「芸歴20年を迎えようとしている漫才コンビ『キングコング』が人気」という話が、まことしやかに囁かれています。

西野亮廣個人としては、かれこれ10年以上前から(いわゆる)芸能界から軸を少しズラした活動をしておりまして、あれやこれやと好き放題やっているうちに、少しずつではありますが、応援してくださる方が増えたように思います。

おかげで西野亮廣を紹介していただく際には「本を出せば全てベストセラー」「日本最大のオンラインサロンオーナー」と、なんだか輝かしい謳い文句が並びますが、ただそれは「人気者」と評される程のものではなく、あくまで「一定の層(コミュニティー)から支持されている」という程度のもので、今でも、近所の蕎麦屋のオバちゃんからは「もっとテレビに出られるように頑張り!」と檄を飛ばされます。

他方、相方の梶原君は『YouTuberカジサック』として頑張っていて、最近、チャンネル登録者数が100万人を突破したみたいで、それなりにチヤホヤされていますが、これもまた一定の層からの支持を受けているだけで、日本を代表するような人気者ではありません。

ただ、ひるがえって今の現状を見るに、エンタメがこれだけ細分化されてしまうと、キングコング(梶原と西野)がそれぞれ持っているカードは発信力や発言権を持つにはきっと十分で、くわえて、『スポンサーに依存していない』というスタイルは本当に本当に大きな力だと思っています。

YouTuberは「広告収入」ではあるのですが、テレビ番組とスポンサーのように強固な鎖で繋がった関係ではないので、たとえ一社が「カジサックの活動は応援できない」という判断をしても、カジサックのチャンネルが止まることはありません。
そういった意味で『スポンサーに依存していない』ですね。

皆様、ご存知のとおり、もはやテレビの写真週刊誌化の波は止められず、テレビは出演者&スタッフ全員総出で「次の生け贄」を探しています。
今、テレビタレントは週刊誌ネタを扱いながらも、「もしかしたら次に公開処刑されるのは自分かも…」と戦々恐々としているのが現状です。

当然、目立った行動は控えなければならないのですが、目立った行動を控えてしまうと、タレントとしての面白味が減ってしまうというジレンマ。

この時代に、タレントに求められているのは『スポンサーに依存しない身体づくり』なのですが、長年の癖と、一度でも大きな成功をおさめた経験は、なかなか簡単に捨てられないと僕は見ています。
SNSネイティブ世代は、生まれた時から広告費よりもダイレクト課金の方が身近にあったので、スタイルチェンジする必要なく時代を乗りこえていけると思いますが、ここから苦戦が予想されるのは、広告費の恩恵を受けて育ち、そしてハシゴを外された30代後半から50歳までのテレビマンでしょう。

面白い時代になってきました。
のぞむところです(*^^*)


【追伸】
コンビで『TV Bros.』の表紙を飾らせていただきました。
10ページほどの特集(ロングインタビュー)があります。
是非!

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