタメ研究所』では、こんな感じの記事を毎朝投稿しています。
本日は『衰える前提で、先回りをする』というテーマでコラムをお届けします。
