知らないことを説明するのには、ある程度の尺(時間)が必要で、でも、知る為の時間を我慢した方が後々のエンタメの量が増えることってあるじゃないですか?

たとえば「じゃんけん」を知らない人に、「じゃんけん」を説明するのにはそれなりの尺が必要ですが、そこを我慢して、取り込んでしまったら、後々、「あっち向いてホイ」も「叩いてかぶってジャンケンポン」もできます。
できた方がいいですよね?

テレビの(特にバラエティー)で新しいことをするのが極めて難しい原因は、「じゃんけん」のルール説明をしている最中に、自分の手柄を焦るタレントが随分手前の「笑い」で説明の腰を折ってしまうので、結果、「あっち向いてホイ」や「叩いてかぶってジャンケンポン」が生まれない…といったところでしょうか。

これまで、「笑いを生むことが目的なんだったら、ここは一旦最後まで話を聞いた方が、笑いの総量が増えるのになぁ」という場面に、何度も何度も何度も直面してきました。

ようやく今年あたりから芸人がクラウドファンディングをやり始めましたが、クラウドファンディング自体は7年前からあって、当時はクラウドファンディングの説明をしても、「新手の詐欺ですかぁ?」と必ず説明の途中で話の腰が折られ、結果、この7年の間に生まれていたハズのエンタメが生まれませんでした。

「事務所がお金を出してくれないから、映画が撮れない」という“諦め”が星の数ほどあったわけですね。
最近、品川庄司の品川さんが、そこの風穴を空けてくださいましたが(本当に最高!)、もっと前に品川さんのような人がいてもおかしくなかった。

……という話を踏まえて。。



一昨日、『ダウンタウンなう』の放送がありました。
放送を御覧になられた方は、お気づきかとは思いますが、あの場で、ダウンタウンさんはただの一度も説明の腰を折らなかったんです。
坂上忍さんもヒール役を買ってでてくださって、反論しやすい(説明が加速する)パスをずーっと出してくださった。
#坂上さんって本当に天才。

「オンラインサロンメンバーの中に反社の人間がいるんじゃないの?」と突っ込まれて、「そんなことを言い出したら…」と、とんでもねーことを言う西野氏。


「笑いなんていつでも取れる」という絶対的な自信からだと思うのですが、ダウンタウンさんは説明を最後まで聞いてからオチをつけてくださり、おかげで、「松本さん×ダイレクト課金」の話まで辿り着くことができました。

天才・松本人志の圧倒的な作品が観れた方がいいじゃんね。

話を誘導してくださった坂上忍さんは最高すぎるし、どうしても説明に時間がかかってしまう新しい文化を全力で受け止めてくださったダウンタウンさんのことが好きっす。

大先輩をつかまえて「好きっす!」と言うのも素人臭くて恥ずかしいのですが、でも、やっぱり僕は小学生の頃から今も、松ちゃんと浜ちゃんのことが好きみたいです。

『ダウンタウンなう』は、とっても楽しい仕事でした。
こういう席を設けてくださったスタッフの皆様と、視聴者の皆様に、あらためて御礼申し上げます。

楽しいテレビは楽しいな。



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