ただいま帰国しました。
今回は、南国『ニウエ』に1週間ほど。

インターネットで世界中の情報が手に入ると思ったら大間違いで、当然ですが「日本語」で検索をかけたら、「日本語化された情報」しか検索に引っかからないわけで、僕ら日本人がインターネット越しに見ている世界は、日本人か、もしくは日本語が堪能な外国人さんが、現地に足を運び、現地の状況をレポートしてくれたものだけです。

直行便が飛んでいない国や地域の情報は、ほとんど日本には入ってきておらず、僕らは世界の千分の1も知らずに、それを「世界」と呼んでいます。

知らない文化や、知らない景色や、知らない人にもっともっと会って、もっとたくさんのことを吸収した上で、エンターテイメントを届けたいので、仕事をグッと減らしてみました。
僕らはチームで動いているなので、「僕や、その時、動ける人が各地に飛び、あらゆる情報を積極的に食べて、それを社員さんや、インターンの子や、オンラインサロンメンバーに共有し、形にする」というシフトを敷きました。


以前、立ち寄ったタイの漁村はとても面白くて、町全体が桟橋の上で成り立っていて、中でも一際興味をひいたのがレストランの「掘りゴタツ」。


足元がガラス張りになっているので、海面が筒抜け。
んでもって、天井から大量に吊るされたオレンジの電球が、足元のガラスに反射するもんだから、海の中に大量のオレンジ色のクラゲが浮かんでいるように見えて、すぐにネタ帳を開きました。

ここで仕入れた「反射ネタ」は、今回の『にしのあきひろ光る絵本展 in 東京タワー』で使わせていただきました。

人型の夜景がガラスに映るイタズラな展示です。
「東京の夜景が人型に動いたら、面白くない?」と提案した時は、微妙な反応でしたが、テストでやってみせた瞬間に、「やろう!やろう!」と旗色が変わりました。


それもこれも、あの日、タイの漁村に行っていなければ生まれなかったことで、インターネットでは出会うことのなかったカラクリでした。

『にしのあきひろ光る絵本展 in 東京タワー』は昨日で終わり。
大きな台風が来ていたので、大事をとって、少し早めに幕を閉じました。

撤収作業の様子もいちいちサマになる展示。
現地に足を運んでいない方からすると、ワケが分からない写真になっているのではないでしょうか?
僕は人を驚かせるのが好きです。

そんなこんなで、来月はいよいよ『にしのあきひろ光る絵本展 in エッフェル塔』。
期間中は、僕も現地に飛んで、会場に足を運んでくださったお客様とコミュニケーションをとろうと思います。
聞けば、一部のサロンメンバーも、この個展に合わせてフランス旅行をするみたいなので、夜に酒場で合流できたらいいなぁと思っています。


僕はインターンの子達の成長を預かる立場にあるので、インターンの子達は当然、パリに連れていって、いろんな情報を食べてもらいます。
あと、馬車馬のように働いてもらいます(*^^*)

こんな調子で僕らはエンタメの世界戦を緩やかにスタートさせています。
興味がある方は、シレ~と歩み寄ってください。


西野亮廣



【オンラインサロン】
毎日、議論&実験&作品制作&Webサービスの開発&美術館建設を進めています。
んでもって、ビジネス書に掲載するレベルのコラムを毎朝投稿しています。
今日は『キンコン西野が次に仕掛ける企画』というテーマで書かせていただきました。
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