海が魚を生んで、空が鳥を生んだように、つまるところ「才能」は「環境」がもたらすものですから、天才になりたければ、天才にならざるをえない極端な環境に飛び込んでしまうのが、手っ取り早い。


どういうわけか、つい先日までは日本の皆様から「炎上芸人」として扱われていた僕なんぞが、ここ最近はアドバイスを求められる側の人間になってしまいました。
(※なので、とっとと世界戦にシフトしました。今のところボロ負けです。)

僕はとてもエレガントな人間ですので、どれだけお金を積まれようが他人の人生に口を挟むような真似はしませんが、それでも“本人から意見を求められれば”、誠心誠意お応えするようにしています。

ところが、少し困ったことがあります。

“アドバイスを求めている”ということは、現時点で、人生の歯車が何かしら上手く噛み合っていない状態だと思われるのですが、にも関わらず、アドバイスを求めてくる人の多くは、アドバイスを聞かないのです。

僕なんかはバカですから、「とりあえず、やってみてから判断すればいいじゃん!」と思ってしまうのですが、多くの人は、「いや、それはさすがに…」と始める前にブレーキを踏んで、結局、自己プロデュースに走ります。

自己プロデュース能力が無いのに自己プロデュースを繰り返してきたから、歯車が噛み合っていない今の自分があるのに、それでも多くの人は自己プロデュースを辞めません。
ブレーキを踏むか、余計なアレンジを加えたりする人がほとんどで、「どうなるか分からないけど、一回、乗っかってみよう!」という人は、極々一部です。


ここで、僕の昔話をさせていただくと、25歳の頃に、当時の活動の天井が明確に見えてしまって、「このままじゃマズイ!」となり、テレビの世界から軸足を抜きました。
その時、タモリさんから「お前は、絵を描け」というアドバイスをいただいたわけですが、それまで、絵なんて描いたことがありません。

ただ、「自己プロデュースを繰り返した結果、行き詰まってしまった」という事実がありますので、一旦、なんだかよく分からないタモリさんのアドバイスに全乗っかりしてみました。

そして、右も左も分からないまま、とりあえず0.03ミリのボールペン一本だけを握りしめ、毎夜毎夜、スケッチブックに向き合ったところ、少しずつですが、絵が描けるようになってきました。

僕より絵が上手い人は日本に200~300万人程いるのですが、とはいえ現状、絵で食えています。
腕前はCランクではありますが、『才能』というものを手に入れられたのかもしれません。
それもこれも、タモリさんのアドバイスに“全乗っかりしたから”です。

あの日、あの時、「いや、さすがに芸人が絵を描くのちょっと…」と言っていたら、今も絵が描けないままでした。

話をまとめます。

ぶっちゃけた話、外野の声なんてバチクソ無視すればいいと思っています。
僕は、昔も今も無視しまくっています。
彼ら(外野)は、コチラの人生の責任をとってくれないので。

ただ、コチラから「この人だ」と思う人にアドバイスを求めに行った時は、それがどれだけトンチンカンなアドバイスであっても、一度、全乗っかりしてみることをオススメします。

たぶん、あなたの「この人だ!」という審美眼は確かで、あなたが選んだその人は、あなたよりもドライに、あなたのことが見えているので、あなたの自己プロデュースよりも、解像度が高いと思います(*^^*)

んでもって、サービス内容で差別化が図れなくなってきたここからの時代は、『キャラクター』や『物語』が重要になってくるので、いずれにせよ、全のっかりする癖はつけておいた方がいいと思います。
頼まれていないのにアドバイスをしてしまってすみません。
程々に無視してください。


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