「世界の貧困問題から目を背けない」

フィリピンの子供達にクリスマスプレゼントを贈る 【キンコン西野】


先日、ウチのスタッフが被災地に飛んで、地元の子供達に絵本をプレゼントしてくれました。
この動画は、彼女自身が考え、彼女ができる範囲で、行動をした記録です。


僕が働いている『(株)NISHINO』では、有給の「支援休暇」があって、スタッフがおこなう支援活動を全面的にバックアップしています。

もちろん会社としても、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』としても、絵本を贈ったり、僅かではありますが復旧支援金を送らせてもらったりしています。


こういった活動を続けていると、「なんであの地域ばっかり贔屓するんだ!」「○○にも目を向けろよ!」という声を頂戴します。
とくに、海外支援をした時は、「日本にも大変な地域があるんだから、そっちを先にやれよ!」という声が必ず届きます。

まず整理しておきたいのは、僕らはユニセフのような支援団体ではなく、会社の利益を切り崩したり、クラウドファンディングなどで普段応援してくださっているファンの方にお声がけして、なんとかやりくりして支援活動をしている弱小の民間企業です。


スタッフにも生活があって、その生活は、スタッフが支えている会社に支えられています。
会社が倒れてしまうとスタッフの生活はおろか、その先の支援活動も途絶えてしまいます。

なので僕たちは微力ではありますが“自分達ができる範囲で”今後も支援活動を続けていきます。
それでもまだ批判をされるのであれば、どうかその時間を使って、一人でもいいので目の前で困っている人に手を差しのべてください。


あらためて。

仕事柄、様々な国にお邪魔させていただくのですが、まだまだ世界には「エンターテイメントは安心・安全が保障された上で初めて成り立っている」ということを思わされる現場がたくさんあります。


『教育』や『雇用』が行き届いていない為に、もう何年も貧困の連鎖を断つことができずにいる地域がたくさん存在します。
仕事の延長で訪れたフィリピンにある東洋最大のスラム街『トンド地区』もその一つでした。

世界中の誰にだって幸せになれる権利はあるわけで、それは、ここに住む子供達も例外ではありません。
その場で「僕らにできることが何かないかなぁ」と考え、持っていた絵本をプレゼントさせていただきました。
モノを与えることが貧困問題の直接的な解決に向かわないことは百も承知です。
その時は、何かしたかったのです。


突然始めた絵本プレゼント会でしたが、本当にたくさんの子供達が集まってくれて、自分の作品をこんなにも喜んで受け取ってもらえて、作り手として逆に僕が救われました。

そして、プレゼント会終わりに、一人のお母さんから、こんな言葉をいただきました。

「エンターテイメントが不足して、暇な時間が増えると、子供達は悪い方向に走ってしまうので、こうして絵本を届けてくれるのは本当に助かります。本当にありがとうございます」




この言葉をいただいた瞬間に、スラム街の支援を続けていくことを決め、今も2ヶ月に一度のペースで現地に足を運び、支援を続けています。

そんなことを続けていたら、フィリピン出身のアーティストの『アップル』さんと偶然繋がりました。
これまでにグラミー賞を6度も受賞されている『The Black Eyed Peas』のメンバーです。




彼もまた地元フィリピンの子供達の支援を続けていて、毎年クリスマスにはフィリピンの子供達にクリスマスプレゼントを贈っているそうです。


「せっかくなら、一緒にやろうよ」という話で意気投合し、今年のクリスマスに、フィリピン子供達にクリスマスプレゼントで絵本3000冊を贈ることにしました。
絵本は責任を持って僕らが現地に届けに行きます。


今回の活動は、社員だけでおこなうのではなく、一人でも多くの方と一緒におこなうことで、一人でも多くの方にフィリピンのことを知ってもらいたいので、クラウドファンディングという方法をとらせていただこうと思います。





これまでのクラウドファンディングように御支援くださった方にこれといったリターンは御用意できなくて(※子供達に絵本を贈れる権だけ)、本当の意味で「支援」になるのですが、どうか僕達と一緒にフィリピンの子供達へクリスマスプレゼントを贈ってもらえると嬉しいです。

そして、この活動を一人でも多くの方に知ってもらうために、この記事をシェアしていただけると嬉しいです。

今後も、世界中のいたる場所で起きている「貧困」や「教育」の問題から目を背けずに、エンターテイメントを届けていきます。
明るい未来を必ず迎えにいきます。

応援宜しくお願い致します。



西野亮廣





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