兵庫県川西市出身の万年酔っ払いセックスマシーンが、どうしてこうなったのか分かりませんが、様々な現場で「リーダー」という役目を務めさせていただいている日々です。

オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』という2万9000人のチームでも「リーダー」という立場にあり、最終的な意思決定は僕にあります。
そこで見事に狙いを全て的中させていればカッコイイのですが、ベッドの上同様にド変態なものですから、成功確度が極めて低い挑戦を好む傾向にあり、挙げ句、ときどき大胆にズッコケます。

オンラインサロンではメルマガ的に毎日の記事を売っているわけですが、そもそもチャンスをいただいているから記事が書けているので、オンラインサロンの売り上げに関しては、僕は自分のお金とは思っていません。

サロンの運営費(=スタッフさんのお給料)と、国に納める税金を引いて、残りは、すべてオンラインサロン内のコンテンツにブチ込むようにしています。
こうなってくると、サロンメンバーからは「西野は、どんな面白いお金の使い方をしてくれるのか?」という期待が集まるわけですが、にも関わらず、僕はズッコケます。
たくさん考えて、たくさん行動して、「これで間違いない!」と思ってカードを切って……間違います。

そして間違っちゃったら、その時はすぐに謝るようにしています。
ちなみに、今朝も謝りました。

秒速で謝罪した後、毎度思うのが、「誰も間違ったことを怒っていない」ということです。

すごい微妙なラインですが、皆が怒っているのは、「間違ったこと」ではなくて、「受けとる側の気持ちがマイナスのままで終わらされていること」で、謝りっぷりに潔さがあったり、謝罪後の対応の見事さを光らせたりして、気持ちをプラスにして終わらせれば、むしろ信用を獲得することができます。


官僚や立場ある人間が謝罪がヘタクソなのは、「マイナスのままで終わらせていること」ではなく、「間違ったこと」を失敗だと捉えていることで、そこで、そもそものゴール設定が間違っているから、結果、「弁護士に書かせた謝罪文を棒読みする」という地獄的な悪手を打ちます。

当然、無味無臭の定型文では、受け手の感情の針はプラスになりませんので、謝罪会見というせっかくの信用獲得のチャンスを、みすみす逃すことに。

語弊を招くような表現ですが、謝罪の場でやらなくちゃいけないのは「どうすれば、受け手の感情をプラスにして終わらせるには、どうすればいいか?」という『謝罪大喜利』で、謝罪大喜利をする際の最低限持ち合わせていけないものは「体温」と「スピード」です。

国民全員が重箱の隅をつつける国民総SNS時代に、絶対にやっちゃいけないのは「上手く逃げ切ろうとすること」で、間違いなく逃げ切れません。
やらなくちゃいけないのは、最速で重箱の隅をオープンにすることで、「ごめんなさい!メチャクチャ頑張ったけど、皆さんから集めた税金を∇∇に使って、他にも□□に使って、結果、ムダにしてしまいました。
でも、○○を用意しました。2ヶ月ください。必ず取り返します」
と全力で謝れて、秒速で挽回案を提案できる政治家がいれば、一気に支持を集めると思います。
重箱の隅をオープンにしている人間の重箱の隅をつつくのは、リスクでしかないので。

月額1000円をいただいているオンラインサロンは、「税金をどう使うか?」という町作りや、国作りに似ていて、それこそ2万9000人となると、その辺の市町村や、小さな国よりも大きいわけですが、対応に不誠実さがあると不満を持つメンバーはいますが、失敗したことを責めるメンバーは一人もいません。
「ドンマイドンマイ!次!次!」という関係です。

こういう関係が、いろんなところで生まれたら素晴らしいなぁと思います。
その為に必要なのは、リーダーの謝罪力ですね。

今の仕事が落ち着いたら、『リーダーの歩き方』という本でも書いてみようと思います。


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